これまで土屋太鳳や武田玲奈などがヒロインを務め、若手女優の登竜門としても知られる人気シリーズの最新作『人狼ゲーム デスゲームの運営人』が11月13日より劇場公開された。

本作でヒロインの夏目柚月(ゆずき)役を務めたのは、映画やCMなどで活躍する注目の若手女優・桃果さん。ヒロイン抜擢の心境や映画の見どころを語ってもらったインタビュー前編に続き、後編では20歳を迎えた気持ちや今後の目標について聞いた。

――今年の8月でハタチになられましたが、変わったことはありました?

桃果 気持ちは変わりました。ハタチになるまでは、「10代だから」って甘えてる部分があって。お芝居でも「まだ子供だから大人の役はないし」と思っていた部分があったんです。

でも、20代は大人の役をやらなきゃいけないから、私は童顔ですけど、もうちょっと大人っぽく、落ち着いて見えるお芝居をできるようにならなきゃなって思うようになりました。

――演技について悩むこともあったんですか?

桃果 いつも自信はないんですよ。昔よりは自信がつくようになってきたけど、それでも自信はなくて。それをお芝居の先生に話したら、「どんなに有名な方でも、自分のお芝居に納得することは一生ないんだよ」って言われたんです。それを聞いてからは「納得できなくても目の前のお芝居を精一杯やろう」と思えるようになったんです。


――2年前にインタビューしたときは、「褒められなきゃやってらんないです」って言ってましたよね。

桃果 それは今も変わらず(笑)。めっちゃ落ち込んでたとしても、褒められた瞬間、一気に変わります。そのくらいすごいパワーがあるんですよ。

――ある意味、操りやすいですね(笑)。

桃果 確かに! 操られているかもしれないです(笑)。

――以前は友達に定期的に褒めてもらうようにしていると言ってましたけど、いまでもやっているんですか?

桃果 いまでもやっています。たまにドンと落ちることがあって、そういうときに「助けて!」って言って。そのコもわかってるから、すぐに何に落ち込んでるのか聞いてくれて、「ダメなところもあるけど、そこが個性になってるんだよ」とか、いろいろ褒めてくれるんです。それを言ってもらえたら、「あ、そうなんだ」って、またコロッと変わって(笑)。

――どこを褒められると機嫌がよくなりやすいですか?

桃果 やっぱり中身とかお芝居とか。そのコは桃果が嫌だと思っていても、まわりはこう思ってくれてるんだよとか、細かく言ってくれるんですよ。それで元気が出ますね。でも、褒められたらなんでもうれしいです。

――ただ「かわいい」と言われるだけでも?

桃果 それだけでも気分が上がりますね。インスタライブをすると、ファンの方々がめっちゃ褒めてくれるんですよ。だからインスタライブしたあとはめっちゃ気分がいいです(笑)。おうちでハイテンションになってます。

――それだけ喜んでもらえると、褒めがいがありますね。ツイッターでは撮影の様子を投稿していましたけど、先の予定も決まっているんですか?

桃果 はい。映画が2本決まってます。まだ1本は撮影してないんですけど、1本は撮り終えたところで。

――じゃあ、順調に。

桃果 いまのところは。でも、安心しちゃダメだなって。いままでも「おっ」と思っても落ちて、また上がっての繰り返しだったので。

――「写真集を出したい」ということも書いてましたよね。

桃果 出したいです。写真集でもカレンダーでも。私自身、女優さんとかの写真集が好きで、自分でも買うんですよ。石原さとみさんとか、綾瀬はるかさんとか、わたなべ麻衣さんとかの写真集を持っています。

もうかわいくてしょうがなくて。キメキメの写真よりも、自然な感じの写真が好きで、顔がくしゃっとしている写真とか、いろんな表情が見たいです。

――いつか写真集を出すときにそのファン目線が役立ちそうですね! ちなみに、ほかにハマっていることなどありますか?

桃果 洋服が大好きなので、こだわってます。特に古着が大好きなんです!

――今日着ているのも古着なんですか?

桃果 このブラウスだけ、おばあちゃんが昔に着ていたおさがりで、あとは全部古着です。

――おばあちゃんの服!

桃果 意外といいのを持ってるんですよ。もう着ないって言ってたので、「欲しい!」って言ってもらいました。

――おばあちゃんもセンスがいいんでしょうね。話を戻しますけど、ハタチを迎えて目指したい女優像に変化はありました?

桃果 ずっと尊敬しているのは、石原さとみさんや小栗旬さんで、自然と物語に入り込ませてくれるだけじゃなくて、見ている人を引き込むお芝居をされていると思うんです。あとは木南晴夏さんや成田凌さんみたいに、おもしろい役もできるのに、しっかりした真面目な役もできるような役者さんになりたいです。

だから今、レッスンでは大人の役をできるように練習していて。私は顔が幼いので、妹役とかはできるんですけど、これからはお姉さん役とかも増えていくはずなので、そっちもできるようにしなきゃなと思って、どんどん引き出しを増やせるようにがんばっています。あとは日常生活でも、これはお芝居に使えそうだなと思うことは、ちゃんと経験しておこうと意識するようになりました。

――具体的に経験を積むためにしていることは、なにかありますか?

桃果 アルバイトをしています。飲食店で働いているんですけど、ちょっとかしこまったお店なので、ちゃんとした言葉遣いをしなきゃいけないんです。最近は「おまたせいたしました」とか、「失礼いたします」とか、普段から自分の言葉として出せるようになってきました。でも、お芝居に役立つとか関係なく、生きてるうちにいろんな経験をしたいなって思うんです。だからアルバイト以外でも、いろいろやってみたいなと思ってますね。

――役者は年齢に応じて演じられる役も変わってきますし、桃果さんにとって天職なのかもしれないですね。そういう意味では、ハタチにもなりましたし女子高生の役は、そろそろ最後かもしれませんね。

桃果 いや、まだまだやりますよ!

――まだ制服を着たい?

桃果 制服も着たいし、大人な役もやりたいです。もう高校を卒業して2年経ってることが、いまでも信じられないくらいなんですよ。「コスプレになって恥ずかしい」と言う人もいますけど、私は制服を着たら感覚が戻ってくるので。

――じゃあ、制服仕事も大歓迎。

桃果 大歓迎です! 私をJKにしてください(笑)。

●桃果(ももか)
2000年8月25日生まれ 神奈川県出身 身長160cm 血液型=O型
趣味:料理、TV鑑賞 特技:水泳、ピアノ
〇「dアニメストア」や「KOSEラチェスカ」など多くのCMに出演中。また、昨年には『週プレグラジャパ!』より、デジタル写真集『微熱少女 vol.003 桃果』発売した。
公式Twitter【@momoka_adesso】
公式Instagram【@momoka_825_】

■映画『人狼ゲーム デスゲームの運営人』は2020年11月13日(金)より公開中
出演:小越勇輝、中島健、ウチクリ内倉、坂ノ上茜、桃果、山之内すず、福崎那由他 ほか
原作・脚本・監督:川上亮
公式サイト:jinro-game-episode8.com
c 2020「人狼ゲーム デスゲームの運営人」製作委員会