旅中に私がどハマりした料理! スプーンで食べるサラダだよ! 旅中に私がどハマりした料理! スプーンで食べるサラダだよ!

みなさん、こんにちは。旅をおあずけされた旅人マリーシャです。わん。

前回はモロッコ料理「クスクス」に挑戦しましたが、知名度のある料理だったせいかスッとみなさまの懐に入り込めたようで、読んで実際に作ってくれた方もいたりと大変うれしかったです! シュクラン(アラビア語でありがとう)!

しかし、せっかく買い揃えてくれたクスクスも、普段の食生活で消費するのはなかなか困難ですよね。そのままパントリーの肥やしになってしまわないように、今回はそれを活かせるレシピを用意しました!

それでは、旅人でも作れるカンタン世界飯シリーズ「おうちで世界飯」第7回。今回挑戦するのは、レバント地方(東部地中海沿岸地方、レバノン、シリア、イスラエルなど)をはじめとしたアラブ世界の料理「タブレ」です。

タブレとは、パセリ、ミントや野菜とブルグル(割れた小麦)を使った冷たいサラダ。伝統的にアラブ世界のメゼ(前菜)の一部として提供されていますが、その人気は西洋文化にまで及んでいます。

フランスではタブレが国民食と言われるほどで、ブルグルの代わりにクスクス(デュラム小麦のセモリナ)を使った「オリエンタル」と呼ばれるものをスーパーでも日常的にお見かけします。今回作るのはクスクスを使ったものなので、厳密に言ったらフランス版!?

真ん中が、フランスのスーパーで売っていた「タブレオリエンタル」 真ん中が、フランスのスーパーで売っていた「タブレオリエンタル」

量り売りで、タブレとほかにもいろいろ乗っけて3ユーロくらいだっけな 量り売りで、タブレとほかにもいろいろ乗っけて3ユーロくらいだっけな

ちなみに私はドバイやパリのスーパーの惣菜売り場で量り売りを購入し、旅中、密かにドハマりしてました。

帰国してからも、良い感じのフレンチビストロでアレンジされたものが出てきたりして、「これ、どっかの国で食べた......」なんて呟いたら、シェフに感心されたり。ニッチな料理を知っていたおかげで、グルメな人々の前でもちょっとツウぶれました(笑)。

日本のフレンチビストロで食べたタブレのアレンジ。ホタルイカ合う! 日本のフレンチビストロで食べたタブレのアレンジ。ホタルイカ合う!

今回の材料のベースとなるクスクスは前回のレシピ同様、お湯かけて5分のスーパー簡単な食材! レアさもあってか、ちゃんと盛り付けすると写真映えするので、タブレはホムパとかキャンプにもぴったりです! 男子がササっとこれ作れちゃったりしたらイケてると思わない? 私だったら、キュンです♪(逆も然り?ってことで、私作りまーす!)

それではレッツクック!

<材料> 2~4人分 

●クスクス

 ・クスクス...1/2カップ(80gくらい)

 ・クスクスを戻すためのお湯...1/2カップ(クスクスと同量)

 ・オリーブオイル...大さじ1(15ml)

 ・塩...小さじ2分の1(少なければ最後に追い塩)

 ・胡椒...3ふり程度

●クスクスと和える野菜

 ・レッドオニオン(紫玉ねぎ)...1/2個

 ・トマト...1個

 ・キュウリ...1/2本

 ・パセリ...1パックor1束(イタリアンパセリでも普通のパセリでもOK!)

 ・ミント...1/2パック(なくてもOK)

 ・レモン汁...大さじ2~3

左側:水、クスクス、塩、胡椒、オリーブオイル。バット内:左上からイタリアンパセリ、ミント、レモン、トマト、キュウリ、レッドオニオン 左側:水、クスクス、塩、胡椒、オリーブオイル。バット内:左上からイタリアンパセリ、ミント、レモン、トマト、キュウリ、レッドオニオン

<メモ>

・クスクスは通常、同量の水で蒸しますが、今回は野菜に水分があるので若干少なくてもOK。沸騰させるときに蒸発して減ることを考えたら、そのままの量を入れてOKかなって感じ。アバウトでも作れちゃうのが魅力!

<調理>

1.ボールにクスクス、塩、胡椒、オリーブオイルを入れてさっくり混ぜ合わせる。

2.クスクスと同量の水を沸騰させ、1のボールに追加し蓋かラップをして5分以上蒸らす。

3.レッドオニオンは皮をむいてみじん切りし、水にさらしておく。(辛みを取るため)

4.トマトのタネを取り(水っぽくなるから)、小さな角切りにする。

5.キュウリの皮を適当にピーラーでむき、小さな角切りにする。(皮を少し残すのは、色合いがきれいだから)

6.パセリの葉をみじん切り。(普通のパセリやミントは茎から削いでみじん切り)

7.クスクスが蒸されたら全体を混ぜほぐす。(まだかたければ熱湯を追加しさらに蒸らす)

8.レッドオニオンの水をしっかり切る。(あれば布やしっかりめのキッチンペーパーなどで水気をとる)

9.切った野菜とハーブをクスクスと混ぜ合わせる。

10.レモン汁を絞って混ぜたら味見し、塩胡椒など(分量外)で味を整える。(いつも通り、私の味付けは薄かったのでしっかり目に入れてもいいかも!)

11.冷蔵庫で一旦冷やしたら、皿に盛って完成! 上から少しオリーブオイル(分量外)をたらすとシズル感出ます! 好みでクミンパウダーやクミンシードをふってもOK!

<実食>

サラダをスプーンで食べるってなかなか想像がつかないと思うのだけど、タブレを食べるにはスプーンが向いていると思います。

ご飯を食べるように口へ運ぶと、クスクスでひとまとまりになった野菜とスッキリしたハーブの苦味、レモンの酸味が効いたドレッシングがフレッシュでお口さっぱり爽やか!

普段食べないパセリもバクバクいける! もっと大量に入れてもいいかも! 普段食べないパセリもバクバクいける! もっと大量に入れてもいいかも!

ハーブの苦味は、ほどよく抑えられている。レストランのハンバーグの添え物だったらまるで邪魔者のように避けられているパセリも、バクバクいけちゃいます。

野菜だけなら物足りないかもしれないが、クスクスが加わることにより腹持ちの良さもある。野菜いっぱいでヘルシーなのにお腹も満足なうれしいサラダ!

味はシンプルなので、ドレッシングをかけちゃうっていうチートもありだし、ほかの野菜やハーブ、フルーツやナッツを使ってアレンジもし放題。

冷蔵庫でしっかり冷やして、この夏のモテレシピとしてぜひ作ってみてください!

んまっ! やっぱりタブレ好きー! 既製品のドレッシングかけるのもありかも(笑)! んまっ! やっぱりタブレ好きー! 既製品のドレッシングかけるのもありかも(笑)!

★次回更新予定は、5月6日(木)です

●旅人マリーシャ(旅人まりーしゃ)
平川真梨子。旅のコラムニスト。バックパッカー歴12年、125ヵ国訪問。地球5周分くらいの旅。コラム連載は5年間半を超える。Twitter【marysha98】 instagram【marysha9898】

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