独創的なバカレシピを続々と開発している野島慎一郎氏 独創的なバカレシピを続々と開発している野島慎一郎氏

『週刊プレイボーイ』で「激ウマ!! バカレシピ研究所」を連載中のB級フード研究家・野島慎一郎(のじま・しんいちろう)さん。今回の"バカレシピ"は、マルちゃん正麺「ニボ玉」の煮干しをブーストさせて、つけ麺にした「正麺『ニボ玉』の超煮干しつけ麺」!

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【今回の食材】
・マルちゃん正麺 カップ ニボ玉(東洋水産) 2個 
・煮干し 適量 
・タマネギ お好みで 
・焼豚 お好みで 
・味玉 お好みで

野島 マルちゃん正麺のカップ麺は全部激ウマだけど、最近出た「ニボ玉」は超傑作ですね。とろみで煮干しの濃厚さを表現したスープが最高にウマい!

助手 煮干しセメント系カップ麺ッスか! 食いたいッス!

野島 もちろん今日はそれを買ってあるんですけど、どうせならさらに煮干しをブーストさせて、つけ麺にして食べてもらおうかと思います。

助手 ウハッ! それぜひよろしく頼むッス!

(1)ダシ! 煮干しを水に浸して冷蔵庫にひと晩置いてダシを取ろう。煮干しの量は1リットルにつき30gほどが目安。2リットル分くらい作っておくとたっぷり贅沢に使えるぞ (1)ダシ! 煮干しを水に浸して冷蔵庫にひと晩置いてダシを取ろう。煮干しの量は1リットルにつき30gほどが目安。2リットル分くらい作っておくとたっぷり贅沢に使えるぞ

野島 まず煮干しを冷蔵庫でひと晩水に浸してダシを取ります。完成まで1日ほど待ってくれ。

助手 ふざけんな! 手際悪すぎだろ!!

(2)注ぐ! 正麺を2個開封し沸騰させた(1)を注いで5分待ち、麺が戻ったらザルに上げて冷水をかけながらぬめりを取る。かやくは2種類あるが、タマネギのほうは別皿で熱湯に浸しておこう (2)注ぐ! 正麺を2個開封し沸騰させた(1)を注いで5分待ち、麺が戻ったらザルに上げて冷水をかけながらぬめりを取る。かやくは2種類あるが、タマネギのほうは別皿で熱湯に浸しておこう

野島 ダシが取れたら沸騰させ、このダシで正麺の麺を戻します。つけ麺なので、ダシは湯切りしちゃうんですけど、麺の中心まで煮干しが浸透して風味は確実に変わりますよ。

助手 贅沢な使い方だな。なんかもったいない!

(3)つけ汁! 液体スープを丼に入れたら沸騰させた(1)を注いでよく溶かし、さらにもうひと袋のかやくと粉末スープ、先に熱湯で戻しておいたかやくを加えてつけ汁を作る。濃さはお好みで! (3)つけ汁! 液体スープを丼に入れたら沸騰させた(1)を注いでよく溶かし、さらにもうひと袋のかやくと粉末スープ、先に熱湯で戻しておいたかやくを加えてつけ汁を作る。濃さはお好みで!

野島 あとでスープ割をする用に取っといてもいいですよ。で、麺は冷水で冷やしながらぬめりを取り、次はつけ汁を作ります。基本的にはスープを濃いめに作るだけなんですが、1人前だと量がちょっと足りないんですよね。なので、気兼ねなく麺をつけ汁に浸したいなら2人前使うのがベストです。

助手 つけ麺はやっぱり大盛りで食いたいし、量的にも2個使っちゃうのがいいかもッスね。

(4)仕上げ! (2)の麺を容器に戻したら(1)をたっぷりとかけ、お好みのトッピングを用意したら完成。刻みタマネギ、焼豚、味玉あたりがあれば完璧。最後は煮干しダシのスープ割りも、ぜひ! (4)仕上げ! (2)の麺を容器に戻したら(1)をたっぷりとかけ、お好みのトッピングを用意したら完成。刻みタマネギ、焼豚、味玉あたりがあれば完璧。最後は煮干しダシのスープ割りも、ぜひ!

野島 これで食べちゃっても全然OKなんですが、まだダシが残っていたら麺にたっぷりかけて昆布水つけ麺風にしてしまいましょう。水出しのダシだからこそできるやつですね。

助手 ヤバッ、ちょっと見た目がもうカップ麺ベースとは思えないッスね。ウマそうが爆発してるッス!

(5)完成!「正麺『ニボ玉』の超煮干しつけ麺」 (5)完成!「正麺『ニボ玉』の超煮干しつけ麺」

野島 オシャレな皿に盛りつけたら確実に店で食べるつけ麺に見えますね。だから逆に正麺のカップに麺を盛りつけるのがオススメ。これ実はマルちゃん正麺なんだよなと思い出しながら食べればいっそう感動できるんで。

助手 それじゃ食べちゃうッスよ! ......ウオーッ!! これは今までのバカレシピとはひと味違うッスね。笑っちゃうほどガチで完成度高すぎて逆にバカだ! 文句なしでそのへんの店を超えるウマさッス!

野島 ただ、問題もあります。正麺2個で700円しますし、煮干しとかトッピングも入れたら余裕で1000円を超えちゃいます。つまり、店で食べるほうが安い可能性が高い!

助手 ぎゃふん! それも本当にバカすぎる!

【『野島慎一郎の激ウマ!!バカレシピ研究所』は毎週金曜日更新!】