イケてる帽子男子になるための最大のポイント、それはかぶり方ーー。
ダッサイかぶり方のままなら、どれほど素敵な帽子を手に入れても宝の持ち腐れ。ただ帽子をかぶるだけでは、おしゃれとは程遠い!
これまでの2回は基本の帽子選び『もう迷わない、冬の帽子選び!イケてる帽子男子へ』、実践的な選び方の『マイベストハットを探す「身長×体型」の法則』と自分に似合う帽子を探すための話だった。
最後は、買った帽子をどう生かすかのレクチャーだ。なぜなら、かぶりかたひとつで清潔感があるか、ズボラなのか。怪しいか、怪しくないか…自分の初対面の印象を左右するのが帽子だからだ! 今回も『ikhtiart(イフティアート)』の田中直樹店長からアドバイスをいただいた。
■前髪で印象を操作せよ!
顔まわりのアイテムなだけに自分の印象も左右するアイテムが帽子だ。
「前髪を出したほうがカワイい感じなので、逆に男らしい印象にしたい場合は前髪を帽子の中に入れたほうがいいですね」(田中さん)。
■チョイずらしがおしゃれに!
帽子のつばを正面だけでなく、左右どちらかにずらすのがおしゃれ上級者テク。ずらした方が、やや小顔に見える場合もあるから使わない手はない!
「ただ、中折れ帽の場合は真ん中をずらさないこと。ずらすのが似合わないデザインの帽子もあるので、気をつけてください」(田中さん)
脱・怪しい男!のテクニック
■浅めにかぶって脱・怪しい男!
顔がバレたくないなど特別な目的がない限りは、帽子をかぶりながらも顔をしっかり見せたほうが好感度大!
「めがねをかけている人が帽子を目深(まぶか)にかぶると怪しいです。浅めにかぶって顔を見せたほうがすっきりして見えますが、どうしても目深にかぶりたいなら前髪を上げて顔を出してください。男らしい印象が加わります」(田中さん)
■ニットは上めでかぶるのが今年風!
寝ぐせ隠しなどズボラ代表格がニット帽。それだけにデザインや色を選ばないとおしゃれにはならない。
「おしゃれにかぶる時は、必ず耳を出してください。さらに、浅くかぶって顔を出すのが今年風です」(田中さん)
確かに、街で見かける今年のニット帽スタイルの人はみんなそんな感じだ。
「ニット帽はサイズがないので、試着で糸の伸び具合を確認して浅めにかぶった時にその位置で止まるサイズを選んでください」(田中さん)
今年の冬は帽子をズボラアイテムではなく、おしゃれアイテムとして活用しよう!
●取材協力/ikhtiart東京店(イフティアート)
東京店は上野・秋葉原間の高架下の「ものづくり」をテーマにした個性派ショップが集まる「2K540」にある、職人による手作りの帽子を扱う。品質とデザインにこだわり、“ここでしか買えない”商品を取り揃えている。工房併設のため、簡単なサイズ調節や手直しがその場で行える嬉しいサービスも。 住所:東京都台東区上野5-9-82k540 AKI-OKA ARTISAN E-1 電話:03-5812-4739営業時間:11:00~19:00 定休日:水曜日 http://ikhtiart.com/shop/shop_2k540
(取材・文/渡邉裕美 撮影/五十嵐和博)