グラビアの歴史に刻まれるかもしれない快挙である。

歴代のスーパー戦隊ヒロインたちが集結した『週刊プレイボーイ』14号(2022年3月19日発売)に掲載された、「キカイノイドのグラビア」をご存知だろうか? 2月末に大団円を迎えた『機界戦隊ゼンカイジャー』マジーヌがグラビアを披露。同時にデジタル写真集『ヒロインの証明』をリリースして大きな反響を呼んだ。そして、なみいる人気タレントを抑えて、『週プレ グラジャパ!』3月期のデジタル写真集ベストセラーランキングで№1に輝いたのだ。

「『ゼンカイジャー』の最終回に合わせて今回の企画を事前告知したところ、想定以上のリアクションがありました。私もいちファンとして番組を見させてもらっていて、公式Twitterが発信する「#映えマジーヌ」を追いかけていました。彼女もれっきとしたスーパー戦隊のヒロインのひとりに違いない。そんな思いをスーパー戦隊ファンの皆さまと共有したくて、マジーヌのページを企画しました。実現してもらった東映さんには感謝しかございません」

そう熱い口調で語るのは週プレのグラビア担当編集だ。元々は誌面だけの予定だったが、現場で関わった東映スタッフのマジーヌ愛に触れて、急遽デジタル写真集のリリースに動いたという。同号のインタビュー記事にも登場したスーツアクターの下園愛弓は、「マジーヌは夢を超えた夢なんです」と語るほどにキャラクターを大切に育ててきた。ランキング首位のニュースを伝えると、テンション高めのメッセージを週プレNEWSに届けてくれた。

「もう何度! 驚いたらいいんですか(笑)。喜びの連続で下園、感動です。マジーヌを週プレさんで取り上げてもらい、たくさんの方にマジーヌの存在を知っていただけたと、SNSなどを通じて実感しております」

実際にマジーヌのスーツアクターとして活躍する彼女だが、グラビアの撮影は勝手が違ったという。

「ドラマの現場でスタッフさんや先輩に撮っていただく写真はマジーヌらしいというか、ドジっ子だったり普段ならこんな感じっていうオモシロ写真が多めです。でも、グラビアは違います。大人っぽい女の子のイメージで、いつもとは違う雰囲気で撮ってもらいました。下園自身も少しだけ緊張しましたね(笑)。印象的だったのは、カメラマンさんにジャンプ力をホメられたことです。そんなに跳んでるつもりじゃないのに、『めっちゃ跳んでる! すごい!』ってビックリされて笑っちゃいました」

メッセージはファンへの感謝の気持ちで次のように結ばれていた。

「グラビアとデジタル写真集には、普段のテレビでは見られないマジーヌの感情や表情に加えて、マジーヌらしさもちゃんと出ている写真もあって見所がギュッと詰まっています。マジーヌは幸せ者ですね(笑)。あらためて、見てくださった皆さま、本当にありがとうございます! これからもマジーヌがずっと愛されるように、下園自身も愛し続けます!」

今回の撮影はグラビアを中心に人物写真の第一線で活躍する桑島智輝が担当。撮り手としてマジーヌはどう写ったのか聞いてみた。

「正直、何を撮るべきなのかぼんやりしたまま撮影に臨みました。僕の中でグラビアには2つの大きな要素があって、ひとつめはフォルムをどう美しく撮れるのか。ポージングにも通じる部分です。もうひとつは表情。やっぱり人を撮る上では最も重要なポイントになります。マジーヌは造形的な美しさはあるものの、表情の変化というのは完全に封じられていますよね。難しかったのはここです。ただ動くキャラクターとして追及するだけじゃグラビアには物足りないですから」

では、どこに撮影の突破口があったのか? そのヒントは「仕草」にあったという。

「撮り進めるうちに、ちょっとした仕草でマジーヌの見え方が変わってくると気がつきました。特に注視したのは指先です。グローブタイプの衣装なので、指先には表現の余地がある。例えばカーテンを触るとか、小さな仕草でも写真の見え方が全然違います。これはグラビアを撮る上でも使えるなって、個人的にも発見でした。あと、表情がないにしても意図的に寄りの写真を多めに撮りました。僕は広角レンズを使うことが多いので、ほぼゼロ距離まで寄って撮るんです。そうするとマジーヌから伝わる意識がしっかりある。キャラクターとはいえ、人を撮っているんだって。すなわち、中に入られている下園さんに感情移入するというか、逆説的ではありますが、グラビアは詰まるところ人に向かうべきなんだってことを思い知りました。こちらの意図をくみ取ってくれた下園さんの職人的なプロ仕事にも感謝ですね」

デジタル写真集はハウススタジオを利用した自然光がメインのカットのほかに、カラーペーパー(赤、青、黄、ピンク4色のゼンカイジャーカラー)を背景にしたストロボ光のカットもふんだんに収録されている。「表情を封じられたモデル」をいかにして表現したか、写真家・桑島智輝のセンスと力量を存分に味わうことができるはずだ。

企画に関わった3者のコメントをこうして構成すると、異口同音に「感謝」という言葉が並んでいる。人をポジティブな気持ちに変化させるパワー。もしかしたら、これこそがマジーヌの真の魅力であり、ヒロインとしてスーパー戦隊ファンに愛され続ける秘密なのかもしれない......と、本記事をまとめようとした締め切り間際に奇跡が起こりました! な、な、な、なんとッ! マジーヌ本人からメッセージが届きました! ありがとう、マジーヌ!!!

■マジーヌ(Magine)
キカイトピア出身 
(ゼンカイマジーヌ時)身長204㎝ 体重270kg
スピード130㎞/h パワー1100馬力
並行世界を支配するトジテンドに立ち向かうため、五色田介人、ジュラン、ガオーン、ブルーンと共に機界戦隊ゼンカイジャーを結成。ゼンカイマジーヌにチェンジ全開し、魔法パワーを駆使して戦う。声は声優の宮本侑芽、スーツアクターは下園愛弓が務めている。Vシネクスト『機界戦隊ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャー』が4月29日(金・祝)から新宿バルト9ほか、期間限定で公開予定

©2021 テレビ朝日・東映AG・東映

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