ユニークな仕事で稼ぐ人々ユニークな仕事で稼ぐ人々
直近の消費者物価指数は4%上昇。インフレが進む中、果たして、それに応じて給料が上がってる会社ってどのくらいあるの? 週プレは大規模アンケートと、要注目の仕事40種に詳細インタビューを実施。超リアルな懐事情の現状を一挙公開する!!【ガチ調査 みんなの給与明細 Part5】

今回はまず知ることのできないレアなお仕事のガチ事情をご紹介!

※記事に出てくる年収やボーナスは、額面の金額です。すべて個人の取材によるもので、職種や業界の平均値ではありません

■エロ動画と風俗情報のコンビネーションで稼ぐ

・エロ系YouTuber(男/30代前半)

〈年収〉【額面】400万円
〈冬のボーナス額〉【前年比】なし(→)
〈現在副業は?〉してない

YouTubeチャンネルの企画運営で、年間400万円ほど稼げている。以前は裏風俗潜入ルポがメインだったが、最近は街に立つ娼婦や元AV女優のインタビューが中心。

手軽に再生回数が稼ぎやすいコンテンツとあって、似たようなことをやるYouTuberが増えてきたことに加え、規制の強化でアカウントを停止される危険性と常に隣り合わせなのが悩ましい。

今後の備えとしてYouTubeだけでなく、ほかのプラットフォームにもコンテンツを出していくべきなのかも。なお、すでに『ワクスト』というコンテンツ販売サービスで、動画で紹介した裏風俗の情報を有料で提供中。

■他人の家で料理を作り、月収100万円を実現!

・出張料理人(男/30代前半)

〈年収〉【額面】600万円
〈冬のボーナス額〉【前年比】なし(→)
〈現在副業は?〉してない

国内外のレストランで10年修業した後、出張料理人に転身。スキル売買のプラットフォームを活用して、客の自宅に出向き、作り置きやオードブルなどを提供している。

幸い単価アップに成功したので、時給5000円を超えることも珍しくなく、稼働は平均一日2件、トータル6時間程度。ピーク時は月に100万円稼げていて、一日中レストランで働くより、間違いなく楽だと思う。

ただし、他人の自宅に入れてもらう仕事であるため、コミュニケーション能力や気配りは必須で、それがなければリピートにつながらない。問題はこの先で、外食が復活して正念場を迎えている。

■研究者を取り巻くあまりにも厳しい雇用環境

・国立研究機関非常勤研究員(男/30代前半)

〈年収〉【額面】340万円
〈冬のボーナス額〉【前年比】なし(→)
〈現在副業は?〉している

手取りの年収は336万円で、正直、実家暮らしだからなんとかやっていける金額。研究の世界で生きたいと思っても、当面の生活苦に耐えられる人でなければ難しいのが現実だと感じている。

さすがにもう少し稼ぎが欲しいので、仲間とYouTubeチャンネルを立ち上げたりもしているが、まだ収益はほとんど出ておらずむしろ赤字。

おまけにポストは任期付きで、5年目以降は昇格を求める権利が得られるが、おかげで5年の直前に雇い止めされる傾向がある。そんな八方ふさがりの状況なので、今年中に海外の大学にポストを移す予定。

■創業当時から毎年2倍成長続き。いずれは上場も

・急成長中のコンサルベンチャー執行役員(男/30代前半)

〈年収〉【額面】1600万円
〈冬のボーナス額〉【前年比】255万円(↑)
〈現在副業は?〉してない

コンサルブームといわれて久しい。おかげで新興企業が乱立し、業界はレッドオーシャン状態に突入しているが、その直前に飛び込みで会社を設立した。役員陣の大学や前職などを軸にネットワークが広がり、今のところは創業当時から毎年、倍々ゲームで成長できている。

取り扱う案件は多岐にわたっていて、企業の中長期計画策定支援や戦略立案支援、ITプロジェクトのマネジメントなどが中心。成長に伴い、圧倒的な人手不足に悩まされており、毎週10人程度の採用候補者と面談したり、上場に向けた社内のルールや体制の整備にも注力中。

■1冊本を書いて得られる収益は90万円

・中堅小説家(男/40代前半)

〈年収〉【額面】450万円
〈冬のボーナス額〉【前年比】なし(→)
〈現在副業は?〉してない

デビューから約10年。新人賞受賞時こそそれなりにスポットが当たったが、今ではやや地味な立場に甘んじている。それでも執筆依頼が途絶えないのはありがたいこと。

しかし、この出版不況で部数は減り続け、多くの場合は初刷り5000部。価格1800円の単行本なら、印税10%で90万円。年に3冊書いてもやっと270万円というのは、やはり厳しい。

自分の場合、文庫化されている過去の作品に時折重版がかかるので、それがボーナスといえばボーナスか。単行本と文庫、1冊で2度稼げるのはいいのだが、いつまで需要があるのか不安と隣り合わせの毎日だ。

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