「auマネ活プラン」の開始を発表するKDDI株式会社の髙橋誠社長。「ポイ活」に、将来に向けて資産を育てる活動を加えたものが「マネ活」だと定義した「auマネ活プラン」の開始を発表するKDDI株式会社の髙橋誠社長。「ポイ活」に、将来に向けて資産を育てる活動を加えたものが「マネ活」だと定義した

9月1日より、KDDI(au)が新たな通信プラン「auマネ活プラン」の受付を開始! このプランについて、ポイント情報サイト『ポイ探』運営の菊地崇仁氏に話を聞いた!

■月々の通信量でおトクか決まる!

――「auマネ活プラン」って簡単に説明すると、どのようなプランなんですか?

菊地 月額7238円(税込)でデータ容量が使い放題。それに加えて、auの金融サービスで特典も受けられる、「通信×金融」という新しいタイプのプランになっています。

――これまではなかったんですか?

菊地 指定のクレジットカードによる月額支払いで、割引されるようなプランはありました。ただ、銀行や証券など、金融サービス全体と連携している通信プランは初めてです。「auマネ活プラン」では、投信クレカ積立の還元率や円普通預金利率アップといった特典までついてきます。

――このプランってぶっちゃけおトクなんですかね?

菊地 使い放題プランの中ではおトクな部類だと思います。現行の「使い放題MAX 5G/4G」と比べて、月額やその他の条件はほぼ同じにもかかわらず、金融サービスの特典も受け取れますから。

――そんなの加入一択なんじゃ......?

菊地 ただ、KDDIの別プラン「povo」や、他社の低額プランの存在も考慮しないといけません。私は「povo1.0」という、データ容量が20GB/月のプランを使っていて、オプションも含めて月額は4300円ぐらい。

仮に、そこから「auマネ活プラン」に変更した場合、月額は3000円近く増えるわけです。その分、ポイントを稼がないとおトクとはいえませんよね?

そこで、毎月au PAYで○万円、au PAYゴールドカードで○万円使う......とシミュレーションをしてみても、「auマネ活プラン」では3000円以上のポイント獲得は大変でした。au PAYとau PAYゴールドカード、auじぶん銀行、auカブコム証券、すべてを連携しても厳しいんです。

au PAYゴールドカードで月15万円ほど使い、auじぶん銀行に百万円単位でお金を預け、さらにauカブコム証券で毎月数万円は積立するレベルじゃないと。

――auの金融サービスをメイン使いする必要がありそうですね......。

菊地 「auマネ活プラン」でトクしようとするなら、そこまでする必要はあるかと。

――結局、このプランはどんな人にオススメなんですか?

菊地 まず言えるのは、現在「povo」やほかの低額プランで満足している人には向かないということ。先ほど説明したとおり、「auマネ活プラン」で「povo」のコスパを超えることは難しいです。

一方で、もともと「使い放題MAX 5G/4G」といった、データ容量が無制限のプランを使っていて、これからも続けたい人は「auマネ活プラン」に変更し、auの金融サービスを利用することでおトクになるのでオススメです。

「povo」はデータが使い放題のプランではないので、無制限のデータ容量が必要な人は「auマネ活プラン」、20GBほどでも十分な人は「povo」やほかの低額プランを検討するというのがわかりやすい考え方かと思います。

■auと楽天のポイント頂上決戦!?

――いったいなぜKDDIはこのような新プランを?

菊地 大きな狙いとしてはauの金融サービスを全部使わせる、つまりユーザーの囲い込みですよね。通信プランと金融サービスのクロスユース率を上げる狙いだと思います。

立ち上げのタイミングも、ポイント業界の絶対王者・楽天がモバイル事業の低調によって、楽天カードをはじめ、改悪続きのところを攻めてきた印象があります。

――ほかのキャリアはなぜやらないんですか?

菊地 現状、金融サービスの連携がうまくできているポイント経済圏は意外と少ないんです。例えば、PayPayでは同ブランドの銀行や証券を連携しても、何かトクをするかと言われると、特にないんですよ。

一方で、auは元から金融サービスの連携が強固で、隠れて優秀な経済圏ではあったんです。そこに、本当におトクかはさておき、通信プランも絡めてきたので、他の経済圏の先手を取ってユーザーを囲い込みに来たなと。そうなると、PayPayあたりも来年には同じような連携を始める気はしています。

――ポイント経済圏ごとの囲い込みが激化するんですね?

菊地 はい。そうなると、銀行と証券を持たないNTTドコモやモバイルを持たないSMBCグループ(Vポイント)がどう動くのかも気になりますね。今後のポイ活はそのあたりも注目ポイントになってくると思います!

*データはすべて8月30日時点