独創的な料理を続々と開発している野島慎一郎氏

『週刊プレイボーイ』で「激ウマ!! バカレシピ研究所」を連載中のB級フード研究家・野島慎一郎(のじま・しんいちろう)さん。

今回の"バカレシピ"は、前編記事に続きペヤングを使ったハンバーグ&たこ焼き「ペヤングペタマックスフルコース」!

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【今回の食材】
・ペヤング超超超超超超大盛やきそばペタマックス ・牛豚ひき肉 ・タマネギ ・黒こしょう ・卵 ・タコ ・紅しょうが など

野島 前回のペヤングペタマックスを使ったフルコース料理の前編は『週プレNEWS』で確認してもらいつつ、今週はメインディッシュ2品! まずは、ペヤングを使ったハンバーグを作りましょう。普通は肉のつなぎにパン粉や卵を使いますが、今回は握りつぶしたペヤングを使います。

助手 ペヤングと一緒にひき肉を握りつぶすなんて、背徳感がヤバいッス!

野島 ひき肉と火を通した刻みタマネギ、ペヤングに黒こしょうを加えてよく混ぜ、成形してフライパンで両面をしっかり焼けば出来上がり。普通のハンバーグより崩れやすいから見た目は悪くなりやすいけど、これがぶっちぎりでウマいんだ!

助手 ウハッ! これぞバカレシピの真骨頂! 食欲はまったくかき立てられない見た目なのにメチャクチャウマいッス!! カリッと焼けた麺がいいアクセントになってるッスね。味もスパイスが効いてるから、そのまま食べても全然イケるッス!

(1)こねる! みじん切りにしたタマネギにあらかじめ火を通し、牛豚ひき肉、ペヤング、黒こしょうを加え、ペヤングの麺を軽く潰すようにこねながら混ぜる。麺と肉の量は1:1くらいが目安

(2)焼く! 麺と肉をこねたら成形し、熱したフライパンに油を引いて中火で両面をじっくり焼き上げればハンバーグの完成。油を多めにすると麺がカリッと仕上がり、形崩れもしにくくなる

野島 チーズをトッピングしたりマヨネーズをかけたりしても最高ですよ。さあ、いよいよ最後の一品です。ペヤングを使ってたこ焼きを作りましょう。ペヤングに溶き卵を混ぜたらたこ焼き器に注ぎ、タコと刻んだ紅しょうがを入れて焼き上げますよ。

助手 ペヤングをそのままたこ焼きの生地にするのか! っていうかこれ、ちゃんとボール状に焼き上がるんスか?

(3)たまご! ペヤングたこ焼きの生地はペヤングの麺に溶き卵を加えて混ぜ合わせるだけ。ハンバーグと違い麺を潰す必要はない。卵は多すぎるんじゃないかというくらい入れてしまおう

(4)たこ焼き! たこ焼き器の穴に麺を押し込むようにして生地を入れ、タコと刻み紅しょうがを入れたら通常のたこ焼きよりもじっくりと焼き上げよう。ソースナシでそのままで激ウマ!

野島 麺の隙間ができやすいので、たこ焼き器の穴にペヤングをしっかり押し込むことと、つなぎの溶き卵を多めに使ってじっくり焼き上げることがポイントになりますね。ほら、いい感じに焼き上がってきましたよ!

助手 これ、ちゃんともっちりした粉もん風味の生地になってんじゃん! そしてペヤングソースが混ざってるから、やっぱりそのまま食べてもウマい!!

野島 スパイシーなソースは調味料として有能で、麺は焼くとカリッとしますし、ペヤングはいろいろな料理の食材に使いやすいんです。以上、ペタマックスのフルコースでした!

助手 気づけばペタマックスを完食! これだけ変化をつければ量も食えるものッスね。どれも感動のウマさだったッス!

「ペヤングペタマックスフルコース」

野島 ペヤングの魅力を再確認できる素晴らしい企画になりましたね......あっ、そうだ! どうせならデザートも作ればよかった。もう麺を使い切ってしまったな。ペヤングのスムージーを作りたかったんだけど......。

助手 それは絶対最後に台なしになるぞ! 作らなくて正解!!

●野島慎一郎(のじま・しんいちろう) 
ライター、マンガ家、B級フード研究家。独創的な料理を続々と開発している。著書『世界一美味しい「どん二郎」の作り方』(宝島社)。YouTube『のじまちゃんねる』

【『野島慎一郎の激ウマ!!バカレシピ研究所』は毎週金曜日更新!】