ファンモンをトップランナーの位置まで引き上げてくれた楽曲『ヒーロー』をともに作り上げた羽鳥慎一アナ(左)とファンキー加藤 ファンモンをトップランナーの位置まで引き上げてくれた楽曲『ヒーロー』をともに作り上げた羽鳥慎一アナ(左)とファンキー加藤

『週刊プレイボーイ』創刊50周年を記念して、ファンキー加藤がレジェンドたちと語る対談連載。最終回はゲストに羽鳥慎一アナが登場!

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「おはようございます!」

スタジオにやって来た加藤の顔は、これ以上ないというほど晴れやかだった。

最終回の相手は…FUNKY MONKEY BABYSをトップランナーの位置まで引き上げてくれた楽曲『ヒーロー』をともに作り上げた盟友、羽鳥慎一アナウンサー。ほぼ同時にスタジオ入りした羽鳥アナに駆け寄ると、いきなり、距離感ゼロのトークを炸裂(さくれつ)させた。

加藤 最後が羽鳥さんで、すっげぇうれしいです。

羽鳥 こちらこそ。ケミカルさん、モン吉さんとは会ってますか?

加藤 会ってますよ。特にケミカルは実家が近いので、ちょいちょい。

羽鳥 相変わらずっていうのも変だけど、お坊さん、やってるんですよね?

加藤 もちろん。一番多い目撃情報が葬儀場ですから(笑)。引退前から坊主頭だったし、手を合わせるポーズも一緒だし…違うのは袈裟(けさ)を着てることくらいだから、すぐにバレちゃうみたいです。

―あぁ、確かに。

羽鳥アナと同時にスタッフも全員うなずいた。

■第一印象は…酸素を吸入する人

加藤 羽鳥さんと初めて会ったのは2008年…赤坂のライブハウス、赤坂BLITZでしたよね。

羽鳥 あの頃、僕がやっていた日本テレビの『ズームイン!!SUPER』宛に、一枚のはがきが届いたんです。『モーニングショット』(FUNKY MONKEY BABYS)()を歌ってるアーティストがいるけど、あれはちゃんと許可を取っているのかと。

※歌詞に「ズームイン」というフレーズが出てくる

「今、酸素を吸入しているんでお待ちください」

加藤 はははははっ。

羽鳥 ただ、大変失礼な話ですけど、僕もスタッフも、ファンモンを知らなくて。でも、何かわからないけど、一緒に面白いことができそうだから、一回、見に行こうぜということになったんです。

加藤 まさか本当に来てくれるとは思わなかったので、僕らも大興奮で。ライブが終わった後に、きちんとご挨拶をさせていただいたのが羽鳥さんとの最初の出会いですよね。えっ!? 違ってます?

羽鳥 違わないけど、正確に言うと、終わって挨拶に行こうと思ったら、「今、酸素を吸入しているんでお待ちください」と言われて。酸素を吸入? 何それ!?というのが最初の感想です。だから、加藤さんの第一印象を言葉にすると、“酸素を吸入する人”ですね。

加藤 だはははははっ。でも、まじめな話、今でもスタッフさんと話をするんですけど、もし、あのとき、羽鳥さんや『ズームイン!!…』のスタッフさんが、「一緒に面白いことをやろう」と言ってくれなかったら、その後のファンモンもなかったかもしれないねって。

羽鳥 番組のテーマ曲を作ろうというところから始まって、半年間くらい、ずーっと…いろんな学園祭にも密着したし、中国でのライブにも行ったし、ほんと楽しかったですよね。

加藤 僕は、テレビで見る羽鳥さんと、実際、目の前にしてお話しする羽鳥さんの間に、まったくギャップがないことに驚いたし、感動しました。

★盟友が語る、伝えたい思いと伝えることの難しさとは? このインタビュー全編は『週刊プレイボーイ』43号(10月7日発売)にてお読みいただけます!

(取材・文/工藤 晋 撮影/熊谷 貫)

●羽鳥慎一(はとり・しんいち) 1971年3月24日生まれ、埼玉県出身。94年、日本テレビに入社。『ズームイン!!SUPER』などの司会を務め、11年4月にフリーとなる。現在は、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系、毎週月~金曜8:00~9:55)をはじめ、数多くの番組で司会を務めている

●ファンキー加藤 1978年12月18日生まれ、東京都出身。昨年、7thシングル『走れ 走れ』。2ndアルバム『Decoration Tracks』(通称:デコトラ)をリリース。11月8日には、1年ぶりとなる8thシングル、もう一度立ち上がるための応援歌『冷めた牛丼をほおばって』の発売が決定! 詳しくは公式サイト【http://funkykato.com/】まで。Twitter【@fmb_funkykato】