世間的には有名企業だけど、働いてみたら超ブラック――そんな企業のニュースが何かと話題になっているが、同じような境遇で苦しみ、「本当はもっといい仕事があるのでは?」と感じているサラリーマンも多いのでは?
だが、一方でこの世には「こんなおいしいバイトが転がっている日本で、なぜしんどい仕事にこだわるのか全く理解できません!」と笑う、勝ち組(?)もいるのだ。
第1回に続き、彼らに楽で稼げるホワイトバイトの天国な実態を教えてもらった!
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●深夜の病院内コンビニ
“副業”という点を考えると平日昼間は難しい…。深夜にできるホワイトバイトはないのだろうか? 昼夜逆転生活を高校時代から続けているK氏(26歳)はこう話す。
「病院内にある24時間営業のコンビニが穴場です! まず、病院自体は終了しているので、外からの来客はほぼゼロ。来る可能性があるとしたら、病院で働く医師や看護師、入院中の患者のみ。とはいえ、ほとんど来ないので控室でマンガや映画を楽しんで過ごしています。深夜に届いた商品を棚に陳列するだけしか仕事がなかったなんてこともザラです。しかも、狭いので商品も少ない! 最近は大病院内で24時間営業のコンビニが増えてきているので狙い目ですよ!」
●マイナーなマンガ喫茶チェーン
職場の近辺で副業したい…なんて人にはこんな深夜バイトがあるとK氏(28歳)は言う。
「深夜のマンガ喫茶ってだいたい終電を逃した酔っぱらいが来るんで、周辺に飲み屋がないビジネス街の店舗はガラガラなんですよ。なかでも特に楽なのは大手じゃないマイナーチェーンの店舗。マニュアルがユルいんです。深夜はふたりのスタッフで回す体制なので、最近は後輩に任せて、僕はマンガを読んで過ごしてますね。
あと、その前にしていたのは平日深夜のレンタカー店。わざわざ深夜に車を借りてドライブする人は少ないんで、これも暇でした」
●CSチャンネルの監視
“楽”を追求する男たちはまだまだいる!! TVを見ているだけで時給が発生する仕事をしていると自慢するのはO氏(36歳)。
「医療用ビデオの確認作業もしていました。医療現場での患者の扱い方を教えるためのDVDです。最終段階でのチェックなのでまず問題はなく、ただ眺めるだけ。おじいちゃんのアソコがモザイクなしで見えてしまうのはちょっとツラかったですが、時給は1500円と良かったです」
アンケートに協力するだけで2万円!!
●ペンキ剥がし
ここからは、ややしんどさを感じなくもないが、お金的にオイシイものも紹介していこう。“ホワイト日雇い”を探し続けているA氏(34歳)は…。
「ペンキを剥がすバイトはいいですよ。車道の文字とか航空機の塗装とかを機材で削るんですけど、シンナーを吸いすぎると体に悪いってことで、30分作業したら30分休憩をもらえるんです。夏場はもっと休憩が長いときもあります。時給1300円ですけど、休憩中も時給が発生するんで、実質は時給2600円もらっているようなものですね」
●ゴミ屋敷の掃除
前出のA氏には、ほかにも気に入っている日雇いバイトが。
「ゴミ屋敷の掃除です! 一軒家を狙うのがポイント。3LDK以上の家だと掃除費用も150万円と、かなり高額なんですけど、それを払えちゃう金持ちが依頼してくるんですよ。押し入れから札束を発見したこともありますけど、盗まずに渡したらチップで1万円もらえました。日給も1万円くらいもらえていいんですけど、埃(ほこり)とかニオイでやられるのは少しいやですね」
●登録制のモニター
登録制のバイトもオイシイものが多いと話すのはJ氏(26歳)。
「機会は少ないですが、一番効率良くお金が稼げるのはモニターです。例えば、自動車のウェブCMを何パターンか見せられてどれが一番いいか答えるというような簡単なアンケートに1時間協力するだけで2万円もらえたり。一度参加すると1ヵ月間は参加できないというようなルールはあるんですが、マーケティング会社は常にそういった案件を持っているようですよ」
そういうバイトってどうやって見つけるの?
「最初は『登録制バイト』でネット検索して面接に行ったんですけど、そこで一緒だったやつと仲良くなってそこからは情報交換。LINEグループもつくられているので“この日空いてる人?”みたいな感じで連絡が来ます」