この手のアプリはたくさんあるのでとにかく入れてしまうのが吉。ただ、定期的に起動する必要があるものが多いのが難点

歩くだけでポイントがたまるアプリが立て続けにリリースされ、話題となっている。

口火を切ったのは、昨年10月の『Miles(マイルズ)』。アメリカ発のサービスで、すでに日本でもダウンロード数は100万を超えている。移動に応じて独自ポイントの「マイル」がたまり、各種特典と交換することが可能だ(ただし航空会社のマイルには交換不能)。

これに続いたのが昨年12月リリースの『ANA Pocket』(現状iOSのみで、Android未対応)。こちらは歩数に応じてたまるポイントを、航空券の支払いに使えるANA SKY コインなどに引き換えられる。

ということでこれらのアプリを入れ、実際に歩いてポイントがいくらたまるか検証してみた。以前からあるものも含め、徒歩でポイントがたまるサービスのタイプは大きく4つに分けられる。

『トリマ』『ポイントタウンby GMO』などポイントサイト系

『Coke(コーク) ON』『ANAPocket』など企業系

『FiNC(フィンク)』『RenoBody(リノ・ボデイ)』などヘルスケア系

『Miles』『ノルク』など新興系

これらを含めた計15アプリをインストールし、すべて初期設定を済ませる。あとは歩けば勝手にザクザクポイントがたまっていくはずだ!

......開始から1週間、早くも心が折れた。というのもポイントサイト系のアプリは、歩数をポイントに換算するために広告視聴が必要となるからだ。しかも得られるポイントは20秒ほどの広告1回で1円以下。あまりに割に合わず、すぐに投げ出してしまった。

また、企業系やヘルスケア系も、歩数をポイントに換えるのにログインが要求されるものが少なくない。これもなかなか続かず、結局ログインの必要がない、Milesを重点的に使うことに決めた。

Milesの長所は徒歩以外でもポイントがたまること。飛行機や車、電車などあらゆる移動手段でポイントが得られる。これは速度などをもとにAIが判定する。その移動手段によってもらえるポイントは異なり、徒歩や自転車などエコな移動手段が最も高い。

また、Milesのマイルは汎用性が高いのも魅力だ。従来の企業系アプリは特定のサービスでしか使えないし、広告系だとためたポイントが懸賞にしか使えないケースもあるが、Milesは換金性の高いAmazonギフト券をはじめ、さまざまな特典に交換できる。

利用すること3ヵ月、たまったポイントは1万2000マイル。これがいくらになるかというと、Amazonギフト券にして100円分......。

とはいえ、Amazonギフト券以外にも目を向ければ、例えばUber Eatsの初回限定2500円オフクーポンであれば50マイル、キャッシュレス決済サービス「Kyash」の残高500円相当が50マイル、オリオンビール公式通販の10%オフクーポンが100マイルと、モノによっては1マイル=1円以上となることも。特典は定期的に入れ替わるので、好みのものが出るまでマイルをためておくのもいいだろう。

歩くだけでお金をゲット!とまではいかないけど、入れておいて損はなさそうだ。