週プレが実施した20~30代OL100人アンケートでは3%のOLが枕営業の「経験あり」と回答。今後は水商売以外の業種にも波及する?

結婚している男が妻以外の女性とセックスをしても「不倫」にならない!?

こんなビックリ判決が東京地方裁判所によって下されたことが波紋を呼んでいる。キーワードは“枕営業”。そこで、前回は「銀座で枕営業せざるを得ない営業ノルマの実態」を記事でお伝えした…が、枕営業は水商売に限ったことではない。

『芸能界の裏側ぶっちゃけていいスか!? 三十路グラドルのつぶやき』(ぶんか社)の著書がある、元グラビアアイドルでマンガ家のあさの☆ひかりさんが芸能界の枕営業事情について語る。

「売れていないグラビアアイドルは枕営業をやるコが多いんですよ。私の周りは5人に3人くらいの割合でやってました。多いのはTVやイベント関係者からの誘いです。『この人は○△×という番組のキャスティングをしてるんだよ』って紹介されて、ひと晩で10万円から20万円くらいもらってたみたいです。

グラビアアイドルは掃いて捨てるほどいるから『もしかしたらTVに出られるかもしれない』と思っちゃう。枕営業は自分にもメリットがあるので悪いことじゃないと思います。

売れないグラドルの枕営業は2種類あって、仕事目的のコとお金目的のコがいます。グラドルの給料って月に2万、3万円ということもあります。だからお金が欲しい時はみんな割り切っちゃう。そこで、業界関係者だけじゃなくて一般の人に枕営業をすることもあります。

売れないグラドルたちは、おしゃれな街の安めな居酒屋さんなどに集まって飲むことが多いんです。そこで隣り合った時に『一杯、おごるよ』などと声をかけてください。そして『仕事は何してるの?』と聞けば、仲間の誰かが『実はグラビアアイドルなの』って少し自慢げに答えるはずです。

その時に『グラビアアイドルって大変なんだよね。今度、おごるよ』とか『お金とか大変だったら連絡してよ』と言って連絡先を渡してもらえれば、お金に困ったグラドルは一般の人でも連絡をすることがあるんです。可能性はゼロではないはずです」

居酒屋さんで出会う可能性はさすがに低そうだが、近くにスタイルのいいカワイい女のコたちが数人で飲んでいたら「もしかしてグラビアアイドルじゃないですか?」と声をかけてみるのはありかもしれない。

OLたちも約1割が枕営業予備軍?

銀座のクラブのホステスさんやグラビアアイドルは高根の花だとしても、一般企業で働く女性たちならまだチャンスがあるのではないか。

OL100人に「枕営業をしたことがあるか」と聞いたところ、「ある」と答えたのは3人。しかし「『枕営業をすれば仕事が取れそう』という場合、枕営業をしますか」との質問には8人が「する」と答えている。さらに「同僚や友人で枕営業をした人を知ってますか」には13人が「知っている」と…。

この結果から、OLの1割程度は枕営業をしていたり、今後する可能性があるとわかる。

「取引先の歓送迎会が終わった時、ビルのエレベーターが狭くて全員乗り切れませんでした。そこで得意先の部長が『僕とA子ちゃん(私)は後から行くから』とふたりっきりでエレベーターに乗ることに。ヤな予感がしてたんですが、口にチューされてしまいました。

私は我慢して唇をギュッと閉じていると『口を開きなさい』との声が。少しだけ開いたら、舌を入れてきました。思い出しただけでもギョエ~なんですが翌日、なかなか決まらなかった商談が見事に決まりました」(飲料・25歳)

「取引先の担当者に『ふたりだけでカラオケに行こう』と誘われて行ったら大変。歌いながら肩を抱かれるわ、手を握られるわ、最終的にはキスをされるわ。それでも、カラオケ店を出た後は何事もなかったように『ありがとうございましたぁ~』と笑顔で見送りました。OL生活って厳しいです」(精密機械・27歳)

「製薬会社の営業って本当に大変。医者がエロなんです。若手の頃は飲み会でバニーガールやバドガールの格好でお酌させられ、野球拳もやりました。そこまで頑張っても営業成績が上がらないので2度ほど枕営業したことがあります。そこまでして仕事を取る自分を褒めてあげたい」(製薬・29歳)

「社内にずっと行きたいセクションがあって、そのセクションの上司にずっと直訴していたんです。そして何度かエッチしたら、半年後に異動が決まりました。正直、達成感がありました。あれも枕営業みたいなものですね」(メーカー・26歳)

枕営業は、思っていたよりも身近にたくさん存在していたのだった。

(取材・文/村上隆保 赤谷まりえ)