"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。

今回のテーマは「ウーバーイーツ」などのトラブルについて。前編では、配達員が受け取り拒否された食事をマンションの共用部分に捨てた例や、逆にエレベーターが止まったマンションの30階まで水を運ばせたという注文者の側に問題のある例を紹介。これについてひろゆき氏は「『金を払った以上は商品が手元にきちんと来るべきで、運ぶ人間が大変とか知ったことじゃない』って考えてる人は増えてる」と語った。

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ひろ そもそも、配達中に商品が壊れたりすることってよくありますよね。僕、昔、ピザ屋さんで配達の仕事をしてたんですよ。

ホリ え、そうなの?

ひろ はい。運んでいる最中にピザを落としてグチャグチャになったことも普通にありました。だからウーバーイーツに限らず、商品がグチャグチャになったり、壊れたりするのってよくあることだと思うんですよ。

でも、「ウーバーイーツだからニュースになる」という感じがある。それは店側が直接雇っている配達員ではないからですかね? そして、ウーバーイーツの配達員の態度が悪いと店の印象まで悪くなるみたいなことも起きたりしますよね。

ホリ 俺の知り合いのお店は、注文品を取りに来ない上、違う店の商品を配達されて、踏んだり蹴ったりだったみたいだよ。

ひろ 店側が配達員を選べるならまだしも、そうはできないですし。あと、同じ店舗で同じようなタイミングでふたつ注文があった場合、ひとりの配達員が同時に受け取って、2ヵ所に配達に行くシステムらしいんですよ。

んで、遠い所のお客さんが先に頼んでいるとそちらが優先されるので、家と店がめっちゃ近くてもかなり時間かかる現象も起きているみたいです。 

ホリ ウーバーイーツって、配達員がどこにいるか地図上で見られるけど、全然関係ない方向に進んでいることがあるのは、そういうことなのね。

ひろ そうだと思います。で、お客さん的には「遅い」と不満を持ってしまい、それが店側の評価に響く。これを防ぐには1回で2ヵ所に配達するシステムをやめるしかないんですよね。

ホリ でも、そのシステムをやめてお客さんの不満を解消すると、その分だけ配達料を高くするしかない。

ひろ 日本って庶民レベルでは不況だから、一般の人は安いものを求めますよね。「鳥貴族」は18円値上げしただけで、お客さんがめっちゃ減ってますし。18円の違いを気にするぐらいなら、居酒屋さんじゃなくて、家に友達を呼んで飲んだほうがいいんじゃね?とか思ったりしますけど......。

ホリ ほんと、そう! 

ひろ デリバリーとは離れますけど、日本に帰ったときに「日高屋」に行ったんですよ。安くてそれなりにおいしいし、居酒屋感覚で利用している人とかもいたので、そりゃ居酒屋さんには行かなくなるよなと思いました。そもそも居酒屋さんのメニューより、飲食店のメニューのほうがおいしいですし。

ホリ ちゃんとした居酒屋さんはおいしいんだけど、激安居酒屋チェーンはマズいんだよ。それなら、日高屋や吉野家のほうがおいしいと思うよ。ほら、コンビニのイートインが居酒屋化するって、ずっと前から俺言ってたじゃん。

ひろ 確かに言ってましたね。しょうもない居酒屋さんの料理にお金を払うくらいだったら、コンビニ弁当のほうがいいですし。僕が学生の頃は、新宿駅の売店でカップ酒を買って、路上で飲んでるおっさんとかを見かけたんですけど、そういう人たちも今後は増えていくでしょうね。

ホリ うん、このまま行くとそうなっちゃうよね。

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。新刊に『時間革命』(朝日新聞出版)

●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著に『自分は自分、バカはバカ。他人に振り回されない一人勝ちメンタル術』(SBクリエイティブ)

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