アイドルグループSKE48が10月3日~5日、愛知県の「AICHI SKY EXPO」で劇場公演デビュー12周年記念イベント「SKE48 12th Anniversary Fes 2020~12公演一挙披露祭~」を開催した。
初日、2日目を終え、最終日となる5日は、コロナの影響で3月の卒業コンサートが延期となった高柳明音が出演する『ラムネの飲み方』公演からスタート。ほぼ全メンバーが登場の12周年記念特別LIVEでは9期研究生9人が正規メンバーに昇格。さらに最後の1期生、松井珠理奈のSKEラストシングルが、来年の初春に発売することが発表された。
公演終了後、松井と2期生でSKE48劇場支配人の斉藤真木子、5期生の古畑奈和がインタビューに答えた。
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――この3日間を振り返っていかがですか?
斉藤 初の試みということで、メンバーそれぞれが今までにないぐらいレッスン場に通って、昔の曲を聞いたり踊ったりして。こういうイベントだからこそ色んな公演を知ることができたり、自分の限界に挑戦することができたなって、達成感でいっぱいです。12周年終えてみんなよかったねって感じです。13年目も笑ってスタートできたらと思います。
古畑 7年ぶりに出る公演もあって。その時はまだ10代で精一杯やったけど、子供の表現しかできなくて。でも今回は新しい表現ができるようになったんだって、成長を見つけて自信に変えられる、すごくいい機会だったなと思います。
後輩は初めてやる公演が多くて、そこに向き合って頑張る姿を見て、すごい感動したし、一緒にもっと魅力的なSKEしたいなって、改めて感じました。
松井 SKEが初めて頂いたオリジナル公演の『手をつなぎながら』に出たんですけど、当時の衣装を着て、当時のことをすごい思い出して初心に帰ったというか、ステージに立つ楽しさを改めて感じました。当時のメンバーは私しかいないんですけど、周りのメンバーも気持ちはひとつというか。SKEのメンバーである限り、SKEだってことを心に置いてステージに立ってほしい、ということが伝えられたのでよかったです。
あとは率直にこれだけやってしまったら、13周年は何やるんだろうって(笑)。来年はいないけど、外から楽しみたいと思います。
――来年の初春に次のシングルが出ます。珠理奈さんはラストシングル。
松井 卒業だからとか最後だからとか、あまり関係ないといったらあれかもしれないですけど、普段通り気合いを入れて。久しぶりのシングルというのもあるので、SKEらしい、懐かしさを感じるというか、これぞSKEだなってパフォーマンスが見せれる曲が来たらいいなって思います。とにかく最後なのでたくさんのメンバーと歌いたいですね。
斉藤 シングルは1年ぶりになるので、プレッシャーかけるわけじゃないですけど(笑)。『パレオはエメラルド』(2011年)を超えるぐらいの名曲が生まれるとうれしいなと。あとは珠理奈さんが卒業した後もみんなで歌い継げるような曲がいいなと思います。
古畑 珠理奈さんと撮れるMVはこれで最後だから、映像で触れ合った部分をちゃんと残しておきたいなって思います。
松井 ずっとセンターをやらせていただいたので、最後の曲は次のセンターは誰だって目で見てくれたらうれしいですね。
――今回のレッスンや公演で懐かしかったことはありますか?
松井 1期生は何かを決めるときに円になって話すってあったんですね。それをやりたいなと思って、『手をつなぎながら』公演で、この曲はこういうイメージで歌いましょうとか、こういう気持ちを伝えたい公演なんだよっていうのを、円になって話し合いました。昔を思い出しましたね。
斉藤 『会いたかった』公演は自分が劇場デビューした公演で、今回は9期、10期研究生とやらせてもらったんです。キャリアの差があるので、レッスンで後輩は思うように踊れなかったり、気持ちやパフォーマンスが追いつかない段階もあって。そこで泣きながら、汗をかきながら、もう終わりって言われるまで、ひたすらレッスンして。でもSKEらしさが伝えられたかなって。それがこれから劇場デビューをしていく糧となったらうれしいです。
古畑 『逆上がり』公演に真木子さん都築里佳さんと、オリジナルメンバーとして出たんですけど、ふたりともめちゃめちゃ本番でギアを上げるんですよ。30センチ飛べばいいものを1メートル飛ぶ。練習もバキバキ踊ってたけど、本番はさらにギアを上げてきたので、そこは変わってないなと思いました。やっぱり先輩が前にいてくれるのって、後輩としてすごく勉強になるなって思いました。
――先ほど珠理奈さんが次のセンターって話をしてましたが、意中の人はいますか?
松井 正直いますよ! 3人ぐらい。いやー、でも言いたくないですね。それは私の卒業コンサートを見ていただけたらわかると思います。けど今は誰がなってもおかしくないレベル。メンバーからそれを感じますし、今回を通してこのコもいいなって、色んな発見もあったので楽しみです。
――名古屋でSKEが12年続いた理由って何だと思いますか?
斉藤 地元の方の応援が大きいだろうなって。アイドルが増えている中で、地元の方に応援してもらおうって。だからこそ名古屋ドームでコンサート(2014年)をした時はたくさんの方に足を運んでもらったし、原点の名古屋で愛されるってことを続けつつ、今回の生配信ライブのような新しい形でもっと色んなものに挑戦できたらいいなと思います。
松井 立ち上げのスタッフさんと話すと、SKEを作るってなった時に色んな人から「無理だよ。続くわけないよ」って、すごく言われたって。
私たちもこんなに続くと思ってなくて、自分も正直12年いるのはびっくりなんですけど、たぶんAKBの存在が大きいかなって思いますね。先輩がいてライバル視してた。そして後ろからは新しい48グループが迫ってくるという、間に挟まれている感じ。追うものがあるし、追われているっていうのが、メンバーの活動する源になっていたのかなって。
古畑 ファンの方の力がめちゃめちゃ大きいなって感じることがあって、今回みたいに会えない期間も安心感をくれるんですよ。「まだ奈和ちゃんや、SKE48に付いていってるよ」って示してくれて、すごい安心するし、熱いファンがいてくださるからこそ、私たちもこういうのを届けたいってできると思うので。そうやってお互いが思い合って活動できてるのが良いなって思います。