49歳で“人生で史上最強ボディ”を手にした柴田亜美先生に、その秘訣を聞いた! 49歳で“人生で史上最強ボディ”を手にした柴田亜美先生に、その秘訣を聞いた!

デビュー漫画『南国少年パプワくん』でTVアニメ化されるなど大ブレイクした、漫画家の柴田亜美先生が美容家に大転身!? 

自身がややぽっちゃりからドスコイ系に体型チェンジしたことから一念発起、49歳で“人生で史上最強ボディ”を手にし、なんと昨年12月にはプライベートサロンをオープンしたのだ。

それも、美容に通じる身体の歪みを修復する本格的マッサージだという。そこでは、どんな施術が行なわれるのか?

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プライベートサロン『ボディオートクチュールami』のサイトには、柴田先生の代表作『南国少年パプワくん』の主人公・三白眼のパプワと親友犬のチャッピーのイラストが。美容とのギャップを激しく感じるけれど(笑)、施術の内容は超本気だ。

メインは、肩こりや腰痛など身体の不調を重点的にケアする「ボディメンテナンスコース」とX脚やO脚など身体の歪みにアプローチする「ボディセラピーコース」。初回は食事付き・カウンセリング込みの120分コースと念入りで、オーダーメイド感が強い。

さて、本題に入る前に「プライベートサロン」の意味を説明しておこう。一般的なマッサージや美容関連の店舗は駅ビルや雑居ビルなど人目につきやすい場所に多い。その逆に、プライベートサロンは主にマンションの一室、中には自宅の一室を改装して開業する場合もある。多くは完全予約制で出迎えから施術、支払いに至るまでセラピスト自身が担当、おもてなし感が強いのが特徴。

こちらの『ボディオートクチュールami』も同様で、ボディセラピストこそ専門スタッフが担当するが、お出迎えは先生自身。最寄りの麻布十番駅(東京都港区)からサロンへ向かい、柴田先生に出迎えられたもっさい『週プレNEWS』取材陣は、白を基調とした柔らかな日差しが差し込む華麗な部屋に案内され…。

ラグジュアリーすぎて気後れする(笑)。そして、柴田先生がいれてくれたオーガニックのルイボスティーをいただきながらインタビュー、スタート!

―プライベートサロンをオープンするに至った理由を教えていただけますか?

柴田 正しい知識を広めたいと思ったからですね。

―なんと壮大な…。キッカケはなんだったんですか?

柴田 昨年6月、通っていたジムで受けたマッサージで気づいたんです。「世の中に広まっているマッサージの知識は間違っている」と。今は『ボディオートクチュールami』で働いてもらっているボディセラピストの小林雄祐さんの施術だったんですけど、受けるたびにどんどん身体が変わっていって。

“勘違いボディメイク”の道をまっしぐら

―具体的には、どう変わっていたんでしょうか?

柴田 私は長年漫画を描いていたことから利き手の右手に負担がかかっていて、右の肋(あばら)が開いていたんですね。それが小林さんの施術により正しい位置に戻って、さらに顔の歪みがとれて眉の位置まで変わったんです。自分の身体が変わっていくのを実感して、9月にはサロンを開こうと思い、そして11月にはオープンしたんです。

―早っ! 資金力があったとしても、えーと…すごすぎます。

柴田 担当編集たちは「らしいね」と言いますけど(笑)。なんでものめり込むタチなんですよ。

―それほどの行動力を発動するって…。

柴田 その時の症状を治癒することがマッサージだと思ってたんですけど、本当のマッサージとは、不調を訴えている根本を治して人間が本来的に持っている正しい身体にすることだと気づいたんです。これを世間に広めないといけない、と。本当、「これまでどれほどお金をドブに捨ててたんだ!」と思いましたもん。

―どれだけドブに捨ててたのか、これまで経験してきたことを教えていただければ。

柴田 まず39歳でホルモンバランスが崩れて、10kg太ったんです。ところが、それまでの方法では全然体重が落ちないんですよ。そこで食事を変えて筋トレをして。エステ関係は、インディバ(癌治療器具として開発された身体の深部を温める器具を使い、身体の内側から温める美容法)、経絡エステバキューム(脂肪にアプローチする吸い出す機械)、アロマよもぎ蒸し(ケープをかぶりよもぎの煙を下半身にあてて身体を中から温める韓国の伝統的民間療法)、レコーディングダイエット…。

―…思いつく限りのエステに行かれてますね(笑)。

柴田 エステに行けば痩せられる、と他力本願でした。

―食事面は、当然のように気をつけていましたよね?

柴田 鶏肉から赤身の肉に変えて、ラム肉などにして、ビタミンや食物繊維のためにさつまいもを取り入れて。これはぐんぐん体重が落ちて、実は食事だけで7kgも痩せたんです。

―しかも、書籍『46歳人生で一番ナイスバディになりました』も出版されて、一躍、ダイエット成功者として話題になりました。

柴田 あの頃は“人生で一番ナイスバディ”と思っていましたけど、写真を見比べると今のほうが全然ナイスバディです(笑)。

 左から42歳、46歳、49歳の柴田先生。現在がもっとも美ボディ! 左から42歳、46歳、49歳の柴田先生。現在がもっとも美ボディ!

―46歳の頃はナイスバディですが…強そうです。

柴田 39歳で激太りして、44歳から「痩せるには筋トレだ!」と、パーソナルトレーナーをつけてトレーニングをしていたからですね。食事に気をつけていたのもあったおかげで、最高で56kgあった体重が、44歳でマイナス14kgに。基本は1回1時間、週3日。時には1日2回、筋トレに行く時もありましたけど(笑)。

―やりすぎです(笑)。

柴田 だから筋肉ばっかりついて(笑)。それだけのめり込んで筋トレして、しかも取材が相次いでいたので、取材前には身体を作るために筋トレで追い込んでいたわけです。ところが、これがナイスバディの妨げになっていたんですよ。

●筋トレに夢中になるばかりに、柴田先生は“勘違いボディメイク”の道をまっしぐら! なぜ筋トレがいけなかったのか? 後編⇒『南国少年パプワくん』の柴田亜美が漫画家引退…49歳の人生で“史上最強ボディ”を得た美容サロンに専念!?

(取材・文/渡邉裕美 撮影/五十嵐和博)

■取材協力 『ボディオートクチュールami』 http://ami.papuwa.com/ 漫画家・柴田亜美がオーナーを務めるプライベートサロン。日常生活で生じた身体の歪みを正しい状態に戻し、疲れにくく痩せやすい身体になるための施術を行なっている。完全予約制。「初回カウンセリングコース」120分2万円(税別)、「ボディメンテナンスコース」(2回目以降)70分1万円(税別)など

●柴田亜美 1991年に『南国少年パプワくん』(エニックス)でプロ漫画家としてデビュー。アニメ化もした同作は大ヒットし、一躍、時代を代表する漫画家のひとりに。現在は漫画家・美容家として活躍する。『女漫画家の極限美容』http://ameblo.jp/kyokugenbiyou/

●小林雄祐 『ボディオートクチュールami』のボディセラピスト・柔道整復師。様々な格闘技を経験するも怪我のため引退し、柔道整復師へ。施術者として整骨院や芸能人やトップアスリートが通うフィットネスジムに勤務するなどのキャリアを持つ。