香港を中心に中国、台湾のメディアに引っ張りだこ! アジアの女王・松岡李那

グローバル化が叫ばれ、欧米やアジア各国で活躍する日本人たち。そんな中、香港を中心に中国、台湾のメディアに引っ張りだこの女優・モデルがいる。それが松岡李那(りな)だ。

数々の雑誌表紙を飾り、2016年にはアジア映画歴代興行収入No.1を樹立したチャウ・シンチー監督の新作映画『美人魚』にも出演。Yahoo!香港サーチでランキングNo.1を獲得する等、香港では知らぬ人はいないほどの人物となっている。

そんな彼女が発売中の『週刊プレイボーイ』No.46にて初グラビアに挑戦! 目鼻立ちのハッキリとした美しい顔立ちに170cmの長身でスラリと伸びた美脚…香港の人々が熱中するのも納得!なグラビアを見せている。

台湾ではトップ女優&モデルとして活躍する彼女が、一体なぜ今、日本でグラビアに挑んだのか。そもそもなぜ台湾に渡ったのか――本人に直撃した。

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―今回は初グラビアということですが、なぜ今、挑戦されたんですか?

松岡 水着や下着の仕事も3年間ぐらいずっとしてなかったんですよ。香港の事務所からダメと言われてて。でも日本に戻ってみたらグラビアのお仕事が決まっててビックリしました(笑)。

―特に抵抗とかは?

松岡 抵抗はなかったけど、向こうはイベントとかお仕事で谷間がちょっと出てるだけでメディアが集まるから、文化の違いは感じました。だから、どういう感じになるのかなという気持ちでしたね。

―実際に撮影は順調でしたか?

松岡 そうですね。(カメラマンが)すごい面白くていい人だったので楽しかったです。でも、ずっと雨で室内撮影しかできないのがイヤでした。だから最後、雨でもいいから撮ろうよって撮ってもらったんですよ、使われてなかったのは残念でしたけど…(笑)。

―すいません…(苦笑)。でも本誌にはないけど、週プレnet Extraでは使わせてもらっています!

松岡 あっ、ホントですか! やったー!! でも写真だと、すごいおしとやかで大人っぽいですよね(本誌を見ながら)。李那を知ってる人が見たら驚きそう。

―実際の自分とは違うんですか?

松岡 そうですね。基本は明るいし、テンション高く、はしゃいでたりします(笑)。

トラブルだらけで泣いた台湾の3ヵ月

撮影中もふざける松岡

―確かに、さっきからそわそわしながら話してますしね(笑)。

松岡 あっ、あと本誌だとウエストが66cmになってますけど、63cmでお願いします!(笑) ちょうどこの時は大き目だったので、今は63cmです!

―ちゃんと書いておきます(笑)。そもそも松岡さんはどうして台湾に行かれたんですか?

松岡 元々、日本で音楽をやっていたんですけど、香港の社長に3ヵ月だけ来てみないかと誘われたんです。なんとなく行きたいですって言ったら、ホントにお仕事持ってきて、行かなきゃいけないんだって(笑)。でも飛行機に乗り遅れちゃったんですよ。

―えっ、いきなりトラブルですか!?

松岡 そう。それで社長に電話したら、振替できず自腹だからどっちでもいいってなって、お母さんに伝えたら「お金は出すから行きなさい!」って。

―最初からドタバタですね。

松岡 行ったら行ったで、英語も全く喋れないのに、最初のお仕事がきっかけで記者会見みたいなのでインタビューがあって、すごく忙しくなったんです。

―最高じゃないですか! トントン拍子で…。

松岡 でも忙しすぎて、ビザが無効のままだったから3ヵ月で帰れなくなっちゃったんです(笑)。その間、東京の家賃も払ってたし、クレジットカードも延滞で止まっちゃったり。20ドルあるからご飯食べれると思ったら、香港ドルだから250円くらいで。ご飯食べなかったり…。

―意外とトラブルだらけですね。英語が話せなかったということですが、その点は大丈夫だった?

松岡 全然! マネージャーさんともコミュニケーションが取れないし。誰と喋っても私のこと何を言ってるかわからないのが悔しくて、「バカだと思ってんだ、私のこと…」って。だから、あの頃は泣いてました。それで、3ヵ月で英語覚えたんですよ。

―すごい! ホームシックにはならなかったんですか? 友達と連絡したりとか。

松岡 それは全くならなかったです。日本人と話しちゃダメだと思ってたんですよ。ホントに負けず嫌いなんで、とにかく悔しくて、甘えちゃダメだって。でも、毎日24時間、英語の勉強で子供が見るアニメをつけてたんです。それである日、寝ちゃって、初めて英語を喋っている夢を見て、起きたらホントにすらすら喋れるようになったんですよ!

“桃胸”の秘密は…

“自爆”を思い返して、恥ずかしがる松岡

―覚醒したと! すごい話ですね~。でも、日本に一度帰って来て、どうしてまた香港に戻ろうと?

松岡 お仕事がすごいたくさんあって楽しすぎたのと、別に今あるものを失わなくてもいいや、チャンスだなと思ったんですよ。香港は小さな国だけど、香港映画って昔は世界にいっぱいあったし、音楽のことでも中国っていう大きなマーケットに入りやすかったりとか、中国の人達も香港のメディアとかをすごい気にしてたりするんです。だからそういうのでやりやすいのかなって思って。

―チャンスをしっかり考えてますね。飛行機に乗り遅れたりしたのに(笑)。

松岡 でも元々、英語も話せない時に事務所の社長と「日本人っていったら李那にしようね」って話してたんですよ。だから、例えばその時に流行ってる人気のコと同じレベルにとりあえずなろうとか、次の段階はこのコみたいに順序よく辿(たど)ってステップアップしていこうと。でも、なかなかうまくいかないことも多くて、とにかく悔しくて。

―ホントに負けず嫌いですね! 

松岡 も~、この話イヤだ! どんどん丸裸にされてく感じで(笑)。

―すいません、仕事なんで…。ちなみにSNSを見てると「エロ師匠」とか「おっぱいに埋もれたい」とかコメントが付いていて、かなりスタイルも褒(ほ)められてますけど。

松岡 なんでですかね、わかんないんですよ、露出度も高いわけじゃないのに。でも、向こうだと「桃胸女神」とか呼ばれてます(笑)。

―お~っ、そんなニックネームが!

松岡 違うんですよ。ショーをした時に、司会者に他のコのスタイルのこと聞かれたと思って、「桃のようなバストで素晴らしい」みたいなこと言ったんですよ。そしたら、ホントは自分のバストのことを聞かれてたらしくて、ニュースで「自爆桃胸」って話題になっちゃったの(笑)。

―ただの自慢じゃないですか(笑)。

松岡 いっぱいいっぱいだったの! もう社長も大笑いするし、恥ずかしくて「書かないでよ」って思ってました(笑)。

―今後は日本でも活動されるんですよね。中国で来秋、日本では2018年以降に公開予定の映画『一夜再成名』では、石川恋さんらとも共演したとか。

松岡 そうなんです、すごいかわいかったです! あと、普段は広東語とか中国語とかでセリフを覚えるのが大変で、日本の撮影ではスッと頭に入ってきて、、すごい感動してありがたいことだなぁって改めて思いました。それに向こうだと、台本がそもそもなかったり、段取りも特になくて。日本はすごいなって(笑)。

―やっぱり国によっても違うんですね。女優以外にも活動される予定ですか?

松岡 バラエティとかもやりたいですね。むっちゃ喋りそう、私(笑)。一生懸命がんばって四方八方からやれればいいなと思います。何をみんな求めてるのか、実際それに近づけるかどうかは別だけど(笑)。

―やっぱり真面目ですね。今日はありがとうございました。

★松岡李那の最新グラビアは『週刊プレイボーイ』46号および週プレnet Extraに掲載!

松岡李那(MATSUOKA LINA)1986年1月30日生まれ 広島県出身 身長170cm B83 W63 H89 ○香港の芸能事務所にスカウトされ、単身香港へ。女優として活動を開始すると一躍雑誌や広告、TV番組などで人気に。2016年秋には台湾版『ちびまる子ちゃん』にも出演。詳細は本人のインスタグラムにて。【@linahxoxo】

(取材・文/鯨井隆正 撮影/渡辺達生、武田敏将[インタビュー])