毎日毎日、うだるような暑さが続く日本列島。打ち水などで少しでも体感温度を下げようとしているが、もっと確実な方法があった。
これまでにあまりウケなかった『コウメ日記』を披露したコウメ太夫、「ワイルドだろぉ」の誕生の瞬間を語ったスギちゃんに続き、一瞬で凍りつくような寒さが得られるお笑い芸人の「スベった話」。これで猛暑も乗り切れる!
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最後はこの人!
「セイ、セイ、セイ! ヒョー(氷)! レイザーラモンHGです。
今回はスベった話ですか。適役ですねえ。僕は2005年にハードゲイキャラでブレイクしたんですけど、最初はとりあえず元気よく腰を振って『フォー!』と言うしか武器がなかったんです。それで、ゲリラ的に番組などの現場に乗り込んで行って去ることが多かった。
で、ある日、細木数子さんの番組に呼ばれたんですが、そのときは細木さんの番組の収録が始まっている最中にほかの番組から飛び込みでやって来るというスケジュールだったもので、初対面の細木さんに挨拶ができなかった。
それで、細木さんの席に行って『細木さ~ん』って言いながら腰を振って『フォー!』ってやっていたら、なんか細木さんが怒りだしたんです。これも演出なのかなと思って続けていたら、フロアディレクターが『やめてください』というカンペを出したんです。だから、これは僕のセリフだと思って『細木さん、やめてくださいよー』って言ったら、『誰に口きいてるの!』とさらに激怒して、『地獄に落ちなさい!!』と言われ強制退場させられました。
その後は、窓もモニターもない独房みたいなところで収録が終わるまでの2時間、ずっとひとりで待ってました。あのときは、本当に身も心も震える思いでしたよ。
あと、大阪の朝の生放送中にHG衣装で靴を見せるために足を上げたらホットパンツの横から○マがひょっこり顔を出してしまい、半年出禁になりました。
その後、武器がひとつだとマズイと思って、ほかのキャラクターを考えるわけです。例えば『ハードレズビアン(HL)』。HGは腰を縦に振るんですけど、HLは腰を横に振る。そして手を水平にして『フェー!』っていうギャグを言う。
ほかには『和風男性愛好家SABU』。漁師という設定で、刺し身を食べて太鼓を乱れ打ちして『うまいっしょ!』って言う。レディ・ガガの格好をした『レディ・画家』というのもやりましたが、全部、撃沈です。
相方のレイザーラモンRGが『市川AB蔵』というキャラをやっていたので、それに乗っかってCDを持って見えを切る『市川CD蔵』というキャラをつくりました。
そして、相方がAB蔵キャラで『師匠は鏡越しに怒る』みたいな『歌舞伎あるある』をやっていたので、CD蔵は『歌舞伎役者の3分の2は宇宙人だ』という『歌舞伎ないない』をやったんですが、これもサッパリでしたね。
いろいろ迷走しましたが、『フォー』から13年、ついに新ギャグが完成しました! 『フォー』は上に両手を広げますが、逆に下に広げて『フィー!!』と叫びます。灯台下暗しとはこのことかって思いました。各所で披露して手応えも感じているので今年の流行語大賞に滑り込みたいですね~」
皆さん、いかがでしたか? 体感温度、1℃くらいは下がったことと思います。
●レイザーラモンHG
2005年にハードゲイキャラでブレイク。同年、「ハッスル」でプロレスラー・デビュー。インスタグラム【@razorramonhg】のフォロワー数は約5万6000人