夏の魔物、初参戦のぴかりん(左)と2年連続2回目の二丁ハロ・ミキティー本物 夏の魔物、初参戦のぴかりん(左)と2年連続2回目の二丁ハロ・ミキティー本物

10月1日(土)、「AOMORI ROCK FESTIVAL ’16~夏の魔物~」、通称“夏の魔物”が開催される。ロック、プロレス、アイドルが混在するという異色のフェスだ。

主催は今年メジャーデビューした「夏の魔物」のボーカル・成田大致(だいち)。2006年から成田が個人で始め、反響を呼んだフェスは10周年を迎え、さらに大きくなっている。

今回、アイドル界からは、ゆるめるモ!こぶしファクトリー生ハムと焼うどんBELLRING少女ハートなど、新進気鋭の個性溢れるグループが参戦! しかし、それ以上にカオスでこのイベントにぴったりなのが、椎名ぴかりん二丁ハロだ。

ぴかりんは土下座したファンの上(通称・土下座ロード)を歩いたりと、その過激パフォーマンスが話題の“魔界人アイドル”。そして、二丁ハロは「ゲイでもアイドルになれる」をコンセプトにしたゲイアイドルグループでもある。いわば、アイドル界きっての異端児たち。そこで、ぴかりんと二丁ハロのリーダー・ミキティー本物のふたりに“夏の魔物”の意気込みを語ってもらった。

―ミキティーさんは今回2度目、ぴかりんさんは今回が初出演となるんですよね。

ミキティー そうそう。去年初めてだったんだけど、最初から最後まで何が起きてるかわかんなかった。お客さんがすごくて発煙筒焚(た)いたりして、怖くて逃げたもん。

椎名 命の危険を感じるイベント(笑)。

ミキティー 怖かったのはそれだけだけどね。でも、夏の魔物って出演者がファンと一緒にステージを見られるの! 私、ヲタが好きで

椎名 そうなの! 抱ける?

ミキティー 逆、抱いてもらえる(笑)。タイプのヲタがいて、その時間がすごい幸せで、ずっとそばにいたもん。

椎名 ロマンチックだな!(笑)

ミキティー ヲタとじゃれあえるからすごい好き。ミキティーが寄っていって、あっちが逃げるみたいな感じ。

椎名 逆ワンチャンあるかもね(笑)。でも、逃げられるって…(笑)。

ミキティー 去年、フェスで3人くらい出会ってツイッターをフォローしたの。でも、ツイートを遡(たど)って、画像とかだけファボってたら(注:「いいね」を押すこと)最新にたどり着くまえにブロックされた。

椎名 怖い! 怖い! ふられてんじゃん。なんかネタみたいな人生だね。“ミキティ呪縛”に耐えられる人、逆に募集したい…ってか、紹介するよ!

ミキティー いや、たぶんぴかりんのファンにはいない。怖いもん。好きじゃないと思う、ゲイアイドルは。ぴかりんしか見てない人ばっかじゃないの。

ガチ恋ヲタにブロックされるのは嬉しい!

―え~っと、盛り上がっているところちょっとすいません(苦笑)、夏の魔物では毎回、様々なパフォーマンスも話題に上がりますが、おふたりはもう考えているんですか?

ミキティー 去年は、ステージでコンドームを300個投げたの。ネタじゃなくて、セーフセックスのためだからね。でも今年は悩んでる。

椎名 一応、作戦は練ってる。写真撮ってもらいたいから、色のあるもので何かしようかなって。いちごとか握りつぶしたのとか、ジャムを顔面につけたり。ミキティー…あっ、別にパクらないか。

ミキティー うん、やったら普通に顔面殴られるからね。ってか、そんなことしてんの!?

椎名 うん、土下座させて上歩いたり、カキ氷のシロップ吹いたり、噛み付いたり。それが魔界だから。

ミキティー すごいね…。ねぇねぇ、うちらになんかない?

椎名 ん~パンツ配るとか?

ミキティー あっ、うち下ネタ禁止なの。だから、それはいや。

椎名 ウソでしょ!?(笑) じゃあローションとか?

ミキティー それも怒られちゃうから! アイドルにやられたら嬉しいけど、うちらにやられたら、ただウザいだけ。ただのゲイだからね。ってか、ミキティーってベルハー(BELLRING少女ハート)とかゆるめるモ!とか、いろんなアイドルの振り付けやってるんだけど、ビジネスゲイだと思われてて、いろんなところから反感買ってるの。ぴかりんも結構叩かれてるでしょ。

椎名 こないだ共演した人、噛んだらそのファンの人にブロックされた。でもガチ恋(アイドルに本気で恋をしてしまっているヲタ)にブロックされるのは嬉しい。この人の愛が自分に回ってくればいいと思えるから。

ミキティー えっ、強いね。叩かれても平気な人?

椎名 気にするし、痛いとかもわかってるけど、自重しないんで。自覚はしても自重はしない。叩かれる行為をしてるから平気かな。

ミキティー え~、叩かれるのホントいや。ネットに金髪豚野郎って書かれて、いやだから黒髪にしたら黒豚って書かれた。書かれるたびに染めるからすごい髪が死んでる。

―ほんと、すいません!…そろそろフェスへの意気込み的なものをお願いします。

観なかったら責めて、僕を!

ミキティー すごい、いいイベントです。私が一番好きなフェスです。遠いから普段よりお客さんがハメを外してる感じで、いつものステージより絶対盛り上がると思う。それと、私は来年も出るために成田さんにお願いします。

椎名 ひかりは、ずっと出たいって言ってたんですよ。グッズも似ているし、魔物ってついてるから。なのに、なんでぴかりんがいないんだろって。初めてだけど、他人な気がしない。だから、触れ合う、出会うのが遅かったと、出演者や来てる人に思ってもらえるほど魔界に染められたらいいと思います。

ミキティー ねぇ、私たち夕方のステージで他のアイドルとコラボするんだけど、一緒にやらない?

椎名 うん、やりたいけど、次の仕事でもう帰ってる(笑)。

ミキティー えっ、そんな早いの! 朝は? 私たち7時からだから観に来てよ。

椎名 あっ、それなら大丈夫だと思う! ひかりはその後だから行ける。観なかったら責めて、僕を。そういう緊張感と怒られるって感じで、観に行きたい感が高まる性質だから。

ミキティー わかった、絶対見て。今日、ツイッターで「ミキティのステージ観に行くって約束しちゃったから、魔界人のみんなも来て」って言ってよ!

椎名 大丈夫、魔界人(ファン)はひかりがいたら、勝手に着いてくると思う(笑)。

―おお、それは実現したら何かが起こりそうですね。楽しみにしています! 今日はありがとうございました。

(取材・文/鯨井隆正 撮影/五十嵐和博)