イタリア・シチリア島で見つけた馬肉のピスタチオバーガー。健康・美容・精力増強に効果大なファンタスティコなハンバーガー！
「コストコ行くけどなんかいる？」
持つべきものはコストコ会員の友人。私は時々やってくるこのチャンスをいつも楽しみに待っている。
そして必ず頼むのは、ピスタチオ。コストコのシグネチャーブランド・カークランドの商品であり、マニア絶賛かつ私のお気に入り。大粒で歯ごたえが良く、塩気がビッと効いて香ばしい。濃厚な豆の旨味に思わず白目をむきそうです！
それにしても、1袋がどっさり1.36kgと大容量。コストコらしいと言えばそうだけど、何かに使えないかしら......？
コストコのマニア絶賛商品！ カークランドのピスタチオ
そうだ！ あれ作ろう！ 今回の「旅人でも簡単に作れるおうちで世界飯」第42品目は、私がイタリア・シチリア島のカターニアで発見した珍料理「馬肉のピスタチオバーガー」です！
2018年、私がイタリア・ナポリから南下してたどり着いたのは、シチリア島の第2の都市カターニア。この街の名物といえば、馬肉（カヴァッロ）です。イタリアと言ったらピザやパスタ、シチリアはレモンや魚介が有名ですが、さらに馬肉もあるなんて、さすが食の都！ ファンタスティコ（素晴らしい）！
18世紀のバロック建築が並ぶカターニアの街中
カターニアでは馬肉は日常的に食べられていて、街中には馬肉専門レストラン、また街の外れには馬肉屋台がある。旅人的には、地元のちょいワルオヤジたちが集まる噂の馬肉屋台をみかじめたかったのですが、これまた治安の悪いエリアにあるっていうのはよくある話。
イタリアンマフィアの発祥地と言われるシチリアで、しかも2週間前にアルメニアでスリ被害に遭ったばかりの私に、そんなところへ飛び込む勇気はありませんでした。
そんなとき遭遇したのが、街中の小さなポップアップマーケット。ハンドメイドショップや飲食店が並ぶ中に、鉄板の上でジュウジュウと音を立てる謎の緑の物体を発見。よく見るとそれは粗刻みのピスタチオに覆われた肉。なんとこれ、「馬肉のピスタチオバーガー」のパティでした！
粗刻みのピスタチオに覆われた馬肉のハンバーガーパティ
実はカターニア近郊のブロンテ村はピスタチオの名産地。そこで収穫されたピスタチオは「ピスタチオの王様」「食べるエメラルド」「緑のダイヤモンド」など数々の異名を持ち、鮮やかな緑の実と甘さやコクは群抜き。収穫は2年に一度と希少なため高級品で、収穫期にはピスタチオ泥棒が現れるほど！
まさか名物×名物の最強食材がタッグを組んだ珍ハンバーガーに出会えるとは。旅の神様ありがとう！
イタリア・シチリア島のカターニアで発見した馬肉ピスタチオバーガー
馬肉ピスタチオバーガーの中身
それでは、そんなスーパーバーガーをさっそくおうちで再現です！ ピスタチオはできればブロンテ産を使いたいところですが、今回は目の前にあるコストコ産（アメリカ産）を使用。ガチ勢はネットでブロンテ産をポチってね！
その代わりに馬肉はしっかりゲットしようと、東京・恵比寿にある馬肉専門店「Horse Meat Market BAKUROU」にお邪魔しました。馬の挽肉なんてあるかしらと半信半疑でしたが、ありました、赤身率100％の馬の挽肉！ 美味しそうなピュア馬肉を使って、レッツクックです！
赤身率100％の馬の挽肉
東京・恵比寿の馬肉専門店「Horse Meat Market BAKUROU」。29日の肉の日だったので、お得な割引がありました！
＜材料＞ 2人前
・ピスタチオ．．．殻付き100g（殻を剥いて50g）程度
・馬肉（挽肉）．．．200g
・塩．．．小さじ1／2
・胡椒．．．適量
・バンズ．．．2人分
材料：ピスタチオ、馬肉、塩、胡椒、バンズ
＜調理＞
1．ピスタチオの殻を剥き、なるべく薄皮を取り除いたら、ジップロックに入れてめん棒などで潰し砕く。
2．馬肉（挽肉）をあまり練らずに成形し、塩胡椒をしたら、全体にピスタチオをまぶす。
3．フライパンで片面中火で3分焼き、ひっくり返して蓋をして弱火で7分焼く。
4．バンズはトーストしてバターを塗るか、フライパンにバターを溶かし断面を焼く。
5．バンズにパティを挟んでできあがり！
■YouTubeで「馬肉のピスタチオバーガー」レシピをチェック！
＜実食＞
ハンバーガーは一口目をかじる時が一番テンションがあがるよね。両手で持って、大きなお口を開けて馬のように歯をむき出したら、ガブリ！
「馬、うま～！」
脂身のない赤身肉なのにパサつきもなく美味しい！ 肉肉しいながら臭みもなく、さっぱりしっとりとした感じ。ピスタチオは噛むと隠し味として豆のコクを感じます。追いピスタチオで盛り盛りにすると、さらに食感UP！
追いピスタチオで盛り盛りにしてみました！
ちなみに、馬肉といえば精力アップ食材として有名ですよね。疲労回復に効果的で血液循環を良くしてくれる上、低カロリー、高タンパクで鉄分も豊富。
さらに、ナッツもまたビタミン、ミネラルなどの栄養価が高く、男性にとっての勃起機能や性欲向上の効果も期待できるんだとか。ED患者がピスタチオを毎日食べ続けた結果、改善したという研究結果もあるらしい（！）。
なるほど、イタリアでちょいワルおやじが爆誕する理由も納得よ。きっと彼らはこのバーガーや名物の馬肉料理で精をつけてるに違いない......！
シンプルに素材の味を楽しんだら、お好みでソース、野菜、チーズなどを足してもOK。自由さがハンバーガーの醍醐味だよね
●旅人マリーシャ（旅人まりーしゃ）
平川真梨子。旅のコラムニスト。バックパッカー歴12年、125ヵ国訪問。地球5周分くらいの旅。2014年より『旅人マリーシャの世界一周紀行』を連載。
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