グループEのおつまみ3選とスペイン戦を食ってやれ! グループEのおつまみ3選とスペイン戦を食ってやれ!

2022年ワールドカップ、初戦が強豪国ドイツなんてハラハラドキドキでしたが、浅野選手の見事なゴールに私は思わずゲッツポーズ(そこはガッツポーズに......)! コスタリカ戦では悔しい結果にクゥ~!っとなりましたが、来たるスペイン戦では再度「ドーハの歓喜」が見たいです!

ということで、今回の「おうちで世界飯」はW杯観戦のお供にピッタリな世界の美味しいおつまみを作りたいと思います。グループEの国から1品ずつご用意!「スペインのつまみも試合も食ってやれ!」という意気込みで、しっかり応援したいと思います! 頑張れニッポン!

■ドイツ:第二次世界大戦後のドイツで普及した「カリーヴルスト」

ケルン中央駅で食べたカリーブルスト。ソーセージにケチャップベースのソースとカレー粉をかけたもの ケルン中央駅で食べたカリーブルスト。ソーセージにケチャップベースのソースとカレー粉をかけたもの

ドイツといえばソーセージ天国。なんと1500種類のソーセージがあるっていうんだから驚きです。私が実際にドイツで食べたことがあるのは5種類程度ですが、その中で、絶対に外さない誰もが大好きな味のソーセージ料理に巡り合いました。「カリーヴルスト」です!

焼いたり揚げたりしたソーセージ(ブリューヴルストやブラートヴルスト)にケチャップベースのソースとカレー粉をまぶしただけのもの。カレー粉が良い意味でジャンクフード的な味を引き出し、ビールに合う! これは最高のスポーツ観戦飯になります。

お店オリジナルのケチャップソースをかけて お店オリジナルのケチャップソースをかけて

カリーヴルストは第二次世界大戦後に普及したそうですが発案者は不明。有力説では、ソーセージ屋がイギリス軍兵士から仕入れていたケチャップやソース、カレー粉などの材料を退屈しのぎに混ぜた結果できたというもの。天才?

レシピは焼いてかけるだけと簡単です。肝はオリジナルのソース(ケチャップとウスターソースを混ぜただけ)とカレー粉のドバがけ! ソーセージは身近に売ってるものでも十分美味しいので、ぜひ観戦しながらヒョイパクしてみてください!

私が世界一好きな教会「ケルン大聖堂」 私が世界一好きな教会「ケルン大聖堂」

■スペイン:スペイン人にとっての枝豆「ピミエントス・デ・パドロン」

スペインの超定番タパス「ピミエントス・デ・パドロン」。青唐辛子をオリーブオイルで素揚げにし粗塩を振ったもの スペインの超定番タパス「ピミエントス・デ・パドロン」。青唐辛子をオリーブオイルで素揚げにし粗塩を振ったもの

スペイン戦観戦にオススメなのがこちらのおつまみ。スペインの超定番タパス「ピミエントス・デ・パドロン」です!

ししとうによく似たガリシア地方のパドロンという甘味の強い青唐辛子をオリーブオイルで素揚げにし、粗塩を振ったシンプルな料理。スペイン人にとっての枝豆のような鉄板おつまみで、これまたビールにピッタリでヒョイパクが止まりません!

スペイン料理の中でも私の大好物で、おうちでも度々作っているお気に入り。材料はパドロンではなく、万願寺とうがらしや、ししとう、ピーマンなど日本のもので代用できます。

スペイン人の旅友アナと行ったバルセロナの飲み屋のメニュー スペイン人の旅友アナと行ったバルセロナの飲み屋のメニュー

スペインビールといえば「エステーリャ」 スペインビールといえば「エステーリャ」

レシピは簡単! 洗ったししとうの水気をしっかり拭き取り、少し切り込みを入れたら揚げ焼きするだけ(少量の油でも十分作れます)。熱いうちに塩を振って召し上がれ! 水気があると油が跳ねまくって大惨事になるので気をつけて!←経験あり。

スペインの旅では、FCバルセロナのホームスタジアムで聖地とも言われるカンプノウやレアル・マドリードのスタジアムでチャンピオンズリーグを観戦。スター選手に目を輝かせていた私ですが、W杯では日本をガッツリ応援させていただきます!

FCバルセロナのホームスタジアムであるサッカーの聖地カンプノウ FCバルセロナのホームスタジアムであるサッカーの聖地カンプノウ

■コスタリカ:地球幸福指数トップ国の酒場飯「チフリホ」

チフリホはまるでナチョス丼!? チフリホはまるでナチョス丼!?

「世界幸福度ランキング」で上位に君臨するコスタリカ。私が訪れた2015年では12位。現在23位に下がったものの、ラテンアメリカの中では1位! ちなみに日本は現在世界54位!

さらには英国の独立系シンクタンクが発表する「地球幸福指数」では、コスタリカがなんと1位! これは今世界でもっとも注目を浴びている、私たちが人間らしく生きるための新たな指標「持続可能な幸福」を測るものだそうですが、日本は57位でした。ぐぬぬ!

コスタリカは「中米のスイス」と言われ、軍隊を持たない中立国であり、医療費や教育費は無料。また自然が豊かでワイルドライフやエコツアーが売り。スペイン人の旅友アナもこの国が大のお気に入りで、何度もリピ旅してる。

コスタリカの街中マーケット コスタリカの街中マーケット

コスタリカのマーケット内の軽食屋 コスタリカのマーケット内の軽食屋

なにかと幸せいっぱいなコスタリカに今は若干敗北感ありますが、この国のオススメおつまみもご紹介。「チフリホ」です! 70年代に首都のサンホセのバーを起源とした料理で、今や酒場の定番おつまみとして大人気。

チフリホは、私に言わせるとナチョス丼って感じの料理。炊き込みご飯の上にレッドキドニー豆とそれを煮込んだスープ、チチャロン(豚肉のフライ)、ピコ・デ・ガロ (刻んだトマト、玉ねぎ、コリアンダー、レモン汁)、トルティーヤチップス、アボカドをトッピングして、お好みでサルサソースを......って、ほぼナチョス! そりゃビールにピッタリよ!

コスタリカの有名なビール「インペリアル」 コスタリカの有名なビール「インペリアル」

ところで私、現地でしっかりコスタリカのビールは飲んだのですが、チフリホを食べていない......。ってことで、今回は現地レシピを研究し、簡単な方法で作ってみました! 豆は水煮缶をそのまま使い、ベーコンは揚げ焼きにして、野菜を刻んだら、ご飯に盛るだけ。スペインとドイツのおつまみも同時に用意して、さぁ観戦準備万端です!

材料:(左から)レッドキドニー豆缶からトルティーヤまでがコスタリカ料理、ししとうはスペイン料理、ソーセージはドイツ料理(調味料は別途) 材料:(左から)レッドキドニー豆缶からトルティーヤまでがコスタリカ料理、ししとうはスペイン料理、ソーセージはドイツ料理(調味料は別途)

★詳しいレシピや調理はYouTubeでどうぞ!

■いよいよスペイン戦

3ヵ国のおつまみ。これに日本代表おつまみを足すなら何選ぶ? 3ヵ国のおつまみ。これに日本代表おつまみを足すなら何選ぶ?

3ヵ国のおつまみが揃いました。カレー粉に揚げ物、ナチョス風の料理とどれもジャンクな味がたまりませんが、こうしてみると、おつまみに各世界の食文化や歴史的背景が垣間見れて面白いなと思いました。これに日本のおつまみを足すなら何を選ぼうか。やっぱり枝豆? 唐揚げ? それともスルメ?(え?)

そういえば、サウジアラビアが試合に勝って休日になったって羨ましいな~。日本もスペインに勝って休日にならないかな~。そしたら日本の幸福度は爆上がりだと思うんだけど...!?(個人的オピニオンです)

頑張れ、ニッポン!!!!

エルサルバドルで出会ったサッカー少年たち エルサルバドルで出会ったサッカー少年たち

●旅人マリーシャ(旅人まりーしゃ)
平川真梨子。旅のコラムニスト。バックパッカー歴12年、125ヵ国訪問。地球5周分くらいの旅。2014年より『旅人マリーシャの世界一周紀行』を連載。
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