近年、シェアを拡大しつつあるAndroid端末。今年も各社から新機種が投入されたが、キャリアの端末購入プログラムでお得に購入する方法や、そのスペックをITジャーナリストの法林岳之(ほうりんたかゆき)さんに解説してもらいます!
■端末購入プログラムでPixelが安い理由は?
まずは、発表と同時にSNSでトレンド入りもした「Google Pixel 8(128GB)」。こちらは、auの端末購入プログラムの機種変だと、定価10万1400円がいきなりアンダー3万円に!! これ、どーいうことですか?
法林 Pixel 8シリーズのウリとして【7年間のOSアップデート対応】があります。つまり、破損しなければ7年間は使い続けられる端末なのです。これはキャリア的にもメリットが大きく、ユーザーが24ヵ月間の利用した端末をキャリアが回収して中古市場に流通させても十分に値がつくのです。
端末の値引きに関しては総務省のルールがありますが、端末の下取りに関してはグレーゾーン。なので、auはこのような思い切った価格にしているのでしょう。
法林 撮影した写真の邪魔なものを消せる機能「消しゴムマジック」が人気ですが、さらに多機能な編集を行なえる「編集マジック」機能も実装されました。iPhoneシリーズと比較しても、ゲームや各種アプリの動作でストレスを感じることもありません。それもあって、3キャリア共に"主力端末"となってきています。
また、Googleも直販を行なっており、こちらも旧端末の下取り金額が高く、長く使うユーザーにはメリットが大きいです。
法林 「AQUOS sense 8」は重量約159gと軽量な万能端末です。実はシャープはライカカメラ社と協業しており、カメラ性能もその技術がフィードバックされています。ドコモの実質負担金額は3万8390円になります。より高性能な撮影性能を求めるなら、ライカカメラ社が監修したカメラを搭載する「AQUOS R8」(実質負担金額7万3810円)も用意されています。
法林 最新の「Galaxy Z Fold5」はドコモ、au共に20万円を超えますが、このような端末こそ購入プログラムを利用すべきでしょう。例えば、ドコモの「いつでもカエドキプログラム+」なら9万6943円で利用できます。フォルダブルスマホは昨年のモデルが大幅値引きされるケースが多く、実はそれも狙い目です。
フォルダブルはモトローラからも発売され、良い端末なんですが、価格的にもまだまだ一般ユーザーにはアピール不足な印象です。
法林 OPPO、シャオミ共に急速充電に力を入れており、ソフトバンクから新モデルが発売されます。特にOPPOの「OPPO Reno10 Pro 5G」は【実質負担金額】が2万2008円と価格面でも攻めた新端末になっています。また、台湾メーカーのASUSの「Zenfone 10」(9万9800円~)は、"小型のフラッグシップ端末"という独自路線が注目されています。
法林 auの「auマネ活プラン」は、au PAYやau金融商品と連携してポイント還元がアップするプランで、古くからポイントや金融に力を入れてきたauならではのプランといえるでしょう。さらにauはシャオミ製のスマートテレビの販売も開始しました。この販売方式はauの得意とする動画サブスクとの組み合わせなどで注目しています。