総務省の発表では電気・ガス共に前年同月比でなんと2割以上の上昇したという総務省の発表では電気・ガス共に前年同月比でなんと2割以上の上昇したという
高騰が続く電気・ガス代が家計を直撃! おまけに今年は10年に一度の寒波でクソ寒いときたッ!! そこで、節約の達人が緊急集結。次元の異なる節約テクを教えてくれたぞ! 前回の初級編では、手軽に取り入れられる19の方法を伝えたが、まだまだ節約術はあるのだ!

今回は少しハードルが高い節約術を紹介しよう。まずは家電の買い替えについて。節約アドバイザーの和田由貴(ゆうき)氏が語る。

「冷蔵庫は節電効果が年々向上しています。10年前の製品と比べたら今の冷蔵庫は年間で1万円弱安くなりますね。あと、実はひとり暮らし用の小さい冷蔵庫より、大きい製品のほうが電気代は安くなります。大きいほうが断熱性能や電力節約機能が優れているからです。

一方、エアコンは10年前くらいの製品でもかなりエコなので、節約目的なら買い替える必要はありません。ただし、エアコンの使用年数は平均で13年ほどなので、それ以上前のものを使っているなら今のうちに買い替えてもいいでしょう。耐久消費財は今後も値上がりする可能性が高いですからね」

加湿器を選ぶときにもポイントがある。

「水を加熱して水蒸気を発生させる仕組みのスチーム式加湿器は電気消費量が大きいので、節約を意識するのであれば超音波式か気化式を選びましょう」(和田氏)

では、家電の買い替えをするときのおトク技は? ポイ活芸人の井上ポイント氏はこう語る。

「『価格.com』の最安値を家電量販店の店員さんに見せれば、たいていは値引きしてもらえます。あと東京都にお住まいの方は、都が実施している家電の買い替えキャンペーン『ゼロエミポイント』を使うようにしましょう。これは省エネ性能が高いエアコン・冷蔵庫・給湯器・LED照明器具に買い替えると、省エネ量などに応じて商品券などがもらえる制度です」

電力会社の契約内容を見直すのも一手だ。

「私は契約アンペア数を30にしています。一般家庭では40~60アンペアが標準ですが、これまでブレーカーが落ちたことはないですね」(井上氏)

電力の契約といえば、最近話題の新電力は?

「新電力は燃料費調整額の上限が撤廃されているので、最近では割高になってしまう傾向があります。なので、しばらくは新電力に契約を切り替えないほうがよいでしょう。ちなみに、新電力から東京電力の『従量電灯B』のような燃料費調整額上限がある契約に切り替えることは可能なので、電気代が高くなりすぎている方はまず見直してみましょう」(和田氏)

和田氏いわく、家庭で使用する水とお湯の価格を比較すると「お湯のほうが約3倍も高い」そう和田氏いわく、家庭で使用する水とお湯の価格を比較すると「お湯のほうが約3倍も高い」そう
ほかに電気・ガス代を節約する方法は?

「お湯が出るタイプのウオーターサーバーは電力消費量が大きいので注意が必要です。水道代が安くなると聞いて利用している方も多いかもしれませんが、実は電気代も込みで考えると割高なんです」(和田氏)

お湯をたくさん使う食器洗いにも節約方法がある。

「一般家庭なら手洗いよりも食器洗い乾燥機のほうが、年間で6470円ほど光熱費が下がります」(和田氏)

「手洗いの場合でも、ゴム手袋を使えばお水でもまったく冷たくないですよ。僕は食器洗いにお湯を使うことはありません」(井上氏)

《「電気・ガス代」節約術 中級編》

1.10年前の家電は買い替える 
2.加湿器は超音波式か気化式に 
3.ウオーターサーバーはコスパが悪いのでやめる 
4.冷蔵庫はコンパクトなサイズより、大きいサイズのほうが電気代は安く済む 
5.新電力に変えると高いのでやめるべき 
6.電力会社の契約プランを見直す 
7.ゼロエミポイントを利用する(東京都民限定の制度) 
8.家電量販店では『価格.com』の画面を見せて値切る 
9.シャワー後にドアを開け放ち、加湿する 
10.家族暮らしなら食洗機を導入する 
11.風呂の設定温度は40℃ 
12.ゴム手袋をつければ冷たくないので、水で洗い物をする

※和田氏、井上氏、自称"日本一のドケチ芸人"シューマッハの中村竜太郎氏の取材を基に作成

●井上ポイント(Point INOUE) 
ポイ活情報に詳しいピン芸人。YouTube『いの得ちゃんねる』やブログ『いの得ブログ』でおトク情報を日々発信する。2児の父

●和田由貴(Yuki WADA) 
節約アドバイザー。専門分野は食費・光熱費・交通費・レジャー費など生活全般の節約。テレビ番組のコメンテーターも数多く務める