独創的なバカレシピを続々と開発している野島慎一郎氏 独創的なバカレシピを続々と開発している野島慎一郎氏

『週刊プレイボーイ』で「激ウマ!! バカレシピ研究所」を連載中のB級フード研究家・野島慎一郎(のじま・しんいちろう)さん。今回の"バカレシピ"は、富士五湖に見立てた二郎系のお雑煮「豚雑煮」!

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【今回の食材】
・無鉄砲 豚そば(日清食品・ローソン限定) 1個 
・切り餅 2、3個 
・モヤシ 1袋 
・やみつき にんにく背脂(エスビー食品) 適量 
・冷凍野菜 お好みで

野島 新年明けました! 年明け1発目ですし、お雑煮のバカレシピから始めますか!

助手 やっぱ新年は餅料理ッスよね! しかもお雑煮って全国各地で特徴が全然違うし、斬新なことをしても寛容に受け入れてくれそうな気がするッス。

野島 そうなんです。なので景気良く二郎系のお雑煮を作ってみようかと思います。名づけて「豚雑煮」! モヤシの山を富士山、スープを富士五湖に見立てたら縁起も良さそうですし。まあ、ちょっとニンニク臭い富士五湖になっちゃうけど......。

助手 イヤな富士五湖だな! で、ベースの二郎系スープはどうするんでしょ?

野島 セブンの豚ラーメンのスープを使いたいんですが、雑煮を作れるほどの量がないんですよね。4、5人前買えば解決しますけど、そうするとお雑煮を作る前に満腹になっちゃう。

助手 新年を迎えてもそういう無駄の多さは変わらないな!

野島 そこで今回使うのがローソンで売ってる冷凍ラーメンの「無鉄砲 豚そば」。これは麺とスープが別になっていて、二郎系のスープを使ってアレンジしたいときにはうってつけなんですよ。これにエスビーのにんにく背脂を足せば、もう完璧!

助手 なるほど! まあ、これはこれで麺が余っちゃうけど!

(1)焼く! まずは餅を食べたい分だけトースターなどで焼いておく。その間に下準備として、先に「無鉄砲 豚そば」の麺やモヤシをレンチンしておくと後の手順がスムーズだ (1)焼く! まずは餅を食べたい分だけトースターなどで焼いておく。その間に下準備として、先に「無鉄砲 豚そば」の麺やモヤシをレンチンしておくと後の手順がスムーズだ

(2)煮込む! 豚そばの液体スープを熱湯で薄めたら鍋に入れて沸騰させ、冷凍野菜などお好みの具材と餅を煮込もう。餅をドロドロに煮込みたくない場合は(3)で入れること (2)煮込む! 豚そばの液体スープを熱湯で薄めたら鍋に入れて沸騰させ、冷凍野菜などお好みの具材と餅を煮込もう。餅をドロドロに煮込みたくない場合は(3)で入れること

野島 麺はシメで食べればOKですよ。で、あらかじめ餅を焼き、モヤシと豚そばの麺もレンチンしておきます。そしてスープを作ったら鍋に移し、冷凍野菜を煮込みますよ。餅も一緒に煮込むのがオススメね。味がなじむし、スープがドロッとして濃厚感も出るんです。

助手 すでにすごいにおい! 母ちゃんがこれをお雑煮って言って出してきたら嫌だな......。

(3)仕上げ! 餅と野菜を煮込んだら食器に移し、豚そばの麺と一体になっている具材とレンチンしたモヤシを盛りつけ、にんにく背脂も入れれば完成。もちろんモヤシは山のように盛ること! (3)仕上げ! 餅と野菜を煮込んだら食器に移し、豚そばの麺と一体になっている具材とレンチンしたモヤシを盛りつけ、にんにく背脂も入れれば完成。もちろんモヤシは山のように盛ること!

(4)完成!「豚雑煮」 (4)完成!「豚雑煮」

野島 煮込んだら食器に移し、モヤシや焼き豚、にんにく背脂などを足したら完成です。

助手 うおお、これ圧倒的にウマいぞ!! 餅も野菜も完全に二郎系スープになじんでるし、正月ボケを強引に吹き飛ばすようなパワフルな味がたまらん!

野島 二郎系スープって要はニンニク醤油ですからね。餅に合わないはずがないですから。ぜひ皆さんにもにんにく背脂マシマシで食べてほしいですね。

助手 そうッスね! っていうかこれ、餅がウマすぎて無限にお代わりを食べたくなっちゃうから、シメの麺までたどり着けそうにないッス!

(5)シメ! ついつい餅を食べすぎてしまうが、余ったスープと余った麺でつけ麺スタイルにしてシメるのももちろん激ウマ。スープは餅が溶けてドロッとするので、麺によく絡む! (5)シメ! ついつい餅を食べすぎてしまうが、余ったスープと余った麺でつけ麺スタイルにしてシメるのももちろん激ウマ。スープは餅が溶けてドロッとするので、麺によく絡む!

野島 確かに......。じゃあ麺は冷凍庫で保存しといて、今年の年越しそばにでもしますか!

助手 あと360日も保存しておけるわけないだろ!

【『野島慎一郎の激ウマ!!バカレシピ研究所』は毎週金曜日更新!】