サンタ・マリア・モンセラット修道院付属大聖堂の黒マリア像「ラ・モレネータ」の前で

現地在住の友達がいるというのは本当にありがたいことで、そろそろ次の場所へ行かないと......と思いつつも、居心地が良すぎて動けない。

スペインのバルセロナに住むアナのホスピタリティーはとどまるところを知らず、ステイさせてもらっている私と旅友ゴンジー(チリ人)は、今日も彼女に連れられてモンセラットの山へ行くことになった。アナの愛犬アイカも一緒にね。

モンセラットには「黒いマリア像」がいる「サンタ・マリア・モンセラット修道院付属大聖堂」があり、キリスト教の聖地と言われている。

バルセロナから車で約1時間、車窓からは雄大な岩山の景色が見えてきた。

ニョキニョキとした独特な形の奇岩はどこかトルコのカッパドキアを思い出させるが、あのガウディのサグラダファミリアも、この山からインスピレーションを得たものだとか。確かに"とんがりコーン"のような形はそれっぽい。

モンセラットの山が見えてきたよー!サグラダファミリアと比べてみる?

まず山の中腹、標高725mの地点は小さな街のようになっていて、そこから見下ろす景色は絶景で、大きく息を吸えば空気はすこぶる美味しい。

山の中腹、標高725mのところ

山下の景色は絶景! 空気が美味しい!

また崖に面して、9段の大きな四角い石が螺旋階段状に積み上げられたオブジェ「天国への階段」は、頂上に人が立っている印象的な画像をインスタで見たことがあるかもしれないが、後付けしたようなフェンスがあり近付けなくなっている。

以前は登ることもできたそうだが(実際、日本人が登っている動画などがありました!)、インスタ映えで有名になり登る人が後を絶たなかったため、安全性と芸術を守るためフェンスが付いたとか。

もし落ちたら、まさに「天国への階段」だものね......。

天国への階段(Stairway to Heaven)

「天国への階段」での過去のインスタ映えな画像はこんな感じ

正直、ちょっと登ってみたかったなーなんて思いは隠しておくことにして、アーチの前でみんなで写真撮影をしていると、

「ねぇ、あなたたちの写真を撮るから、そのあと私のも撮ってくれない?」

かわいい金髪の女の子に声をかけられた。彼女はミラといい、ハタチくらいのトルコの血が入っているロシア人。

写真を撮ってもらったあと、私たちがカメラを向けると、足を上げたり、宙に浮いてみたり、さすがロシア人だから(?)、さながら体操選手のようなさまざまなポーズを繰り広げた。どうやらインスタ用のようだ。

キュートなミラのアメージングなポージング

「私、ひとりで来ているんだけど、あなたたちに参加していい?

気さくで人懐こいミラがそう言い、私たちのパーティーは4人と1匹になった。

今回、私はいつもの一人旅とは違いずっと友達とグループ行動しているが、ミラを見ていたら普段(旅人モード)の私はこんな感じなのかなと思った。

安値ではないが、確かなクオリティーの食品が売られるマーケット

アーモンドが美味しすぎてご購入! (左から)私、ミラ、ゴンジー、アナ

続いて、サンタ・マリア・モンセラット修道院付属大聖堂へ。「ラ・モレネータ」と言われる黒いマリア像を見るためにゴンジーとミラと行列に並んだ(アナはアイカがいるから外で待機)。

教会内に入ると、正面の祭壇の2階にはイエス・キリストを膝に抱いた黒い聖母マリア像が透明ケースに収められていた。黒マリア像が右手に持っているのは、世界や全宇宙を象徴するといわれる球だそう。

ベネディクト会のサンタ・マリア・モンセラット修道院付属大聖堂

2階の小窓のところに黒いマリア像がいます!

ケースの中の黒いマリア像「ラ・モレネータ」

マリア様なのに黒って......ただならぬ威圧感というか、右手では宇宙を支配(?)しているし、ちょっと怖いパワーを持ってそう......、なんて思ったり。

教会の後はゴンドラに乗って、一気に標高1236mの奇岩の頂上へ登る。さらに絶景は広がり、私たちはここでランチを取ることにした。

アナが作ってくれたサラダは、アボカドとオリーブ、クルミやひまわりの種、クランベリーが入っていて、ベースには小さいパスタと、グリーンは「canonigos(キャノニゴス?)」という日本ではあまり見かけない葉ものが入っていた(英名はコーンサラダ、和名はノヂシャというらしい)。

絶景&アナ特製サラダ、これがとっても美味しかった!

アナの特製サラダ! コーンみたいな形の奇岩に囲まれてコーンサラダを食べる

ランチの後はトレッキング。高身長の人たちと歩くのはチビの私にとって、足の長さの違いゆえ、ハードと知っている。

若干、ひより気味の私だけれど、せっかくの絶景なのだからとみんなの後を金魚のフンのようにひっついて歩いた(ちなみにアイカがテンション高く走るから余計に速い)。

奇岩絶景! 右下には中腹が見える

みんなに体力を心配されながら、ゴンドラの最終時間が近いので1時間くらいのトレッキングで折り返し。帰り道は終電に急ぐ人たちでいっぱいだった。

社交的なアナは周りの人たちとおしゃべりし、そして、私にこう言った。

「ねぇ! マリー、アンドラ行きたいって言ってたよね? この彼が明後日、車で行くみたいだから乗せてもらいな!

え? そんな偶然ある? ラッキー!

アンドラとはフランスとスペインに挟まれたミニ国家。この旅で行きたいと思っていて、どうやって行こうか思案していたけれど......、全く知らない人の車で?(まぁ、これまでの旅もいつもそんな感じだけど)

次回、私は知らない男たちの車で、初めて訪れるミニ国家「アンドラ」へと向かうのであった。

この出会い、黒マリアの力だったりして?

★旅人マリーシャの世界一周紀行:第253回「世界トップクラスのトレイルランナーと行く、ミニ国家アンドラ」

●旅人マリーシャ(旅人まりーしゃ)
平川真梨子。旅のコラムニスト。バックパッカー歴12年、125ヵ国訪問。地球5周分くらいの旅。コラム連載は5年間半を超える。Twitter【marysha98】 instagram【marysha9898】
女子2人組ユニット「地球ワクワク探検隊」としても活動。Youtube配信や国内外各地のPR活動、旅先のお酒やお話を提供するイベント「旅するスナック」を月2回、東京・虎ノ門で開催。
【https://www.youtube.com/channel/UCJnaZGs8hyfttN9Q2HtVJdg】

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