『週刊プレイボーイ』で連載コラム「呂布カルマのフリースタイル人生論」を始めた呂布カルマ
ラッパーとしてはもとより、グラビアディガー、テレビのコメンテーターなど、多岐にわたって異彩を放っている呂布(りょふ)カルマ。8月28日(月)発売の『週刊プレイボーイ37号』より連載コラム「呂布カルマのフリースタイル人生論」がスタートした! 第1回は「自己紹介」。
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★今週のひと言「ついに憧れの週プレで連載! まずは自己紹介からスタート」
どうも! はじめまして! 呂布カルマです。初回なんで自己紹介でもしときますか。
僕は普段お仕事でプロフィールを求められたときは、「名古屋天白 JET CITY PEOPLE代表。プロラッパーでグラビアディガー」とだけ簡潔にまとめています。
だって、そもそも知らない人のプロフィールなんか長々書いてあっても誰も読まないし、逆に知っている人なら当然もう知っているのだから読まない、つまり文章によるプロフィールなど無駄なのです。
なのに、いまだにプロフィールを求められるので、自分は肩書だけを伝えます。出身地、代表する組織の名称、そして生業(なりわい)。本来それで十分なはずなのです。
しかし、今回はとりあえず自己紹介で1回分やり過ごそうって腹なので、野暮は承知でもう少しお付き合いください。
生まれは兵庫県西宮市の40歳。1歳の頃からは大阪市東淀川区で過ごし、12歳の頃、阪神・淡路大震災がきっかけで家族ごと愛知県名古屋市に移り住みました。
ほら、すでに大多数の読者にとっては知らんがなの領域でしょう。
しかし、出身地や年齢など、共通点を見つけられた幾らかの人たちからは多少の親近感を得られたのではないでしょうか。
昔から呂布カルマを知ってくれている一部のマニアを除いては、最近テレビでちょこちょこ目にする得体の知れないオールバックの中年がついにはこんなとこでまで連載を持って......と思っていることでしょう。
しかし、この一見ムダにも思える自己紹介から無理やりにでも自分との共通点を見つけてもらうことで、この連載コラムをまるで友人の、仲間の、家族の、自分の内面から込み上げる心の声として受け取ってもらえるというわけです。ゾクゾクしてきたでしょ?
ということで、共通点探し自己紹介の続きを。
中学からそのまま名古屋で育ち、名古屋芸術大学に進学。卒業と同時にラッパーとしての活動を開始し、20代はアルバイトをしたり彼女の世話になりながらやり過ごし、30前にして結婚、就職。
30代になり第1子を授かり、脱サラして音楽一本に。その後、第2子を授かると同時に世界はコロナ禍に突入。音楽のイベントなどが激減したタイミングで運良くテレビ仕事が増え始め、現在に至ります。
どうですか? 共通点は見つけられましたか? 極めつき、いきましょうか、右利きの助平(スケベ)です。これで、9割の読者とは何かしらでつながれたはずです。
「いや、俺はおまえとなんの共通点もないよ?」って方には、同情します。使い方が合ってるかわからないけれど、お悔やみ申し上げます。
ここまで読んでお気づきの方もいるかもしれませんが、この文章に大した意味はありません。これはリハビリなのです。ツイッター(現X)の140文字の世界に慣れ親しみ、すっかり長文を書くことはおろか、読むことさえできなくなってしまった僕の、同じくあなたのリハビリなのです。
それは単に1を希釈して10や100にかさ増ししているわけではなく、イースト菌でパン生地を膨らませるような......みんなパン好きでしょ? そんな試みなのです。
というわけで、自分で焼いたパンを自分で食べるような(なんと文化的で成熟した行為なのでしょう)、そんなこの連載コラムを、どうか温かい気持ちで。
神聖なる週プレの1ページを汚すことをお許しください。では、また。
●呂布カルマ(Ryoff Karma)
1983年1月7日生まれ、兵庫県出身。名古屋市在住。JET CITY PEOPLE代表。ラッパーとして活躍する一方、グラビアディガー、コメンテーターとしても異彩を放つ。
公式X(旧Twitter)【@Yakamashiwa】