『ペヤング 激辛やきそば』と『ペヤング もっともっと激辛MAXやきそば』

今や“ブーム”といっても過言ではないほど続々登場している、激辛インスタント麺。

大定番の「ペヤングやきそば」を、辛口マニアから一目置かれる“激辛ペヤング”に昇華させたまるか食品。商品開発時のこだわりや苦労を、まるか食品で製品開発を担当する小島裕太さんに聞いた!

「弊社の『ペヤング』の特徴は四角い油揚げ麺で、1975年の発売以来、麺は一切リニューアルしたことがないんです。ですから、どんなに激辛にするとしてもソースは麺との相性がいいこと、つまり『ペヤング』としてのおいしさを損なわないことを大前提に開発が進められたんです」

ひと口食べたときに感じる独特な“ペヤング感”は激辛味でも健在。ブレてない!

「社内ではいくつもの味のアイデアが出るのですが、その中のひとつに辛口があっただけで、決して『激辛やきそばを作ろう!』というスタートではなかったんですよ。とはいえ、激辛をうたうからにはとことん辛くしよう、という方針も決めていました」

「激辛」の商品は多々ありますが、「ペヤング」の辛さは業界内でもトップクラス。

「ひと口目の“驚き”があってこその激辛商品。口に入れた瞬間から伝わる辛さのインパクトがポイントですからね。余談ですが、通常のソースに香辛料を加えただけだと思う方も多いかもしれませんが、実はまったくの別物。ノーマルのソースはウスターソースがベースですが、『ペヤング 激辛やきそば』のソースは醤油(しょうゆ)などの調味料と香辛料をベースにしているんですよ」

発売当初から変わらぬ麺にチャレンジングなソースを絡ませるとは、温故知新です。

「今だから話せますが、発売直前の試作品に、『辛すぎてこれじゃ売れない!』との意見が出たため、香辛料の加減を調節して発売したんです。ですが、発売からしばらくすると、ネットに『もっと刺激が欲しい!』と書き込まれるようになり…。その意見を受けて誕生したのが、『ペヤング もっともっと激辛MAXやきそば』だったんです」

ペヤングの激辛最高峰への挑戦はまだまだ終わらない!?

★本当に辛くてウマいのは?  激辛インスタント麺大図鑑【汁ありカップ麺編】【袋麺&汁なしカップ麺編】もお読みください!

(取材・文/増田理穂子、昌谷大介[A4studio] 撮影/下城英悟)