『いっき』などに並ぶサン電子の代表作『かんしゃく玉なげカン太郎の東海道五十三次』

ファミコン全盛時代に数々の名作(迷作!?)を生んだゲームメーカー、サン電子(サンソフト)が今年で45周年を迎える。

そこで、伝説の名作『いっき』『アトランチスの謎』に続き、開発者たちの自由な発想と高い開発力によって生み出されたファミコン時代の名作&珍作の数々を厳選! あの頃の“ワクワク”と“戸惑い”が一気によみがえる!

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●一時停止なんて概念はサンソフトにはない『ルート16ターボ』(1985年10月4日発売)

『ルート16ターボ』

俯瞰(ふかん)視点で迷路状のマップを爆走するカーゲーム。敵キャラをかわしながらアイテムを回収していくのだが、自機となる車には一時停止という概念がないため、ひたすら走り続けるのだ!

●パッケージのイラストで萌えに目覚めた人も?『マドゥーラの翼』(1986年12月18日発売)

『マドゥーラの翼』

女戦士ルシアが戦う、剣と魔法のアクションゲーム。ファミコンのドット絵を動かす際、いかにパッケージイラストの萌えセクシーなルシアに脳内変換するかの妄想力がキモだった…よね!?

●オリジナル版を作ったセガから高い信頼を得た『ファンタジーゾーン』(1987年7月20日発売)

『ファンタジーゾーン』

セガの名作シューティングだが、ファミコン版移植はサンソフトが担当! ちなみに、1992年にメガドライブで発売した『スーパーファンタジーゾーン』はサンソフトのオリジナル作品だぞ

●剣で敵を叩っ斬るゲーム…ではなかった!『スーパーアラビアン』(1985年7月25日発売)

『スーパーアラビアン』

記念すべきファミコン参入第1弾作品のアクションゲー! 主人公の王子はパッケージイラストでもゲーム内のドット絵でも立派な剣を持っている。だが、攻撃方法はひたすらキックのみだ

海外にも行っちゃう『水戸黄門』

●ファミコンなのに音声合成で超長セリフ!『天下のご意見番水戸黄門』(1987年8月11日発売)

『天下のご意見番水戸黄門』

なんと、音声合成で格さんの長セリフ「静まれ静まれ、この紋所が目に入らぬか!(中略)恐れ多くも先の副将軍、水戸光圀公にあらせられるぞ!(後略)」を結構ちゃんとした音質で再現!

●開発者のジャンプへのこだわりが強すぎて…『超惑星戦記メタファイト』(1988年6月17日発売)

『超惑星戦記メタファイト』

サイドビューとトップビューの2画面を行き来しながら進むSFアクション! タンク型の愛機を操作するが、開発者がジャンプの軌道などにこだわりすぎたあまり発売が延期したとか

●時代劇テイスト無視で海外へ行くトンデモ設定『水戸黄門Ⅱ世界漫遊記』(1988年8月11日発売)

『水戸黄門Ⅱ世界漫遊記』

前作では時代劇テイストを守っていたが、本作は『水戸黄門』たりえる基本設定をガン無視して舞台は世界へ(笑)。的屋の代わりにカジノが登場しスロットやルーレットで遊べたりもする

●アトランチス風かと思いきや、急に計算問題?『地底大陸オルドーラ』(1987年3月27日発売)

『地底大陸オルドーラ』

“知能ゲーム3部作”の最終作。主人公が地底大陸を探検するという物語だが、武器の爆弾で敵を爆破すると突如画面が停止し、画面上部に計算問題が出題されるというシュールな作風だ

おたよりコーナーもあるディスクマガジン

●ディスクマガジンという斬新な概念を生み出した『ナゾラーランド』(1987年2月6日発売)

『ナゾラーランド』

正式名称は『謎のマガジンディスク ナゾラーランド』。創刊号、2号、3号と発売されており、毎号、パズルやクイズといったゲームを収録。雑誌らしく「おたよりコーナー」もあった…

●任天堂も驚愕した! カセットinカセット!『なんてったって!!ベースボール』(1990年10月26日発売)

『なんてったって!!ベースボール』

親ガメカセットに子ガメカセットを挿入するという超独自仕様! 選手などの新データが入った子ガメを買い足せば半永久的に遊べる…はずだったが、子ガメ単品の発売は2作のみ

●サンソフトの真骨頂、時代劇ものアクション!『かんしゃく玉なげカン太郎の東海道五十三次』(1986年7月3日発売)

『かんしゃく玉なげカン太郎の東海道五十三次』

『いっき』などに並ぶ同社の代表作。かんしゃく玉で忍者や幽霊と戦う主人公が江戸を目指す目的は、「隅田川で花火を打ち上げるため」「許嫁に再会するため」だって知ってました?

●モフモフしたグレムリンのかわいさを表現♪『グレムリン2 -新・種・誕・生-』(1990年12月14日発売)

『グレムリン2 -新・種・誕・生-』

同名映画をサンソフトがマジメにアクションゲーム化。ファミコン時代後期に発売された作品だけあってグラフィックの質も高く、グレムリンのかわいさを割とちゃんと再現してたぞ

(取材・文/昌谷大介[A4studio]) (c)SUNSOFT