コロナもいったん落ち着いた今、リアル"出会いスポット"はどんな感じなのか? にぎわってる? それともマッチングアプリに取って代わられてる? 実際に現地に突撃してみた!(全2回/第1回目)
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コロナ禍で訪れづらかったリアルな〝出会いの場〟は今、どうなってる!? コロナ前から数々の婚活や出会いスポットに顔を出してきた『週刊プレイボーイ』本誌アラサー独身記者が、以前に通い詰めた恋の聖地や新スポットへ乗り込んだ!
■あの出会いの場① 相席系居酒屋
金曜17時。日が暮れかかった時間帯に記者が向かったのは、相席系居酒屋「相席屋」の渋谷店。訪れた男女が同じテーブルで〝相席〟して交流できる居酒屋だ。1号店が2014年に東京・赤羽に誕生するや否や、毎日行列が発生し、店舗は全国各地に急増したが、現在の様子は?
記者 「けっこう空席が目立ちますね。まだコロナの余韻もあるのか、酔ってもない状態で『相席系居酒屋行こう』って、友達でも誘いづらいのかもしれません」
以前のような盛況ぶりではなさそう。しかし、あることに気づく。
記者 「今、店内に女性客しかいないです」
店内には、女性客が3組、男性客は0組! 実は、この現象は偶然でなく、都内の多くの店舗で日常的に発生中。オープンから20時頃までは、男性不足状態が続いているとのこと。いったいなぜ? 最初に相席した看護学生ペアに話を聞いてみると......。
看護学生 「タダで夜ごはん食べられるし、けっこう来てます。男性が全然来なくて、2時間くらい女子会して帰ることもありますよ」
女性はドリンク無料で、男性のみが時間制で料金を支払うシステム。フードも女性無料、男性有料となっているため、女性が早い時間帯から利用するケースが多いようだ。
記者 「コロナ前はオープン直後でもすぐ満席になって入れなかったですよね。完全にチャンスですね」
女性が余っている状況を生かし、店員に〝席替え依頼〟をしながら、3時間で6組との相席を楽しんだ記者。
記者 「学生、OL、ネイリスト......と職業はさまざまでした」
退店した20時の時点でもまだ女性が多めであったが、ちょうどこの頃から男女比は逆転。21時以降は深夜まで男性が多い状況であったことが、「相席屋」公式サイトでリアルタイム更新される混雑状況から確認できた。相席系居酒屋に行くなら、17時から20時の時間帯が狙い目だ!!
■あの出会いの場② 恵比寿横丁
次に記者が向かったのは、ビジネスパーソンの出会いの聖地であった「恵比寿横丁」! 赤ちょうちんの似合うレトロな飲食店が連なり、すぐ近くに座る隣の客との出会いが生まれやすい......。
そんな魅力から、毎晩大勢の男女が集ったが、コロナによって一気に客足が途絶えたというウワサ。閉店したテナントも少なくないというが。
記者 「もはやコロナってなかったんですかね!?」
横丁内は大盛況で、どの店も満席状態。座れる席を探しながら多くの男女が細い通路を行き来している状況。
記者 「当たり前ながら、飲食しているので、マスク着用者もほぼいませんね」
テーブルなどにはパーティションもないが、気にせず隣り合わせた客同士で交流する男女が多数。だが。
記者 「久しぶりなんで、ナンパのやり方を忘れました。なんか恥ずかしい」
声をかける勇気が出ず、モジモジした様子でカウンターに座っていると。
店員 「女性の分、全部おごれます?」
まさかの、店員さんから助け舟が。了承すると、店内の女性客に次々と声をかけ、OKな女性客の席へ案内してくれた! このような〝アテンド〟をしてくれる店員さんの存在も恵比寿横丁の魅力。
記者 「よく来るんですか?」
OL 「はい。コロナ前から通ってて、最近また来るようになりました」
記者 「美人なのに、彼氏いないんですか?」
OL 「います。出会い目的でここに来てるわけじゃないんで(笑)。けど、飲み友達は多いほうがいいから、こうやって新しく知り合うのもウエルカムです!」
記者 「(こりゃ付き合ったら、いろいろと不安が尽きないタイプだな)」
何はともあれ、酒と人が好きな者たちが集まる恵比寿横丁は、見事復活した様子でひと安心。
■あの出会いの場③ 街コン
記者がどうしても確かめたかったのが「街コン」。もともとは地域活性化を目的に、地方の飲食街全体を巻き込み数百人規模で行なわれる恋活イベントであったが、街コン開催情報のまとめサイトをチェックしてみると...。
記者 「さすがに時節柄、街ぐるみの大型企画はないですね。一番人が集まっていそうなのは、週末に新宿の居酒屋で10対10で開催される『アラサーコン』です」
どうやら今は、新宿や渋谷などの大都市で開催されるイベントがにぎわっているようだ。ということで、参加! 当日の受付にて、飲食時以外はマスクを着用するよう案内される。
記者 「みんなちゃんとマスクしてますね。女性の口元が見えないです」
スタート後も、プロフィールカードを活用した自己紹介タイムがメインであるため、食事をする時間はほぼなし。女性がドリンクを飲むためにマスクを外す瞬間を必死にチラ見しながら、女性全員と順番に交流。
記者 「ただ、このマスクを外した瞬間に見える顔が妙に興奮しますね。本当に〝マスクはパンツ〟になってしまったのかも......」
さらに。
記者 「みんな出会いに真剣な感じがして、居心地がいいです。女性もお金払って参加してるんですもんね」
恋人探しの緊急度が高い男性は、相席系居酒屋や横丁よりも街コンがよさそう! だがここで、素朴な疑問が。
記者 「ちなみに、恋人探しはマッチングアプリじゃダメなんすか?」
女性 「登録はしてるけどメッセージが面倒だし、写真とか経歴も本当かどうかわからないから。こうして実際に会って話すほうが安心です」
コロナ禍でマッチングアプリが大普及したが、これからはリアルな出会いの場もかなりにぎわいそうだ!