“ダサいおっさん”にならないために、この秋買い足したいアイテムをプロが指南! “ダサいおっさん”にならないために、この秋買い足したいアイテムをプロが指南!

平日がスーツだと、週末や休日の洋服にどんどん興味がなくなり、年齢からくる体型の変化によりこれまで着てきた色もデザインも合わなくなる。アラフォー男性はファッションの迷子→“ダサいおっさん”になりがち!

お金をあまりかけずにほどほどの渋さはキープして、現役感を出すにはどうすればいい? 前回のアラサー編に続き、スタイリストの八木啓紀(ひろのり)さんに、定番にプラスする買い足しアイテムを聞いた。

* * *   【追加アイテム1】 きれいめブルゾン 1枚でも持っているとコーディネイトがキマるのが「きれいめブルゾン」。アラフォー男性がコレを持っているべき理由がある。

「年齢を重ねると、お腹周りが気になるもの。体型をカバーしてくれるアウターはコーディネイトの顔になるので、シルエット選びは重要!

そんな休日に使いたいブルゾンを選ぶ際は、デザインはシンプルでもディテールにこだわりがある1着を選ぶといい。

 コーディネイト参考商品:H&M(5999円) コーディネイト参考商品:H&M(5999円)

「シンプルに着こなしたい人でも、すっきりしたシルエットの中にポケットや装飾で遊び心を出しても素敵ですよね

ブルゾンのデザイン自体は流行に左右されるアイテムではないため、持っていなければこの秋、1枚買い足して着倒しても!

【追加アイテム2】 テーパードパンツ

 参考商品:H&M(2999円) 参考商品:H&M(2999円)

テーパード…? 難しそうなファッション用語が…! しかし、ご安心を。これは“ウエスト周りはゆったりして、すそに向かって細くなっていく”シルエットのパンツのこと。

「テーパードはラインがきれいなので、足を細く長く見せる効果があり、スタイルがよく見えるんですよ」

写真のようなチノパンは休日ファッションに選びがちだし、あらゆるブランドが1種類は出しているようなド定番モノ。これまでなんとなく「安いから」と選んでいた人もシルエットをチェックしてみよう。ちなみに次の【追加アイテム3】と合わせれば“こなれ感”が出てくるぞ。

チェックシャツを選ぶならコレ!

【追加アイテム3】 きれいめスニーカー 3つ目もド定番中のアイテムでだが、ここはあえての“きれいめ”。 ナイキやニューバランス、アディダスなどのスポーツブランドもいいけれど、アラフォーにもなればそろそろ卒業のシーズン(!?)

レザーやスエードのような高級感のある素材を選べば、スポーティになりにくく、大人カジュアルに着こなせると思います」

靴専門店もいいが、アパレルブランドで探すのも手。最近は毎シーズン新作の靴を発表している。ファストファッション店ならリーズナブルに、それ以外なら靴職人手作りのこだわりの靴が並んでいるはず(高いけど!)。

八木さんのおススメはインポートブランドからのチョイスで、H&Mの上位ブランド『cos』のヌバックスエードのブラックスニーカー。秋ならではのマットな質感がいい。

【追加アイテム4】 柄ソックス 平日と同じグレーや黒や白の無機質なソックスから脱却しよう! パッと見、劇的にファッションが変化するわけではないが、おしゃれっぽさを演出するのには、値段的にもちょうどいいのがソックスだ。

柄ソックスのチラ見せは、コーディネイトのアクセントになります。原色など色をポイントにしたり、ボーダーやドットなどのパターンをチョイスすれば、さりげないオシャレ感が出ます」

アラフォー以上の休日ファッションでありがちなのが、裾上げが面倒ゆえの非おしゃれなロールアップ。そんなファッションでも柄ソックスを投入するだけで、なんとかなりそう?

【追加アイテム5】 大柄チェックシャツ 襟つきのシャツでなければ落ち着かない…そんな人におススメなのがチェックシャツだ。

「上着のインナーにもハマりやすく、羽織物としても使える万能アイテムです。流行り廃(すた)りのないチェックパターンでも、2トーンカラーだとシンプルに落ち着き感が出て、コーディネイトに取り入れやすいです」

チェックもいろいろあるが、ウィンドー・ペーンやバッファローチェックという大きくシンプルなチェックが、なんとなく今年っぽい!

 参考商品:無印良品(2980円) 参考商品:無印良品(2980円)

「チェックシャツの流行りの着こなしは、パンツにも柄が入ったものとの合わせ。だた、柄×柄はかなり難易度が高い! 全体のトーンをまとめる、上下どちらかの柄を細かいものにするのがポイントですが…」

そんな表参道にいそうなファッショニスタなことができるアラフォーは、今コレ読んでない?(笑) 全体のトーンをまとめることは参考にするにしても、ボトムスは無難に無地でいきましょう!

(取材・文/渡邉裕美)