『週刊プレイボーイ』に登場するタレント、女優、アイドルなど、各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ『初グラビア物語 ~My First Gravure Story~』。
今回は女優、YouTuberとして活動する小池里奈さんの後編。『週刊プレイボーイ』には2008年35号に初登場。当時14歳。明るく爽やかなルックスと表情を見せ、大反響を呼びました。
前回に続き、『週刊プレイボーイ』のグラビアにまつわるエピソード、また成長する中で変化していったグラビアへの思いなどじっくりと聞きました!
――『週刊プレイボーイ』の初登場は2008年35号。小池さんは当時、15歳でしたね。
小池 これ以前に1ページで登場するお話をいただいたんです。だけど撮影前に私が怪我をしてしまい、出られなくて。だからやっと出られた!って感じでしたね。
――週プレって媒体に関してはどうでした? それまで出られていた雑誌とは雰囲気が違うじゃないですか。
小池 当時はヌードも度々、掲載されていたし、私の中では「大人の雑誌」というイメージがありました。あと週プレはほしのあきさん、小倉優子さん、熊田曜子さん、中学生でも知っているような錚々たるグラビアアイドルが出てる有名な雑誌で、登竜門的なイメージがありました。両方の点で、私が出ていいのかなって不安がありましたね。
――この時の撮影の思い出は?
小池 扉のページに載っている紺の水着を着たこと。それまでセパレートの水着を着ることは多くなくて。少し大人な感じがしました。あとスタイリストさんがセーラー服の衣装や水着を手作りしてくれることにびっくりしましたね。
――恥ずかしさは?
小池 それはなかったです。恥ずかしさを感じる前の、小学生の頃からグラビアをやっていましたから(笑)。とはいえスタッフさんは初めましての方ばかり。最初はやはり緊張しました。
――グラビアの撮影って、カメラマンさんにもよりますけど、テンションを上げるようと「かわいい!」「いいね!」って頻繁に言われますよね。この時はどうでした?
小池 そこまでは言われなかったかな。でも、普段からそう言われるのはどちらかといえば苦手でした。どこか嘘っぽい気がして。お互い楽しみながら、自然な姿を撮ってもらうのが好きだったんです。この時もそんな感じで。
――それ以降、週プレへの登場回数はなんと29回(2022年9月1日現在)。14年間、現在まで週プレ読者から高い支持を得続けています。
小池 本当にありがたいですよね。(本誌を眺めながら)どのグラビアも思い出深いです。あー、これ、すごく覚えてますよ。
――『ファーストタイム』ですね(2009年3号掲載)。撮影は長野博文さん。
小池 この時は週プレnet(現+スペシャル)との連動で沖縄に行ったんですけど、そこで琉球衣装を着たんです。
そうしたら、長野さんも私を喜ばせようと思って、一緒に女物の衣装を着てくださり、その格好のまま撮影することに。そうしたらお笑い芸人だと勘違いした子供たちが後を追いかけてきて、大騒ぎになっちゃって!
――確かに楽しみながら撮影していますね(笑)。
小池 他にも長野の雪の中で撮影したり、台湾へ行ったり。ロケ地に加え、撮り方や衣装、表情やポーズなどもどんどん変わっていくのが面白いですよね。
――その沖縄ロケの他、特に印象深いグラビアはありますか?
小池 20歳過ぎで、唐木貴央さんに撮っていただいた『大人のデート』ですね(2014年19号掲載)。
――これはシャワーシーンがあったり、ランジェリー姿を披露したり、随分と大人っぽい雰囲気のグラビアですね。
小池 いろんなものを解禁しました。唐木さんとは他誌のグラビアや写真集でお世話になってたんですよ。信頼関係ができていたので大人っぽいグラビアにも挑戦できたんだと思います。昔から知っていたのでお互い恥ずかしさはありましたが(笑)。
あと唐木さんとはその次の『旅立ちの日』(2014年37号掲載)でもご一緒させていただいたんですけど、それは北海道ロケ。ラベンダー畑で撮影したカットは今もすごく気に入っています。
あと印象に残っているといえば、やっぱり中村昇さんに撮っていただいた『シーツの涙』(2016年11号掲載)ですね。
――これはすごく大胆なグラビアです。ホテルの一室を舞台に小池さんはスーツやランジェリー姿を披露。ベッドでシーツにくるまる妖艶なシーンもあり、まるで映画のワンシーンのように想像力を掻き立てられます。
小池 大学卒業のタイミングで撮り下ろしたんですけど、これはすごく緊張しました。"戦い"って感じがしましたね。
――戦い?
小池 唐木さんのもそうなんですが、20歳を過ぎた頃から「子供っぽいイメージを変えたい」「グラビアで大人っぽさを見せ、女優として幅を広げたい」って思いが強くなって、大人のグラビアにシフトしていったんです。
それで一緒に楽しんでやる撮影から、緊張感があって挑戦的な撮影が増えたというか。この時はその極みというか。出来上がった誌面は想像していた通り、とても素敵なものばかりで大満足でした。
――グラビアに対する向き合い方に変化が生まれていったんですね。
小池 はい。徐々に大人の階段を登っていきました(笑)。ですけど、はしゃいでいる時も大人っぽい撮影の時も、言われてやるのは苦手なんです。むしろ「ああして」とか言われたら、やりたくなくなっちゃう。自分発信で、自然な姿のいいところを撮って欲しいみたいな感じ。それはずっと変わってはいないです。
――ここまでずっとやってきた小池さんにとって、グラビアの楽しさはどこにありますか?
小池 自然体でありながら、作品を作り上げられることです。女優さんだと、役を演じて作品を作り上げることはできても自然体ではないし、プライベートで撮る写真は自然体ですけど、作品にはならないですから。
――これまでグラビアをやってよかったと思います?
小池 思いますね。グラビアの楽しさをもうひとつ思い出しました。なんといっても自己肯定感が上がることですね。グラビアは常に一番いい瞬間を切り取ってくれるもの。
たとえ自分にコンプレックスがあったとしても、グラビアを見ればそれも自分の魅力だと思える。それってグラビアだけに限らず、生きていくうえで大きいと思います。
――コンプレックスなんてあったんですか?
小池 ありましたよー(笑)。高校生の頃、ももが太くなったことに悩んでいたことがあったし。でもグラビアを見て健康的で、それも自分の魅力なんだなと思うようになりました!
――最後に小池さん自身、29歳。これだけグラビアを続けてきてもまだまだこれからですよね。
小池 いやー、そんなこともないですよ。もちろんやっていいならまだまだもっとやっていきたいですけど......。
――最近は30代のグラビアアイドルはたくさんいるじゃないですか。それに、小池さんの表現がどう変わっていくのか楽しみですし。
小池 みなさん、すごいですよね。何より体型維持やお肌の管理など、本当に努力されてますよね。私もそこは見習わないと。でも何歳までってことは考えられないです。ただ無理をせずに、自分らしい形で続けていければ十分。どんな時も自然体でいられればと思っています。
●小池里奈(こいけ・りな)
1993年9月3日生まれ 栃木県出身
身長156cm B81 W56 H87
○とちぎ未来大使、小山評定ふるさと大使。TBS公式チャンネル『となりのこいけ』でYouTuberとしても活動中。
公式Twitter【@KoikeRina0903】
公式Instagram【@koike_rina_93】
★『初グラビア物語~My First Gravure Story~』
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