野島慎一郎のじま・しんいちろう
ライター、マンガ家、B級フード研究家。独創的な料理を続々と開発している。著書『世界一美味しい「どん二郎」の作り方』(宝島社)。YouTube『のじまちゃんねる』
『週刊プレイボーイ』で「激ウマ!! バカレシピ研究所」を連載中のB級フード研究家・野島慎一郎(のじま・しんいちろう)さん。今回の"バカレシピ"は、家でのカクテル作りが楽しくなる「味の素ソルティドッグ」!
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【今回の食材】
・ウォッカ 45ミリリットル
・グレープフルーツジュース 90ミリリットル(お好みで調整)
・味の素(味の素) 適量
野島 最近は缶とか瓶のカクテルをあまり見かけなくなっちゃいました。好きだったのにな。
助手 確かに。ストゼロとかほろよいの勢力が強くなりすぎたんスかねえ?
野島 おかげでカクテルを家飲みしたいときはイチから作らなきゃならないんですよ。
助手 僕はお酒飲めないからわかんないけど、カクテルに使うお酒は使い切るのが大変そうなイメージがあるッス。
野島 そうなんです。なので、今回は家でのカクテル作りが楽しくなるようなバカレシピを紹介しようかなと。
助手 いいッスね! どんなカクテルを作るんでしょ。
野島 ソルティドッグって知ってますか? グラスのフチに塩がついてるグレープフルーツのカクテルなんですけど。
助手 そのくらいはわかるッス。
野島 あれって必ずしも食塩じゃなくてもいいんですよ。例えば味の素とか使うと最強ね。うまみが増して、なんなら食塩よりウマい! それを作ります!
助手 アジノモティドッグとでも言うんスか!? 味の素推進派の料理研究家リュウジさんに飲ませたくなるッスね。
野島 いや、これはむしろ味の素アンチな人たちにこそ飲ませたい! カクテルの作り方自体は簡単で、ウオッカとグレープフルーツジュースを混ぜるだけ。グラスのフチは水で湿らせ、味の素をたっぷり付着させます。
助手 パッと見はなんの変哲もないソルティドッグだ。
野島 でも飲んでみるとすげーんだ。しっかりと塩味を感じるから、ちゃんとソルティドッグらしさも楽しめつつも、グレープフルーツのうまみが格段にアップ! ちょっとまろやかで味に奥行きのある感じにまとまるんですよ。カーッ、こりゃウメェ!
助手 なんかいつも以上に幸せそうに飲酒してるッス! これなら味の素アンチにも理解してもらえるかも!?
野島 大丈夫でしょう! もしダメだったら無理やり50杯くらい飲ませましょう。酔って文句も言わなくなるだろ!
助手 それはアウト!
野島 ちなみに味の素のほかに「ほんだし」なんかを使っても激ウマ。うまみが強くなるのはもちろん、カツオの風味が絶妙なアクセントになるんです。
助手 可能性は無限大ッスね! 僕もノンアルで飲みたいッス!
野島 中身はジュースでもグラスのフチに何かつければカクテルっぽくなりますからね。わさびとか唐辛子で試してみるか!
助手 それ罰ゲームですから!
ライター、マンガ家、B級フード研究家。独創的な料理を続々と開発している。著書『世界一美味しい「どん二郎」の作り方』(宝島社)。YouTube『のじまちゃんねる』