野島慎一郎のじま・しんいちろう
ライター、マンガ家、B級フード研究家。独創的な料理を続々と開発している。著書『世界一美味しい「どん二郎」の作り方』(宝島社)。YouTube『のじまちゃんねる』
『週刊プレイボーイ』で「激ウマ!! バカレシピ研究所」を連載中のB級フード研究家・野島慎一郎(のじま・しんいちろう)さん。今回の"バカレシピ"は、ワンタンの中身を麺にした「超特大! メンワンタン」!
* * *
【今回の食材】
・ワンタンの皮 36枚
・麺屋こころ監修台湾まぜそば(ファミマル) 1個
・醤油ラーメンスープ 1人前 ・ネギ お好みで
野島 ちょっと前にしゅうまいの皮をつなぎ合わせた〝超特大しゅうまい〟を作りましたが、あれは作っていて楽しかったのでまたやりたいなあと。
助手 巨大化は誰にでもわかりやすいバカでいいッスよね。今度は何をデカくするんスか?
野島 超特大ワンタンを作ってワンタンメンにします。でもただ単にデカくしても芸がない。なんで、ワンタンの中身を麺にしたメンワンタンを作ろうかな。
助手 ちょっと何言ってるかわからない! それって結局、具なしラーメンにワンタンの皮を入れるのと同じなのでは!?
野島 普通の中華麺を使ったらそうなりますね。でも今回使うのはファミマルの冷凍台湾まぜそば。ワンタンの皮をつなぎ合わせて巨大化させ、台湾まぜそばを包んでゆでます。なので皮はだいたい6×6で36枚くらいは必要かな。
助手 ギャハハッ! 皮が風呂敷級のデカさ! すでにとんでもないインパクトなんですけど、ちゃんと包んだりゆでたりできるんスかね?
野島 生肉じゃなくて調理済みの麺を包むから皮にさえ火が通れば大丈夫だし余裕だろ。ちなみに中身は油そばでも汁なし担々麺でもOKですからね。
助手 うおおお、麺を皮で包んだら、こどもの日のカブトのような見た目になったッス!
野島 めちゃくちゃ重いし、これを鍋でゆでるのはさすがに無理だな。フライパンにワンタンを入れ、そこに熱湯を注いでから加熱してゆでますか。
助手 ゆでるのはそれでいいけど、どーやって丼に移すの?
野島 フライパンのお湯を捨てて、スーパーで売ってる醤油ラーメンのスープを入れた丼に滑らせるように入れればよし。ほら、うまいこといった!
助手 ワンタンのはみ出し方がエグすぎ! しかも、どうやって食えばいいのかわからん!
野島 つべこべ言わず普通に箸で持ち上げて食ってみて!
助手 ああーっ、ダメだー!! 重さに耐えきれず皮が破けて中身の麺があふれ出てきたッス!!
野島 助手くん、ひと口で全部食えば一緒だ! 頑張れ!
助手 窒息死確定だろ! んっ......!? これ、台湾まぜそばがスープに浸って辛さ控えめな台湾ラーメンみたいになってるッスね。となるとワンタンの皮は超極太の刀とう削しよう麺みたいに思えてきてたまらん! 想定とは違う感じになったかもだけど、半端ない満足度のウマさッス!
野島 もちろん皮が破れることまで計算してましたから!
助手 嘘をつくな!
ライター、マンガ家、B級フード研究家。独創的な料理を続々と開発している。著書『世界一美味しい「どん二郎」の作り方』(宝島社)。YouTube『のじまちゃんねる』