第4回は、暫定メンバー12名のうち、“立ち位置”10~12番のコたちを紹介! 第4回は、暫定メンバー12名のうち、“立ち位置”10~12番のコたちを紹介!

毎週土曜の深夜にテレビ朝日系で放送されている『ラストアイドル』。女のコたちが毎回、歌とダンスでバトルし、勝ったほうがポジションや表題曲を手に入れられる…という、前代未聞のアイドルオーディション番組だ。

暫定メンバーが挑戦者と“立ち位置”を懸けて戦った1stシーズン、ユニット同士が表題曲を懸けた2ndシーズンを経て、14日の放送からは3rdシーズンに突入! 1stシーズン同様、歴代最多の暫定メンバー12名が自らの椅子を懸けて挑戦者と激しいバトルを繰り広げていくことに!

そこで、バトルが始まる前に暫定メンバー12名を一挙紹介! 第1回第2回第3回と“立ち位置”1~9番のコたちが登場したが、最後は10~12番の彼女たちにオーディションに参加した経緯や意気込みを語ってもらった!

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ラストのひとり目は、立ち位置10番の畑美紗起(みさき)ちゃん!

―まずは、どうして今回のオーディションに?

 幼稚園の頃、モーニング娘。さんが大好きで、その頃からずっとアイドルになりたかったんです。中学生からオーディションを8年間受け続けてたんですけど、全然受からなくて…。実は、ラストアイドル1期生の挑戦者オーディションも受けてたんです。

―8年も!? 今回の合格、相当嬉しかったでしょうね…。

 8年受け続けてるうちに22歳になっちゃって…長かったです(笑)。今回も「22歳まで」っていう年齢制限があったので、本当に滑り込みの合格でした。

―そんな苦労人の畑さんですが、これからのバトルは何を武器に戦っていきます?

 えぇと…やばい。私、他のメンバーみたいに経験も武器もなくて。すごくネガティブなんですよ。でも、根性は人一倍あるので、そういう“気持ち”の部分で戦っていきたいです!

―なるほど。その根性が伝わるお話、何か教えてください!

 私、実は野球場でビールの売り子をしていたことがあるんですけど、ビールっていろんな会社が売ってるから、売り上げを伸ばすために他の会社と“競合”しなきゃいけないんです。だからお客さんが何度も買ってくれるように顔や席を覚えたり、楽しめるように会話したり…。最初は野球のルールもわからなかったんですけど、より話が弾むようにルールも勉強しました!

―売り上げを伸ばすための努力を惜しまなかったと! 売り子って、ある意味“球場のアイドル”だから、そういう意味でも強いかも? ちなみに、畑さんが今までで一番泣いた出来事って?

 最近の出来事で一番泣いたのは、やっぱりオーディションです。最後、合格者のエントリーナンバーと名前が読み上げられるんですけど、1番、2番のコが呼ばれた後、急に25番のコが呼ばれて。「そんな飛ばすなんて…」「26番の私は落ちたな」って思いました。でも、次の瞬間に自分の名前が呼ばれて。「やっときた! 報われた…!」って思っちゃいました!

―8年間のチャレンジが報われた瞬間の涙だったんですね…。

畑 でも、同時に「これからまだバトルがあるんだ」とも思って。本当に最後のチャンスでやっとここまで来れたので…絶対、このチャンスをつかみたいです。他の若いコよりも、私はすごい切羽詰まってるので(笑)、全力で頑張ります!

●畑美紗起(はた・みさき) 1996年3月27日生まれ(22歳)埼玉県出身、身長154cm。番組内のキャッチコピーは「癒し系最年長」。最終オーディションではBiSH『BiSH-星が瞬く夜に-』を歌唱した。

立ち位置11番の小田中穂ちゃんが登場

次に、立ち位置11番の小田中穂(おだなかみのり)ちゃん!

―まず、これまでの経歴を聞かせてください!

小田中 小学4年生の頃に姉の影響でダンスを始めたんです。アイドル事務所がやってるスクールだったんですけど、その流れで去年の春まで「Maria」というアイドルグループに所属させていただいてました。卒業した後、「いろんなことをやってみて、自分が本当にやりたいことを探そう!」って思って、半年くらいミュージカルのお仕事をしてました。

―ミュージカル女優から、どうして再びアイドルの世界に?

小田中 友達から「ラストアイドル2期生のオーディション、一緒に受けない?」って誘われたんです。自分も放送を観ながら「実力以外に運も必要で、こんなに過酷な番組、ある!?」って衝撃を受けていて。「誘われたし、挑戦してみよう!」って即決して応募しました。

―「過酷」と感じながら即決するの、かなりの勇気が必要ですよね…?

小田中 ミュージカルで歌いながら、「演技も楽しいけど、やっぱり歌って踊るのが一番楽しいな」「お客さんと一緒に盛り上がるのが好きだな」って。一緒に受けた友達は最終オーディションで落ちちゃったんですけど、私はやっぱりアイドルで頑張りたい。そう思ってます。

―友達の分も背負っていると。これは負けられませんね! いよいよバトルも始まっていきますが、武器はなんでしょう?

小田中 さっきの話とも少しつながるんですけど…アイドルって、歌とダンスが大好きな気持ちで、お客さんに元気を与えるお仕事だと思うんです。だから審査員の方々にも、持ち前の明るさで元気を伝えていきたいです!

―素晴らしい! ちなみに、目標にしてるアイドルさんはいますか?

小田中 …たくさんいるんですけど、元々、iDOL Streetのアイドルさんたちが好きなので…わーすたの松田美里(みり)さん!(少し早口になりながら) ほんわかしたゆるい雰囲気なのに、歌もダンスもきっちりしてるところがすごいなって。(さらに早口で)あのギャップとか、唯一無二な感じを自分も手に入れられるように頑張りたいです!(ニコッ)

―少しギアが入りましたね(笑)。目標目指して、ぜひ頑張っていただきたいです! ちなみに『ラストアイドル』といえば「涙」がつきものです。最も泣いた出来事は?

小田中 元々やってたグループで、原宿アストロホールでのワンマンライブを成功させられた時ですね。今思うとすごく小さい箱なんですけど、当時は埋められるか、本当に不安だったので…。たくさんのお客さんを見て、嬉し泣きしちゃいました(笑)。

―小田中さんがファンを本当に大切にしてることが伝わってきます。ぜひ頑張っていただきたいです! 最後に、あらためて意気込みを!

小田中 本当にステージから歌とダンスで想いを伝えることが大好きなので…もし負けたとしても、人生の分岐点になるような、成長できる部分を見つけられるバトルにしたいと思います!

●小田中穂(おだなか・みのり) 2001年10月10日生まれ(16歳)東京都出身、160cm。番組内のキャッチフレーズは「歴史大好き少女」。最終オーディションではCHiKO with HoneyWorks『アイのシナリオ』を歌唱した。

ラストは、立ち位置12番の河田梨帆ちゃん

暫定メンバー12名のラストを飾るのは、立ち位置12番の河田梨帆ちゃん!

―今までどんな活動を?

河田 熊本出身なんですけど、高校2年の時に熊本の高校野球のイメージガールをさせていただいたんです。それがきっかけで役者系の事務所にスカウトしていただいて、しばらく活動してました。

―そこからどうして、今回のオーディションに?

河田 今年、大学4年になるんですけど、就活を機に芸能活動を辞めようと思ったんですよ。でも…私、すごくTVっ子で、家で『ラストアイドル』を観てる時に2期生募集を知って、「ここで応募せずにイチ視聴者としてバトルを見てても、たぶん後悔するだろうな」って直感で思って。それでラストチャンスと思って応募しました。

―今回、21~22歳のメンバーは全員就活を並行していて、なんだかリアルですね(笑)。ところで、いよいよバトルがスタートしますが…河田さんの武器とは?

河田 武器か…(急に小声になりながら)。私、本当に何もないんですよ。正直、なんでここにいるのかもわかってないんです。

―急にネガティブに!(笑) 大丈夫ですか??

河田 自分をひと言で表す時、いつも「ネガティブ」って言ってるんですけど…(笑)。歌もダンスも苦手なので、「じゃあ何ができるかな」って考えた時に、就活で培った力を使おうって思って。

―「就活で培った力」…それは一体?

河田 就活をしながら「この世の中はなんでも戦略が大事なんだ」って思って。『ラストアイドル』の審査員の方々は、就活でいえば“面接官”で、いかに推してもらえるかが、たぶんバトルの“キモ”なんです。審査員の方々の心に響くものを出せるよう“審査員分析”を頑張りたいと思います。

―企業分析みたいに言いますね(笑)。でも、審査員たった1名のジャッジが勝敗を握りますから、その分析力は大切です! では皆さんに聞いてきたことなんですが「今までに一番泣いたこと」を教えてください!

河田 私、結構よく泣くんですけど…最近だと、やっぱり今回の2期生暫定メンバーに選ばれた瞬間はすごく泣きました。正直、嬉し涙というより“不安の涙”なんですけど。このチャンスを逃したら、人生、露頭(ろとう)に迷うなって思うと…(声を震わせながら)。

―いや、もし負けてしまっても露頭には迷わないですよ!(笑)

河田 それくらいの気持ちで、本当にラストチャンスだと思ってるので…。露頭に迷う人生にしたくないんで、絶対負けたくないです! 頑張ります!

●河田梨帆(かわた・りほ) 1996年7月9日生まれ(21歳)熊本県出身、身長165cm。番組内のキャッチフレーズは「熊本のクールビューティー」。最終オーディションではNMB48『ジッパー』を歌唱した。

(取材・文/アオキユウ、内田静穂[shortcut] 撮影/武田敏将)