HKT48のコンサートツアー「HKT48 LIVE TOUR 2022~Under the Spotlight~」の福岡公演が7月23日(土)、福岡市民会館で行われた。このコンサートは4月より神奈川、東京、愛知、熊本、大阪と全国を回ってきたツアーのファイナルで、体調不良のメンバーを除く53名が登場。8月末の卒業を控えた1期生の松岡菜摘、2期生の神志那結衣にとっては最後の大きなコンサート出演となった。


オープニングからど派手な映像をバックに『止まらない観覧車』、『突然Do love me!』、『意志』と熱いダンスナンバーで会場を盛り上げ、最新シングルでセンターを務める矢吹奈子は「4月から始まったツアーもラスト、今までで一番の思い出にしましょう!」と意気込む。


ライブ中盤には、神志那のセンター曲『Buddy』が披露され、ファンは神志那のメンバーカラーの赤色のペンライトで盛り上げた。松岡、下野由貴、本村碧唯の最後の1期生3人が歌う『Already』では、歌いながら涙をこらえるシーンも。


そして6月にリリースされた15thシングル『ビーサンはなぜなくなるのか?』のカップリング曲がツアーラストで待望の初披露。5月の熊本公演でデビューしたばかりの6期生・最上奈那華はソロ曲『悲しみの浄化装置』を堂々と歌い上げて、ファンは大きな拍手を送った。

本編ラストではサプライズ。10月に幕張メッセ、11周年となる11月には地元・福岡の2会場でコンサートを開催することが発表された。矢吹は「びっくりだ......、メンバーも誰も知らなかったから...」と驚きつつも、「新しいコンサートはワクワク」と期待を寄せた。

アンコールでは卒業するふたりからのメッセージ。神志那は「約10年の間にツアーを通して、色んな所に行って、色んな方と出会って、色んな事があったなーと思い出しながら、今日最後のコンサートをやっていました。HKT48でよかったと思えるコンサートでした。本当にありがとうございました!」とファンへ感謝の気持ちを伝える。

松岡は「メンバーがステージに立って輝けるのは、ファンの皆さんがいるからだなって、すごく実感したツアーだったと思います。私と結衣ちゃんは卒業しちゃうんですけど、メンバーをファンの皆さんの力で照らし続けてくれるとうれしいです」と挨拶。


温かい拍手が起こる中、本村碧唯が「私たちからふたりに1曲、準備をしました!」と、曲のサプライズ。動揺した松岡は「え、やだ。待って? ダブルアンコールは」と、ダブルアンコールの予定をバラしてしまうミス。会場は笑いに包まれたが、仕切り直して『今 君を想う』をメンバー全員で歌唱し、涙のステージとなった。そしてダブルアンコールは、「HKT48ファミリー」を元気いっぱいに披露。いつもの明るく楽しいHKT48を存分に見せてくれた。

グループにとって3年ぶりのコンサートツアー、指原莉乃イズムを継承し、48グループで最強と言われたコンサートの面白さは健在。3期生の矢吹奈子と田中美久を先頭に、運上弘菜、豊永阿紀、武田智加ら4期生が核となってステージを盛り上げ、さらに石橋颯、竹本くるみ、渡部愛加里といった高校生メンバーが成長を見せる。さらにはツアー中に6期生がデビューするなど、コンサートを通してグループが進化する姿を見せてくれた。