「よろしく」だけだと女性は返信しづらい? どんな話題で会話を続ければいいのか? *写真はイメージです

今や男女の出会いツールとして当たり前だというマッチングアプリ。「アプリで出会って結婚した」なんて話も身近で耳にする。

そこで、マッチングアプリの種類や安全性、どんな女性出会えるのかについて聞いた前回に続き、今回はアプリ上でどのようにマッチングし、メッセージをやり取りし、実際に会うのか、その過程について解説する実践編だ。

まず累計マッチング数が1億組と、国内最大規模のマッチング数を誇る、「タップル誕生」の野口さくら氏に、マッチングまでの仕組みを聞いた。

「これまでマッチングアプリの基本的な仕組みは『検索型』モデルで、異性の条件(年齢、身長、職業、趣味など)を選択してお相手を選ぶ形が主流でした。

そんな中、近年のトレンドとして初期画面で異性の顔が表示され、『いいね(マッチしたい意思表示)』と『いまいち(ごめんなさい、の意思表示)』とスワイプして振り分けていくモデルが出てきています。

しかしタップル誕生では"オシャレ好き"や"料理好き"など趣味のコミュニティに入って気に入った男女がそれぞれ『いいかも』をし合います」

共通の趣味から入ってマッチングさせる仕組みにしたことにはどんな意図が?

「顔やプロフを見て『いいかも』しあう行為はナンパっぽい軽さがあるし、何より誘い下手な日本人にとっては趣味のコミュニティからのほうが誘いやすい。"趣味からの発展"を言い訳にできるし、より現実に近い形で意気投合するような出会いを提供したい思いがありました」

「『マッチングアプリで本当に相性のいい男女が出会い長続きする認知を得たい。さらに価値観が合う人と出会えば離婚率が低くなる...とか、そこまで極めたい』と弊社代表の合田武広は言っており、私も究極は日本の少子化問題の救済にもなればと思います」と、野口さくら氏。

けど、同じ趣味だからってどんな第一声を送ったらいいかわからないし、会話を続ける自信もないって男女は多そう。ここからはマッチングアプリを使って3ヵ月で104人の男性と出会い、そのうちのひとりと結婚し一児の母である婚活コンサルタント、澤口珠子氏に聞いた。

「マッチングしてから最初のメッセージは男性から送るのがベター。名前とマッチングしたことへのお礼、そして『お名前はなんて呼べば良いでしょうか?』のような感じで最後は疑問系にすると女性も答えやすいです。

また、タップルのような趣味でつながるアプリや、プロフに趣味が書かれていたら、それについて『趣味について楽しくお話しできたら嬉しいです』などと一言添えるとより良いです」

たとえばファーストメッセージでこれはダメ絶対、などはありますか?

「『マッチングありがとうございます。よろしくお願いします』だけだと女性は返信しづらいです。『よろしくね』のような一言だけは論外。知性や品性、そして会話する気があるのか疑います」

でもやっぱり、趣味の話題だけではもたない気がするし、どんな話題で会話を続ければ良いのでしょう?

「勤務地や仕事は何時頃終わるのか、いつもどのエリアで飲んだりご飯を食べるのか、好きな食べ物は何かを話しかけるのが良いでしょう。

そういう話の合間に『おはよう、今日は暑いね。お互い仕事頑張ろうね』などと相手を思いやるような言葉『今日は疲れたな。○○さんはどんな日だったかな?』など自分と相手の仕事の状況などを聞き合うような言葉を投げかけるとより良いです」

マッチングアプリの出会いで結婚したという婚活コンサルタント、澤口珠子氏

では実際、マッチしてから会うまでの期間はどのくらいを目標にすべき?

「マッチしてメッセージのやり取りをしてから、遅くても1ヵ月以内に会うのがベスト。良い感じで話が盛り上がってると感じたら『もしかしてお誘い早いと感じたらごめんなさい。でもよければ○○さんにお会いしてみたくなったのですが、○○さんはどうでしょうか?』と聞いてみるのも良いと思います。私は最速で、メッセージを始めたその日の晩にお会いしたこともありますよ」

また、アプリ側も実際に出会える実用的なものにすべく日々進化している。前出の『タップル誕生』の野口氏は言う。

「今年4月から追加された"おでかけ機能"はとりあえず会って話したい男女に好評で女性側が男性に『○○に行きたい人いませんか?』と提案、男性が『僕と行きましょう!』と立候補。女性がそれを承認すればデート成立というもの。マッチングアプリの目的は出会うことなので、ぜひ活用してほしいですね」

恋愛コンサルタントの鈴木リュウ氏いわく、この機能を使って5分でデート成立した経験もあるという。

「僕は23歳・派遣社員の女性の『今晩映画見たい』って投稿を見てすぐさま立候補。『どのエリアの映画館に行きますか?』『有楽町はどうですか』『いいですね』といった感じで2、3往復のメッセで実際に映画デートが実現しました」

マッチングアプリの出会いの醍醐味は、なんといってもこのスピード感なのだろう。最後に、澤口氏がデートに誘う時の心得を教えてくれた。

「正直、デートの心得はリアルな世界で誘う時と同じで、好き嫌いはないかを確認した上で『こことここ、どちらがいい?』というような感じでお店の選択肢を与えると良いと思います。やはり勝手に決められ指定されるよりも選べるほうが嬉しいし楽しいです。そしてお会計はその女性と次も会いたいと思うなら奢るべき『ここでカッコつけずにいつするの?』って感じです!」

なるほど。では次に会う約束はまたメッセですべきかどうかでいうと?

「これもリアルでの出会いと同じで、会っている最中に『もしよければまたお会いしたいんだけど、次はどんなお店に行きたい?』などと言って様子をうかがったり、その場で約束できるなら日にちも決めてしまうと良いでしょう」

初回デートから次回デートまでのスピード感も大事であると。

どうでしょうか? アプリの出会い。「いつまでに出会いたい!」「今年こそ彼女を作るぞ!」といった強いモチベーションと、躊躇せずにとにかく数を打つガッツがある者こそがマッチングアプリで勝利をゲットできると言えそうだ。

次回(8月1日配信予定)は週プレNEWSの読モ、ミウラ(26歳、彼女いない歴5年)が初のマッチングアプリ活動に挑戦。トホホなスタートで苦戦するも、達人の指導で見事、出会いをゲットできるか......!?