スーパー戦隊シリーズ『烈車戦隊トッキュウジャー』(2014~15年放送)で、幼少期のミオ役を演じていた石井薫子(いしい・かおるこ)が、『週刊プレイボーイ』の公式You Tubeチャンネルの『デジタル写真集、本人が語ってみた!』に登場した。
『本人が語ってみた!』は、人気女優やタレント、アイドルが、自身のデジタル写真集について撮影エピソードを織り交ぜながら解説するプログラム。石井はデジタル写真集『あのコは今...』について語っている。本インタビューでは、動画に収録しきれなかった制作エピソードなどを聞いた。
ーーカメラを回す前は「YouTubeデビューだ」とソワソワされていましたが、収録を終えてみていかがでしたか?
石井 もともとトークに苦手意識があって、収録中はかなり緊張していました。最近、ベストセラーにもなっている『人は話し方が9割』という本を読んだんですけど、まだまだ学んだことを活かしきれなかったですね。改めて、「YouTuberさんはスゴいなー」と思いました。
ーー今回ご紹介いただいたデジタル写真集『あのコは今...』は、石井さんの初グラビアをまとめた一冊です。初々しいカットがたくさん収録されていますが、最初、お話があったときはどう思いました?
石井 12歳の頃に、全日本国民的美少女コンテストで審査員特別賞をいただいて。同じコンテストで賞を獲った女のコが先にグラビアをされていたのを見て「いつか私も水着仕事をやるのかな」と思っていたんです。スタイルに自信があったわけではないので「そもそもお呼びでないのかも......」とも思いましたけど、お話をいただいたときは「本当にキタ!」って感じでしたね。
ーー動画でもお話しされていましたが、直前までコロナにかかっていたんですよね。
石井 そうなんです。撮影の2週間前くらいに陽性になって、お医者さんから「この日から外に出て良いよ」と言われたのがちょうど撮影日だったんです。ギリギリに復活できて良かったですけど、せっかくの初グラビアが病み上がりの状態になってしまったのは心残りでしたね。もともと体が硬いうえに、最初のうちは歩き方まで忘れてしまっていましたから(笑)。
ーー2週間も家の中にいるとそうなっちゃいますよね(笑)。緊張は?
石井 先ほどもお話ししたように、グラビアへの心算(こころづもり)はあったので、水着への緊張感はなかったですけど、「カメラの前で何をしたら良いんだろう」「どうすれば綺麗に写るんだろう」といった不安はありました。
ただそれ以上に、私の撮影のためだけに、スタッフさんがいろんな準備をしてくださったことに感動しちゃったんです。たくさんの水着の中から自分の希望を聞いてくださったり、着替えるときに胸が綺麗に見えるよう調整してくださったり。
南房総の古民家で撮影をしたんですけど、撮影が終わった後には、新鮮な魚がいっぱいの懐石料理まで御馳走していただきました。「こ、こんなことまでしてもらえるんだ......!」って、驚きの連続でしたね。
ーーグラビアのやりがいを聞いて「撮影終わりのご飯」と答えるタレントさんも少なくないですからね(笑)。
石井 そうなんですね! もしまた呼んでいただける機会があったら、次は何が食べられるかな......。って、食い意地を張ってすみません(笑)。
ーー担当編集に伝えておきます(笑)。ちなみに『あのコは今・・・』には、制服カットも収録されています。撮影当時は、18歳の高校3年生だったんですよね。
石井 実は、制服での撮影は私の希望だったんです。現役高校生のうちに、制服姿の写真を撮ってもらいたくて。最近、友達と制服を着てディズニーランドに行きましたけど、まだ卒業してから3ヶ月ほどしか経っていないのに、既にコスプレ感がありましたよ。やっぱり、現役の学生さんたちには敵わないです。でも、このデジタル写真集の私は現役女子高生なので、良い感じですね。
ーーそんな数ヶ月じゃ、見た目も変わっていないでしょうに! 気持ちの問題なんですかね?
石井 そうだと思います。久々に制服を着たとき、あまりにスカートが短くてビックリしちゃいましたから。しゃがんだら見えちゃうくらい短かったので、事務所の方からは「気をつけなさいよ」と何度も注意されていたんですけど、当時はクラスメイトみんなが短かったので、感覚が麻痺っていたんでしょうね。卒業してから、超ミニだったことにやっと気がつきました(笑)。
ーーそんなに短かったんですか!? 真面目な話しぶりだから、ちょっと意外です。意外とギャルだったとか?
石井 ギャルではないですし、お仕事に対しては真面目なほうだと思うんですけど、学校には何度も遅刻していましたね。zenly(ゼンリー)という位置情報共有アプリ(現在はサービス終了)で、朝、友達がまだ家にいるかどうかを見ることができたんですよ。「このコもまだ家を出ていないみたいだし、もう少しゆっくり準備しても良いか」って思うと、ついダラダラしちゃうんですよね(笑)。全然、良くないんですけど!
ーーダメじゃないですか! とはいえ、子役の頃から芸能界でお仕事をされているんですよね。きっかけは何だったんですか?
石井 前に所属していた事務所の方と私のおじいちゃんが、たまたま知り合いだったんです。その事務所に「子ども部」ができるタイミングで、おじいちゃん経由で事務所の偉い人に私の写真を見てもらい、所属させていただく流れになりました。私がまだ5歳のときでしたね。
ーー石井さんから「やりたい」と言ったわけではなく、気付いたら芸能活動を始めていたと?
石井 はい。最初、ファッション誌の撮影でカフェみたいなところに連れて行かれたんですけど、何が起こっているか全く分かりませんでした(笑)。
ーーそこから14年以上も芸能活動を続けていらっしゃるわけですけど、いつ頃から自分の意思で「頑張りたい」と思うようになったんですか?
石井 小学校2年生の頃に、初めて演技レッスンを受けさせてもらったんです。発声練習として、"好きな食べ物を大きな声で叫ぶ"みたいな授業を受けて、それがスゴく楽しくて。その1年後に『烈車戦隊トッキュウジャー』(2014年~2015年)への出演が決まって(幼少期のミオ/トッキュウ3号役)、もっとお芝居を頑張ってみたくなったんですよね。
ーー今も、その思いは変わらず?
石井 もちろんです。今年の春に高校を卒業したんですけど、学生時代は、あくまでも学業優先で芸能活動を行なっていたので、今年からは今まで以上に頑張らなきゃいけないなと気合いが入っています。学業優先と言われておきながら、遅刻ばかりしていた件はすみません......、なんですけど(笑)。
ーーアハハ。ここから女優業で挽回していけば、事務所の方も許してくれるんじゃないでしょうか!
石井 そ、そうですよね。頑張ります。私、大河ドラマや時代劇に出るのが夢なんです。着物を着るのも好きだし、あと、事務所のプロフィールに「特技はお琴」と書かせてもらっているので、それを活かしたいんですよね。時代劇だからといって、お琴が出てくるとは限りませんが......。
ーーお琴、カッコいいですね!
石井 おばあちゃんがお琴の先生で、私も3歳から習っていて、今も家に2~3台のお琴があります。なかなか披露できる場がないので、もしお琴を演奏するシーンがあったら、是非私を使っていただきたいですね。いつか来たる日のために、しっかり練習しておきます!
●石井薫子(いしい・かおるこ)
2004年9月1日生まれ 千葉県出身
身長158㎝ B74 W57 H78
○「第15回全日本国民的美少女コンテスト」審査員特別賞受賞。スーパー戦隊シリーズ『烈車戦隊トッキュウジャー』(2014~15年放送)にて幼少期のミオ役を演じた。NHK Eテレ『すイエんサー』すイエんサーガールズや、ドラマ、映画、CM、イメージガールなど多岐にわたり出演している。
公式Instagram【@kaoruko_ishii】
公式Twitter【@ishii_kaoruko】