本格女優としての道を歩み始めている福原遥ちゃん 本格女優としての道を歩み始めている福原遥ちゃん

かつて、“まいんちゃん”として一躍人気を博した福原遥が今年に入って立て続けに人気ドラマへの出演を果たし、本格女優としての道を歩み始めている。

そこで、今年2月からネット等で配信を開始し、彼女の初主演作となったドラマ『グッドモーニングコール』が待望の地上派放送開始(フジテレビ系、関東ローカル)というタイミングで彼女を直撃!

前編インタビュー(「初キスで話題となった主演ドラマが地上波開始!「そこだけカットしてほしいです(笑)」)に続き、今回の後編では、普段の趣味や休日の過ごし方など素の一面までに迫った!

―さて、『グッドモーニング~』の他に現在、10月クールのドラマ『レンタル救世主』(日本テレビ系)にも絶賛出演中の遥ちゃんです。

福原 『レンタル~』は普通のドラマと比べてコメディー要素がたくさん入ってるんですけど、それでもちゃんと人と人との関わりが描かれていて、「助けてほしい」ってなかなか言えない本当に困っている人を助けていく人情味あふれるストーリーになっています。

志田未来さんがラップでしか自分の気持ちを表現できない女のコを演じてるんですけど、本読みの時に、面白いラップなのになんでこんなに感動するんだろうってぐらい迫力のある演技をされて。笑いもあって、それでいてちゃんと感情が伝わってくるのが、この作品のすごいところだと思います。

―遥ちゃんが演じるハイジはどんな女のコですか?

福原 レンタル彼氏の葵くんを依頼してる女子高生で、とにかく暇を持て余してる天真爛漫なコです。この作品は本当に個性豊かなキャラクターが多いんですけど、その中でも飛び抜けて明るいです(笑)。とにかく目立ちたがりで、アクセサリー代わりとしてレンタル彼氏を連れて歩いているんです。

―ハイジと自分の共通点はある?

福原 いや~、真逆ですね(笑)。最初、監督さんに「ローラさんみたいに天真爛漫やって」って言われて、もう普段の自分と違いすぎるから、どうすればいいんだろうってなりました。

―自分と全然違う役を演じて戸惑ったりも?

福原 すごく楽しいです! でも、やっぱり難しいです。1話はかなり探り探りな状態で、やること言うこと全部を「なんでここでこういう行動をするんだろう」って考えながら演じたんですが、監督さんに「ちょっと違うかな」って言われて。今も演じ方は模索中です。

なんか私、ぶっ飛んだ役ばかり(笑)

―来年の春には映画『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』も公開されます!

福原 『チア☆ダン~』は実話を元に描かれた作品で、弱小チアダンス部が全米大会で優勝するまでを追った青春ストーリーになってます。厳しい先生の下、優勝というひとつの目標に向かって団結して絆が深まっていく様子が描かれてるんですけど、ここまで部活に熱が入ってたら絶対に楽しいだろうし、やりがいがあるだろうなって。

―そこではどんな役なんですか?

福原 私はアニメオタクのYouTuberを演じてます。赤ぶちメガネをかけてツインテールで、ひとりだけ空気の読めないマイペースな女のコです。なんか私、あらためて考えるとぶっ飛んだ役ばかり演じてる気がする…(笑)。

―1週間のアメリカロケもあったんですよね。

福原 そうなんですよ。もう、めっちゃ楽しかったです! その前に新潟や東京都内で撮影をしてたんですけど、アメリカでの撮影が1番時間に余裕があって。観光したり、朝早起きしてショッピングモールへ行ったり、水着を持ってきてないのにみんなでホテルのプールに入ったり、とにかく楽しい時間を過ごせました。撮影の3ヵ月前からみんなでチアダンスのレッスンをしてたので、その分、仲の深まりも強くて、修学旅行みたいな感じでしたね。

―ドラマに映画に忙しい日々を送っていますが、休みがあると何をしてるんですか?

福原 最近、誕生日にカメラを買ってもらったので、空を撮ったりしてます!

―カメラ女子ですね!

福原 まだ成り立てですけどね(照)。元々、スマホで空の写真を撮って、空の表情を残しておくのが好きで。晴れだったり曇ってたり夜空だったり、地方の空だったり。あとは、家族で旅行へ行った時に1台はカメラがほしいなとちょうど思ってたんです。

―じゃあ、暇さえあればカメラを持って外へ出かける感じ?

福原 そうですね。私、1日にいろいろ詰め込みたいタイプなので、カメラを持って出かけて、そのまま美容院へ行って、その後ジムへ行って…みたいな感じで徹底的に時間割をつくって休みを満喫します。家に閉じこもってるだけだと、もったいない気がして。

菅野美穂さんや井上真央さんみたいな…

―今年に入って、いよいよ本格的に女優の道へ進み始めた感じですが、そもそも女優の道へ進もうと決意するきっかけは?

福原 私、中学1年生までは何をするにしても習い事感覚だったんです。ダンスもそうだし、TVのお仕事もそう。それが中学1年生を境に、将来的にこの業界で生きていきたいって思うようになり、やっぱり演技の楽しさを感じたので、本格的に女優をやりたいっていう考えになりました。

―演技のどういった部分に魅力を感じましたか?

福原 一番は、自分と全然違う役を演じて、画面を通して全く違う人間に見えたりして、いろんな自分を発見できる部分。それを視聴者の人が見て、感動したり笑ったりしてくれるのも嬉しいです。「伝えたいことがちゃんと伝わってるんだな」って思えます。

―自分の中でターニングポイントになってる作品はありますか?

福原 やっぱり、初主演っていう意味では『グッドモーニング~』ですね。基本的なことをイチからちゃんと教えてもらえたし、演技にアドリブを入れるっていう経験をしたのも初めてだったので。あと、先日放送されたドラマ『刑事 犬養隼人』は女優としての自分をよく理解できた作品だったなって。緊張しぃなので最初はあわあわしちゃったんですけど、役にはすんなり入れて、どんどんその役の気持ちに入っていけたので、気持ちよくお芝居ができたなっていう感覚です。

―演技の面でこれから伸ばしていきたい部分はどこでしょう?

福原 『レンタル~』という作品でハイジという役に出会って、強い個性を出すことがあんまり得意じゃないなって気づきました。「絶対こんなコいないでしょ」っていうような役を演じることが苦手だなって。感情だけじゃなくテクニックが必要で、日々研究してます。

―では最後に、今後の目標を教えてください!

福原 今は女優のお仕事がすごく楽しいんですけど、声優のお仕事だったり歌のお仕事も楽しくて好きなので、いろんな経験をしていろんな新しい自分に出会って。そういうのを全部お芝居に落とし込めたらいいなって思います。

その中で1歩ずつゆっくりと進んで、成長していけたらいいなって。最終的には菅野美穂さんや井上真央さんみたいな、穏やかで芯がしっかりしていて、女性からも憧れられる存在になりたいです。

(取材・文/六輪優 撮影/飯本貴子)

■福原 遥(ふくはら・はるか) 1998年8月28日生まれ、埼玉県出身。A型。身長159cm。09年~13年まで『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』(NHK Eテレ)にまいん役として出演。現在、ドラマ『レンタル救世主』(日本テレビ)に出演。配信中の『グッドモーニング・コール』(フジテレビオンデマンド、Netflix)がフジテレビ(関東ローカル)でも放送開始。また、映画「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」(東宝)が来年3月に公開予定。最新情報は公式サイトにて http://www.ken-on.co.jp/haruka/