2014年の小説家デビュー以来、一昨年はスポーツ新聞で連載を持つなど、「官能小説家」の肩書も持つグラドル・今野杏南。昨年は週プレで4年ぶりのグラビア復帰も果たした彼女が、"官能フォトノベル"の制作に挑戦している。

「日テレジェニック2012」での活動や、翌年の「ドロリッチ」CMでのブレイクなどからおよそ10年。彼女が目指す未来とは――。


――"官能フォトノベル"の制作クラウドファンディングが公開され、わずか4日で目標金額400万円を達成されました。

今野 驚きと安堵の気持ちでいっぱいです。"官能フォトノベル"って言われても、よくわからないじゃないですか。自分でもなんとも表現し難いなと思ってるんですけど。

――「官能」はともかく、「フォトノベル」という言葉自体、聞きなれないです。

今野 そうですよね。イメージとしては"グラビアポエム"が、小説になってよりストーリーがはっきりした形ですね。文章だけのページがあったり、添えられている文章がポエムより長いんですけど、ほとんど写真集だと思ってもらっていいと思います。

――"グラビアポエム"といえば、雑誌グラビアで写真の横に書かれているポエムのことですね。それこそ、昨年の復帰グラビアでは、今野さんに書き下ろしていただきましたね。

今野 そうです、そうです! それもヒントになったんです。それから官能小説を出したときに、週プレさんでも短編を書かせてもらって、その再現グラビアを撮ったんですよ。それに近い感じです! 写真と文章のページが一緒になっていますけど。


――官能小説がそのままビジュアル化されて、同時に楽しめるわけですね。ところで、なぜ"官能フォトノベル"を制作しようと思ったのですか?

今野 まず初めて官能小説を書き終えたときに、周りの方からたくさん評価をもらえたのもありますし、それから何度か文章を書くお仕事をさせていただいて、文字で表現する楽しさっていうのを感じたんですよ。

――処女作の執筆は本当に大変だったそうですね。

今野 大変、ツラいっていう感想が8割です。当時月に何回も海外ロケに行ってたり忙しかったんですよ。それなのにロケの合間までマネージャーさんから「今時間あるよ。書けば」って。私は「休みたい! 撮影あるし!」とか、キィーッてなってました(笑)。

でも、初めて書くとなったときに、当時のマネージャーさんから「一生関わっていく仕事になるよ」って言われてたので、自分の力になるものを見つけてもらえたとは思いますね。


――それがなければ、今回の"官能フォトノベル"もないわけですからね。

今野 そうです。それから他にも『妄想マンデー』という番組で、グラドルたちのプロデュースをさせてもらい、すごく楽しかったんですよ。

そういう経験を経て、大きく言っちゃうと映画監督とかもやりたいんですけど、「自由に好きにやっていいよ」っていう場を与えていただけたので、私がゼロから自由なストーリーを作り上げようと思い、"官能フォトノベル"という形になりました。

――これまでの集大成となるわけですね。

今野 そういうとちょっと大げさな気がしますけど。死ぬまで表舞台にはいるつもりですので(笑)。

――制作は順調なんですか? 

今野 全然です! 私が書かないと始まらないのに、まだ一行も書いてません! でも若い男のコの目線にしようと思って、男性から見たリアルなエロさを表現していきたいと思います。

――女性目線のほうが書きやすそうですけど......。

今野 それが、もともと性格が女っぽくないんですけど、最近母親と話してても「なんでそんな女々しいの」って思ったり、どんどん男性化してきている気がするんですよね。20代のころはプライベートで何かあると、撮影の直前までマネージャーさんに話を聞いてもらったりしたけど、30代になってからはもうそんなこともなくなったし。


――なるほど。官能的な表現の部分ではグラビアでの経験も活きるでしょうし、不安はなさそうですね。

今野 それより、グラビアですよ......。今の筋トレのやり方が自分に合っているのか悩んでるんですよ。ちょっと太ってしまって、20代のころはすぐに痩せたのに、全然体重が減らないんです。本当は4キロくらい痩せたいんですけど、間に合わなかったら、「この肉体をみんな愛してくれ!」って気持ちで出します(笑)。

――ちなみに最初に言ったように、すでに目標金額はクリアしてます。さらに希望者が増えた場合、内容は変わるんですか?

今野 無人島でも撮影したいんですけど、金額次第でどういう撮影になるか決まる予定です。それ以外にも写真展を開催できたらいいですね。個人的には、新宿アルタの大型モニターや目黒駅の大看板にバーン!と広告を出してみたいです(笑)。予算が増えればたくさん夢も広がりますね。


――支援金額によってリターンも変わりますが、オススメのプランはありますか?

今野 どれでもうれしいんですけど、撮影会に参加できるプランがあるんですよ。もう5年くらい撮影会やっていなくて、多分一生もうやらないと思うんですけど、今回はせっかくなら皆さんに生で会って、撮ってもらいたいって気持ちはありますね。打ち上げにも参加いただいて。

――それは本当に貴重ですね。

今野 私世代のグラドルって、けっこう今でもグラビアを続けている印象なんです。デビュー当時はアイドル全盛期でグラドルの場がなくなりつつあったんですけど、それでも頑張っているんです。

なので、今回の"官能フォトノベル"が成功して、新しい表現のジャンルになったら、グラドルの活躍の場を増やせるのかなと思います。新しい水着がバズったらみんな着たりするじゃないですか。そういう感覚で新しいスタイルとして定着させることができたらうれしいです。

●今野杏南(こんの・あんな) 
1989年6月15日生まれ 神奈川県出身 
身長156cm B86 H59 H83 血液型=A型 
○グラビアアイドル、女優、作家の肩書を持つ。映画『13月の女の子』、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』、NHK連続テレビ小説『エール』などに出演。クラウドファンディング「今野杏南が等身大の官能を描く。『官能フォトノベル』を作りたい!」プロジェクトが7月31日まで開催
公式Twitter【@konno_anna】 
公式Instagram【@anna_konno0615】

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