見た目は、おしとやかな正統派美人なのだが…独特すぎる世界観を持つ佐々木舞香ちゃん 見た目は、おしとやかな正統派美人なのだが…独特すぎる世界観を持つ佐々木舞香ちゃん

2018年、今年も毎年恒例となった「週プレNEWSが今年“大注目する期待のアイドル”連続インタビュー」をお届けする!

厳選された6人が登場する第1回目は、AKB48選抜総選挙で3連覇の偉業をなしとげた指原莉乃と業界イチの歴史と実績を誇る代々木アニメーション学院がコラボし、プロデュースするアイドル『=LOVE(イコールラブ)』の佐々木舞香ちゃんから!

インスタビュー前編に続き、正統派美人の意外な中身に迫った!

* * *

―…えっと、ちょっと流れを元に戻しますと、中学時代はあまり学校に行かなかった、と。

佐々木 そうですね。小さい頃からギリギリ繋がりがあったコたちとも連絡をとらなくなって。中学を卒業する頃には、もうアニメのみの生活でした。まぁ、今考えると重い話に聞こえますけど、当時は「ま、いっか!」みたいに、かなり楽天的だったんですけどね(笑)。

―でも、聞けば聞くほど、よく今、=LOVEをやってますよね? 学校に行かなくなる原因になった「視線恐怖症」みたいなのは、いつまで続いたんですか?

佐々木 高校に入るまでで、自分がやりたいことがぼんやりしていたんですよ。でも高校生になってだんだん「声優さんになりたい!」っていう気持ちが盛り上がってきて「受かるわけないけど、オーディションとか受けてみよう! 大丈夫。今の私は“NEW・私”だから!」って(笑)。そうしたら養成所みたいな所に入れて。そこから徐々にですかね。

―“NEW・私”。いいですね! なんかやっと佐々木舞香の人生が前に進みだしました!

佐々木 それまで全然やったことのなかった声優の勉強ができて新鮮でした。それに、同じオーディションを受けたコたちって、やっぱりすごいんですよ。そういうコを見ながら「今まで私は目立たないように生きてきたけど、これからは目立って生きていかなきゃ…」って。今考えると、私って心の中ではずっと目立ちたかったんだろうなって思うんですよね。

―で、高校に通いながら、声優としての勉強を続けて。

佐々木 はい。で、高校2年生の時には、東三河のご当地声優アイドルで「穂の国娘。」っていうのがあって。声優を目指している女のコたちが萌えキャラに声をあてて、アイドルもやるっていうプロジェクトがあって。そのメンバーになれたんですよ。

センターを支えるほうが合ってる

―アイドルってことは、人前で歌ったりするってことですか? 視線が怖いのに!?

佐々木 そうです。駅前とかでイベントとかやってました。でも“NEW・私”だったので頑張れました(笑)。イベントをしてる時にたまたま同級生に見つかったりするのは恥ずかしかったけど。でも、「あー! 久しぶりー!」って、むしろ自分から手を振ったりして。

もしかしたらそのコたちには「不登校だったコがアイドルやってる!」って、変に思われたかもしれないけど、恥ずかしがったり恐縮することでもないって思って。まぁ、ファンの方にカメラで撮られるのはなかなか慣れなかったですけど。

―“NEW・私”、強いですね。そして、昨年の頭くらいまで、ご当地アイドルとして活動して、そこから=LOVEを受けたんですね。

佐々木 そうですね。「代々木アニメーション学院から声優も頑張るアイドルが誕生する」って聞いて。でも、つい数年前までひきこもってアニメしか観てなかったことを考えると信じられないですよ。

―本当にそうですね。ちなみに、=LOVEで「センターになりたい!」とかって野望とかはないんですか?

佐々木 ないですね。いやー無理です。センターの瞳(髙松瞳)を見て、行動力とか発言力とか、メンバーみんなのことを考えてる姿を見ていると大変そうだし。私はセンターを支えるほうが合ってると思うんですよ。バンドでいうと、ボーカルを支えるベースとか。

―ギターではなくて?

佐々木 ベースですね。ベースの低い音ってカッコイイじゃないですか。バンド自体を支えてる感あるじゃないですか。それとアニメの『けいおん!』を観た時に、秋山澪(あきやまみお)ちゃんってキャラがベースを弾いていたんですけど、大好きで!! ベースの音が最初に入ってくる曲がメッチャカッコいいんですよ! 正直、私の黒髪ロングは澪ちゃんを意識しています。1回も染めたことなくて。

―すごいですね! 本当にアニメからの影響が大きい!

佐々木 ですね。だから私はベースっていう立ち位置がいいんですよ。これからも=LOVEのベース担当で頑張ります。ベースの佐々木です(笑)。

今日の私、大丈夫ですか?

―なんか、=LOVEがバンドみたいになってきました(笑)。

佐々木 でも、昔は「早く1日が過ぎないかな」って思って生きてきたのが、今は時間が経つのが早くてもったいないです。ちなみに1日を早くするためには寝るのが一番ですね。寝ていれば、すぐ夜ご飯になりましたから。

当時は12時間以上寝ていたので、今でも本当は10時間くらい寝ないと頭がうまく動かないんですよ。だから早く寝るようになりました。夜7時くらいには眠くなります。

―最初は「佐々木さんって、見た目はキレイだし、大人っぽくてクールな感じなの?」と思っていたんですが…かなりインパクトありました。では、2018年の目標というか、野望みたいのってありますか?

佐々木 やっぱり声優としての仕事をもっとやれるように頑張りたいです。具体的に言うとチョイ役をたくさんやりたいです。ずっと声優をやることが夢っていうか目標なので。そういう基本的なことから頑張っていきたいです。

―確かに息の長い声優さんのウィキペディアを見たりすると、経歴の最初のほうはモブ的なキャラをしっかりやってますもんね。

佐々木 そうなんですよ。「女生徒A」とか「B」とか。やっぱり長く生き残るためには、そういうところをしっかりやらないとダメだと思うんです。だから女生徒役をたくさんやっていきたい。それこそ女生徒の「A」から「Z」まで全部制覇したいです。

―ー…ん? ちょっと言ってる意味がわからないですけども。

佐々木 本当に技術をしっかり身に付けて、声優方面では=LOVEを引っ張っていきたいですね! そのためにはやっぱり基礎。体力を付けて、基礎作りの2018年にしたいです! …っていうか、今日の私、好感度が下がることしか言ってなかった気がするんですけど、大丈夫ですか?

―大丈夫だと思います(笑)。ありがとうございました!

(取材・文/篠本634[short cut] 撮影/武田敏将)

■佐々木舞香(ささき・まいか)  2000年1月21日(18歳)愛知県出身。好きな食べ物は「白米」。17年12月に発売された2枚目のシングル『僕らの制服クリスマス』が好評発売中。○2018年2月15日(木)~18日(日)東京・AiiA theater 2.5 Tokyoにて、=LOVEメンバーによる2.5次元舞台「けものフレンズ」上演。公式ブログ http://equal-love.jp 公式ツイッター【@sasaki_maika】