山下メロやました・めろ
1981年生まれ、広島県出身、埼玉県加須市育ち。平成が終わる前に「平成レトロ」を提唱し、『マツコの知らない世界』ほかメディア出演多数。著書に『平成レトロの世界』『ファンシー絵みやげ大百科』がある。
記憶の扉のドアボーイ・山下メロです。記憶の底に埋没しがちな平成時代の遺産を今週も掘り返していきましょう。
さて、令和でもテレビ界の主力コンテンツなのがクイズ番組です。昭和から長く続く形式ながら時代とともに変化を遂げ、平成の初期には有名な番組が次々と始まります。
平成3年に放送を開始した『たけし・逸見の平成教育委員会』は、新元号の「平成」をタイトルに冠し、平成を代表するクイズ番組として人気になりました。加工された音声が特徴的なキャラクター「勉強小僧」が懐かしいです。
そして、人気のクイズ番組は、その遊び方を指南する書籍や、実際に体験できる玩具も多く発売されました。平成に改元する3ヵ月前、昭和63年10月に放送を開始した、『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』は、職業や店、工場など商売に関するクイズが出題される番組。
こちらは「ミリオンスロット」という獲得金額を決めるスロットマシンが再現された、番組のボードゲームが発売されました。ジャイアント馬場さん、山城新伍さんら当時のパネリストがイラストで再現されており、番組のファンにはたまらない仕様です。
さらに、平成2年に放送を開始した『マジカル頭脳パワー!!』は、数々のクイズを生み出しました。中でも有名なのは「バナナと言ったら黄色」「黄色と言ったらレモン」のようにリズムに合わせて連想するワードをつないでいく「マジカルバナナ」でしょう。
リズムに乗っていない場合や、正しく連想になってないと不正解になります。手軽に友達とも遊べるので流行しましたが、手拍子やメトロノームなんかだと味気ない......。
そんなときに、番組と同じリズムが再生できる玩具が発売されました。形はバナナですが、マジカルバナナ以外のゲームの音も入っています。好評だったのか、バナナが4本で房になった改良版が発売されたほどです。
クイズ番組の玩具はリユースショップでも安く見つかりやすいので、ぜひ探してみましょう。
1981年生まれ、広島県出身、埼玉県加須市育ち。平成が終わる前に「平成レトロ」を提唱し、『マツコの知らない世界』ほかメディア出演多数。著書に『平成レトロの世界』『ファンシー絵みやげ大百科』がある。