次々と"大ヒット"を連発し、今や毎号のように誌面を飾る、グラビア×インフルエンサー="グラエンサー"たち。昨年の「週プレ グラジャパ!」年間デジタル写真集ダウンロード数ランキングでは、上位20作品中14作品がグラエンサーがモデルの作品がランクインするという結果に。今回はその人気の理由を週プレSNS担当・金髪りさがリポート。果たして2024年もこの波は続くのか!?
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■美女はSNSから誕生する時代
2021年の春、週プレのECサイト「週プレ グラジャパ!」が突然サーバーダウンを起こした。その理由は当時、TikTokerとして注目を集めていた羽柴なつみの1stデジタル写真集『きれいなお姉さんのリアル』を求めるユーザーのアクセスが集中してしまったためでした。
初登場&初グラビアにもかかわらず、その月のグラジャパ!デジタル写真集ランキングでは月間1位に輝く大ヒット。即2回目の撮り下ろしグラビア撮影が決まるなど、SNS発のグラビアスターが誕生、グラエンサー時代の幕が開いた瞬間でした。
2022年には"ぼっち系"Vlog動画がYouTubeで話題を呼んでいたいけちゃんが週プレに初登場し、デジタル写真集『ありふれない。』を発売しました。このデジタル写真集が7000DLという驚異的な記録をたたき出したことにより、異例のスピードで紙の写真集『いけとりっぷ』の制作が決定。週プレ史上初となるYouTuberの写真集を発売するという快挙を成し遂げたのです。
2023年に入ると、注目の美女のグラビアを撮り下ろし、いきなりデジタル写真集化する新企画が週プレでスタート。第1弾は愛媛のYouTuber「シコクパンク」のメンバー・河内裕里。彼女が初めてビキニ姿を披露した動画が『シコクパンク』チャンネルで歴代1位の再生回数を記録し、撮影が決定。
デジタル写真集のみのリリースだったのにも関わらず、DL数を含め反響の大きさに緊急で誌面掲載に発展する事態に。もともとはコンプレックスだったという"巨乳"がチャームポイントに変わり、思いもよらぬ形で彼女の才能は開花。ヤングジャンプにも撮り下ろしグラビアが掲載され、グラエンサーとしての活動を広げています。
これまで読者が思い浮かべる"気になる女のコ"は、「話題のCMやドラマに出ていた あのコ」でテレビの中に存在していましたが、コロナ禍を経てSNSの利用者が年々増加していく現在、その存在はSNSの中へと移行しているように思えます。
好きなときに好きなだけ見ることができ、再生回数やいいね数などが可視化できるシステムは、コンテンツを発信するグラエンサーにとっても視聴者を巻き込む工夫をすぐに取り入れることができ、ファンをつかんで離しません。2023年のグラジャパ!年間デジタル写真集ダウンロードランキングの結果を見て分かる通り、まさに2023年はグラエンサー元年、新時代の始まりだったのです。
■グラビアはボーダーレスでポジティブな表現へ
意図せずにバズり、たったひとつの投稿で人生が変わったグラエンサーもいます。もともとは声マネTikTokerとして人気だったときちゃんは、"恥じらうバニーガール"の動画が拡散され、1週間で10万人ものフォロワーが増加。また、福井に住む女子高校生・ちーまきは"悲運の事件"のヒロインとして一夜で世間を騒がせました。
ふたりともバズるまでは、週プレで自分がグラビアを披露する日が来るとはみじんも考えなかったそうです。しかし、ふたりの初グラビアは掲載されるなりネットニュース化され、発売したデジタル写真集もあっという間に特大ヒットと呼べる3000DLを突破するなど、話題を集めました。
SNSではグラビアを自ら発信する女性が増えています。いいねやフォロワー数など注目度が一気に上がるのはもちろんのこと、コンプレックスを武器に変えたり、新たな魅力を開花させるなど、自分の身体をポジティブに表現できるひとつの方法として、新時代を築くグラエンサーたちはグラビアの発信に取り組んでいるのです。
そしてグラエンサーが増えていくにつれ、これまでは男性向けとして扱われていたグラビア表現はボーダーレスに進化し、男性誌だけではなく様々な媒体で見かけることが増えることが予想されます。
今後グラエンサーたちは、これまでの"気になる女のコ"たちと同じように、ドラマやCMへと活躍の場を広げていく日も近いのではないでしょうか。2024年もSNSから突然現れる新たなスターに出会えるのが楽しみで仕方ありません!