あの国民的バラエティ番組のスピリットを引き継ぎ“友達の輪”を!とスタートした『語っていいとも!』。
第36回のゲストでタレント、グラビアアイドルの吉木りささんからご紹介いただいたのはモデル・タレントの鈴木奈々さん。
『Popteen』の人気読モから一気にバラエティ番組等でも大ブレイク、愛らしい“おばかキャラ”としてTVで見ない日はないほど引っ張りだこに…。
その素っぴんなトークで恋愛から結婚後のプライベートまで自由奔放に晒(さら)し、時に炎上するお騒がせな一面もあるがーー。(聞き手/週プレNEWS編集長・貝山弘一)
―この対談シリーズ、ガチでお友達を紹介していただいて。奈々さんまで繋がりました。
鈴木 え~すごい! バトンを渡してる感じなんですね、お友達の。で、私は吉木りささんですよね。それでたどり着いたんだ。ありがとうございま~す。お願いしま~す!
―なんか年末のお忙しい中、こんな12月にお時間出していただいて。
鈴木 いや、全然。今日も茨城県から来ました、電車で(笑)。1時間半ぐらいかな、ここ(表参道の事務所オフィス)までたどり着くの。家出て、なんだかんだで2時間ぐらいかかりますね。
―ブログでもよく書いてますけど、ほんとなんですね。いまだ地元から通い続けてることがすごいなと。
鈴木 もう高校3年生からずっと通ってます。28歳なので10年間。でも、なんでかっていうと、まぁ旦那さんも地元の人なので、仕事も地元でしてるし、だからっていうのも大きいんですけど。あと、東京で毎日仕事をして、息抜きの場所がやっぱり自分の地元なので。毎日帰らないと、なんかリフレッシュできないんですよね。
―そこはやっぱりオンとオフをちゃんと切り替えないと?
鈴木 うん。帰れない日は東京のホテルで泊まったりはしますよ。まぁ1ヵ月に3回ぐらいかな~。明日も25時まで仕事なので帰れないですね。でも旦那さんが理解してくれて、すごく背中を押してくれるので、この仕事も楽しくできてるんだなって思います。
―自分の居場所というか、タレントの自分じゃなくていい時間が必要なのかな。
鈴木 そう。自分の居場所があって。やっぱ田舎が好きなんですよね。でも、最近やばくて…。田舎好きだった私が東京好きになってきちゃって(小声で)。
―えっ今頃? そんな小さく言わなくてもいいと思いますけど(笑)。
鈴木 最初は超嫌いだったんですよ、東京。でも、なんか美味しいご飯屋さんとかいっぱいあるし。最近本当に好きになりました。ここ1年ぐらいかな~。茨城にもあるけど、レベル高くないですか? 東京って。
―え~っ、だからなぜ今さら…(苦笑)。それこそ10代の時からお仕事して、いろんなお付き合いで紹介してもらう機会とかあったはずでは?
鈴木 私、そういうのなかったんですよ! メンズとも一切遊ばないし、うん。あんまり飲み会の場とかに行かないですね。ハタチからずっと彼氏が…この業界に入ってから、ずっと今の旦那と一緒にいるので行ったことないの。
―度あったんですよ、友達に呼ばれて。行った先に芸能人がいたんですね、男性の。1分で帰りましたから。「あ、ダメだ。アブない! これはヤバい!」と思って。旦那にも…その時は彼氏ですけど、傷つけたくないし。うん、だから帰りました。
「不倫の前に別れを告げますね、たぶん」
―表向きじゃなく、ほんと一途なんだ。
鈴木 流されない! 私、結構流されないかもしれない。中学の同級生で、ハタチでもう一度出会って、それで付き合いました。で、5年ぐらい付き合って、25歳で結婚して…今、3年が経ちましたね。
―一見ね、派手な業界にいて、みんなのイメージからすると「嘘じゃねーの?」って。「一途なわけね~だろ」みたいなのもあるじゃないですか。
鈴木 1回も浮気したことないし、不倫もしたことない。マジでこれは誓えます! マジで1回もない! …てか、芸能人を見て「カッコいいな、この人、魅力あるな」とかありますよ。でもちゃんとそこで止めてます。
遊びもしないし、連絡先交換して今、LINEに入ってるのはクロちゃん(安田大サーカス)とかスギちゃん、TKOさんとか(笑)。あんまりいないんですよね、本当に。誘いにも乗らない! あ、事務所の後輩とはご飯行きますけど、奢(おご)るのが好きなんで。
―姉御肌なんだ?
鈴木 そう、で、食にはお金かけるんですよ。それ以外にはお金かけない。
―だったら、「おいしいとこ食べに行こうよ」って食に惹かれてついていく…というのがあっても不思議じゃないような。
鈴木 ないんですよ。メンズがいるって聞いた瞬間に行かない。マジで行かない。友達に「ちょっと男のコがいるんだけど」って言われたら「ごめん、うち旦那がいるから」って。だから付き合いが悪いと思う。もうちょっとゆるくてもいいのかなって思うけど、今、不倫とか結構ヤバいじゃないですか。
―この1年ね。周りでもゲスな話が次々…。
鈴木 そう! だから怖いなって思います。危機感を持ってます。
―そんなだったら、自分は全然危機感を持つ必要ないのでは(笑)。
鈴木 ない、ない! 全くないんですけど。でも、もし浮気するとか不倫するとかなったら、私、本当に好きな人ができないとそうならないと思うので。その前に別れを告げますね、たぶん。そっから会う。
―不倫でも浮気でもなく、もう本気になっちゃうから。
鈴木 そう、本気になっちゃう! でも、今はたまに目移りはしますけど、「カッコいいな~」とかね。芸人さんを見て「面白いな~、カッコいいな~」とかあるけど! ちょっと妄想はするけど、それで寸止めしてる、うん。
「旦那がさ…夜が雑とか言っちゃダメじゃん」
―妄想の寸止めって(笑)。
鈴木 妄想で終わり(笑)。そう、そんな感じかな~。だから旦那もたぶんね…あっ! ちょ…チャック開いてる~! チャック開いてる~!!
―あ、失礼!
鈴木 (指をさしながら)チャック開いてる~! ねぇ~パンツ見えたし! それチェック?
―いやいや…違います(赤面)。すごいツッコミどころを作ってしまって…ヤバいな、これもライブでちゃんと書かなきゃダメですかね(照)。
鈴木 ねぇすごい、びっくりしたんだけど、今! しかも、すごい黒と白のチェックのなんか見えたんだけど!!
―これは新しいパターンを作ってしまったかな…。いや、別にアピってるわけじゃないですからね。いやいや、勘弁してください(汗)。…で、今までは遊びもしてなくて、と。でもこれからもっとすごいドラマみたいな出会いがあったら怖いですね。
鈴木 あるかな~。だから芸能界に入っても、彼氏がいないことがなかったので、ちょっと遊んでみたかったかな(笑)。でも本当に遊び1回もないから。
―結構、地方の女のコなんかでいるみたいですよね。早くに結婚して子供生まれて…もっといろいろ遊んでおけばよかったとか、後で目覚めるコも少なくないようで…。
鈴木 私も25で結婚して「もうちょっと遅くてもよかったかなぁ」って、たまに思う(笑)。でもどうだろうな~、う~ん…たぶん、今の旦那逃したら、もうあんなに素敵な人に出会えないなって思うし。
すっごい神なんですよ。マジ神ってるんですよ、うちの旦那。本当に神って昔から呼んでて、旦那のこと。だって、私が仕事で毎日東京に来てるけど、掃除、洗濯、全部やってくれるんですよ。家賃も生活費も全部払ってくれるし。本当に男らしい人と結婚できたなって思います!
―そこまで言えることもすごいですけど。でもなんか、そういうこと全てがオープンですよね。こうやってお話ししても、開けっぴろげで。さっきのツッコミもですけど…いや、蒸し返すワケではないですが(汗)。
鈴木 オープンです! なんか、私、オープンでいたい!
―裏表ない感じでね。普段、ブログに書いてるのもバラエティで喋ってるのも全部そんな素の感じ?
鈴木 うん。だから、オープンすぎて旦那がかわいそう。なんか「夜が雑」とか言っちゃったりして。ちょっとね、旦那がさ…夜が雑とか言っちゃダメじゃん。「あ~ちょっと言い過ぎちゃったな」って。
「“ジュージュー離婚”とか書かれた(笑)」
―その発言はネットでも反響あったみたいですね。でもそれをまたこちらがツッコむ前に言っちゃうし(笑)。周囲の誹謗中傷とか雑音も多いでしょう?
鈴木 でも結構、私、オープンだな。今までも人生、悩みがあっても抱え込まないタイプだし、うん。で、旦那さんに「私の一番好きなとこ、何?」って聞いたんですよ。そしたら「素直なところ」って言ってくれたから、このままでいていいのかなって。
―少女漫画ですか~、こちらが恥ずかしくなりますよ(笑)。でもそれで、勝手にその“夜が雑”発言で「破局か?」とか「離婚するんじゃ…」とか憶測されたりしてね。
鈴木 あ、言われる~! 超言われますね。検索したら「離婚」って出てきますもん。私、結構傷つくタイプで、自分のこと検索して「どう思われてるんだろう」って見たりするんですよ。結構傷つきます! でも芸能人、仕方ない気がする。TVに出てる以上…。
―もちろん、そういうリスクは有名人になるとね。でも、からっと無頓着にしてそうで、エゴサーチとかするんだ?
鈴木 そう、しちゃうしちゃう! 芸能人の方とかに「奈々ちゃん、絶対しちゃダメだよ」って言われるけど、私、しちゃうタイプなんですよね。
―それで傷ついて落ち込んだり、ちょっと涙ぐんだりもあるでしょう? それでも自分を変えたくないというか、変えられないというか…。
鈴木 変えれない! 変えたくないし、うん…。なんか、嘘つきたくない! 楽なんですよね、このほうが人生。楽っていうか、素直に生きていきたい。だから、うちの事務所もマジゆるくて。あんまりそんなNGがないのでよかったなって。
なんか、男の話しちゃダメとか、恋愛の話もダメとか結構多いと思うんですよ。でも、うちはそういうのないし。自分らしく歩いていけますね。
―事務所との相性も自分向きだったと。ちゃんと活かされてたんですね。…でもこの業界だと、あんまり火が立たないように、隠して要領よく生きていく人だってね。
鈴木 私、無理だな。要領よく生きれない。絶対できないですね! 一度、『フライデー』に撮られたことがあって。「彼氏大好き~! 大好きが止まらない!」って言ってた時期で、そんなこと言ってるけど、たぶん勘ぐられてたんですよね、ほんとか?みたいな。
で、ついてきたんですよ、常磐線まで。でもちゃんと本当に乗って茨城に帰ったから、これは本物なんだって思ったみたいで…。でも、結構疑われることあります。この間も旦那と焼肉屋行ったんですよ。そしたら週刊誌にまた撮られて。なんか焼肉屋で会話がなかったとかって。誰か隣の客とかがチクったんですよ、個室とかじゃなかったんで。
―その焼肉屋のネタ、普通にブログにも載せてましたよね。久々に食べに行ってとか。
鈴木 うん。でも…なんだろう、8年間も一緒にいるから、会話をそんなバンバンバンバン、イェーイみたいな感じでしないし。もう空気のようなっていうか、お互い夫婦になっちゃったし、本当に落ち着く存在なんですよ。
そしたら、会話がないのがヤバいとか…これは離婚だみたいに書かれたんだよね。ジュージューしか音がしなかったとかいって。“ジュージュー離婚”とか(笑)。
「だってさ…○○とかするんですよ、私…」
―“ジュージュー離婚”って…(苦笑)。ほんと勝手にいいようにね、自分たちが作りたいように作るから…。でも、ブログでの幸せそうな様子とか、逆に裏読みされたりするところもあるのかも。
鈴木 確かに。でも、そんなずっと仲良しな夫婦だって、悩みはありますよ。やっぱり8年一緒にいるので、夜だったりが少なくなってしまったりとか。
―“夜が雑”問題に自ら戻りますか(笑)。
鈴木 そういうの結構、悩むんですよ、女性って。まぁ彼もそうだと思うし、お互いちょっと近すぎちゃってるから。
―マンネリ化というか、空気みたいになりすぎちゃって…。
鈴木 そうそう。自分も悪いなと思うんですよね、旦那さんが甘えてきてくれた時に、私が「疲れてるから」って、バーンって…「やめて!」とかしちゃったり。せっかく甘えてきてくれたのにタイミングが合わない。逆もあって、結構ぶつかっちゃうから、そこが私たちは悩みかなっていう。
―それ、スゴい女性誌とかの悩み相談で多そうな(笑)。たぶん今、これ読んで頷(うなづ)いてる人、たくさんいますよ。
鈴木 ですよね。つきあい長くなると、そうなりますよね。恥ずかしいし…。で、だんだんなくなっちゃって。大きい悩みですよ!
―一緒にいるのが当たり前になっちゃうと、いちいちそうやって頑張ってどうこうしなくなりがちですから。
鈴木 そう、だからマンネリ予防で、毎日ひとつ屋根の下で家にいるだけじゃなく、この間も待ち合わせしようって、なんか最近やってます。
私がTVの仕事、東京で終わって、旦那さんが茨城から来てくれて。表参道で待ち合わせして、イルミネーション見て、それで叙々苑に焼肉食べに行ったんですよ。そういう風な、たまにはデート気分…街で出会って「イェーイ」「待ってた?」みたいな感じでデートするっていうのは、結構、マンネリ解消法になるのかなって。
腕組んだりとか、旦那さんは照れて「やめろよ」とか言いますけど、楽しい、そういうのも。マンネリ予防はちょっといろいろ考えてますね。
―まぁ大事ですよね。お互いに新鮮さを取り戻すためにも。
鈴木 でも、気合い入れすぎると旦那引く(笑)。家の中でカワイいパジャマとか下着着て、超カワイく、髪の毛もアイロンしたり…なんか、カワイくしてると、ちょっと引いてる(笑)。やるきまんまんじゃね?みたいな。それが嫌らしい。
―特に日本人はありますよねぇ…。今どき、国際結婚も増えて、外国人の旦那さんと一緒になった女性の話を取材で聞いたりしたんですが、例えばフランス人の男性だと、妻が毎晩、同じランジェリーをしてるのがなんで?って。自分で新しいのを買ってきて着させるとか。
鈴木 えっ、マジ? うちは旦那が洗濯してるんですよ、私の下着も…それはどうなの?って、ちょっとね(笑)。ランジェリーとかも、付き合ってる時は一緒に選ぼうとか言うと、楽しみにしてるからってあったけど。本当に私、今、反省することばっかりですね。
―まぁどっちがいい悪いじゃなく、お互いね、恋愛当初のドキドキとは違う何かを…。
鈴木 そう。でも、やっぱりキレイにしていないとなって。愛されるためには。私も努力をしないとって思います。だってさ…おねしょとかするんですよ、私、今…。
―えっ、それはいきなりなんの話なんですか?(焦)
●続編⇒語っていいとも! 第36回ゲスト・鈴木奈々「徹子さんと撮った写真を待ち受けにしたら、収入が増えた気がする」
●鈴木奈々 1988年7月9日生まれ、茨城県出身。『Popteen』でモデルをしていた益若つばさに憧れ、追っかけをしていたところ、本人に声をかけられ、同誌のモデルとしてデビューすることに。TV番組にも進出、そのハツラツとした明るいキャラクターやオープンな性格で人気となり、数多くのバラエティ番組に出演。2013年に長年付き合っていた一般の男性と結婚。現在も、旦那さんと暮らす茨城の自宅から毎日仕事のため、東京に通っている。
(撮影/塔下智士)