野島慎一郎のじま・しんいちろう
ライター、マンガ家、B級フード研究家。独創的な料理を続々と開発している。著書『世界一美味しい「どん二郎」の作り方』(宝島社)。YouTube『のじまちゃんねる』
『週刊プレイボーイ』で「激ウマ!! バカレシピ研究所」を連載中のB級フード研究家・野島慎一郎(のじま・しんいちろう)さん。今回の"バカレシピ"は、富士五湖に見立てた二郎系のお雑煮「豚雑煮」!
* * *
【今回の食材】
・無鉄砲 豚そば(日清食品・ローソン限定) 1個
・切り餅 2、3個
・モヤシ 1袋
・やみつき にんにく背脂(エスビー食品) 適量
・冷凍野菜 お好みで
野島 新年明けました! 年明け1発目ですし、お雑煮のバカレシピから始めますか!
助手 やっぱ新年は餅料理ッスよね! しかもお雑煮って全国各地で特徴が全然違うし、斬新なことをしても寛容に受け入れてくれそうな気がするッス。
野島 そうなんです。なので景気良く二郎系のお雑煮を作ってみようかと思います。名づけて「豚雑煮」! モヤシの山を富士山、スープを富士五湖に見立てたら縁起も良さそうですし。まあ、ちょっとニンニク臭い富士五湖になっちゃうけど......。
助手 イヤな富士五湖だな! で、ベースの二郎系スープはどうするんでしょ?
野島 セブンの豚ラーメンのスープを使いたいんですが、雑煮を作れるほどの量がないんですよね。4、5人前買えば解決しますけど、そうするとお雑煮を作る前に満腹になっちゃう。
助手 新年を迎えてもそういう無駄の多さは変わらないな!
野島 そこで今回使うのがローソンで売ってる冷凍ラーメンの「無鉄砲 豚そば」。これは麺とスープが別になっていて、二郎系のスープを使ってアレンジしたいときにはうってつけなんですよ。これにエスビーのにんにく背脂を足せば、もう完璧!
助手 なるほど! まあ、これはこれで麺が余っちゃうけど!
野島 麺はシメで食べればOKですよ。で、あらかじめ餅を焼き、モヤシと豚そばの麺もレンチンしておきます。そしてスープを作ったら鍋に移し、冷凍野菜を煮込みますよ。餅も一緒に煮込むのがオススメね。味がなじむし、スープがドロッとして濃厚感も出るんです。
助手 すでにすごいにおい! 母ちゃんがこれをお雑煮って言って出してきたら嫌だな......。
野島 煮込んだら食器に移し、モヤシや焼き豚、にんにく背脂などを足したら完成です。
助手 うおお、これ圧倒的にウマいぞ!! 餅も野菜も完全に二郎系スープになじんでるし、正月ボケを強引に吹き飛ばすようなパワフルな味がたまらん!
野島 二郎系スープって要はニンニク醤油ですからね。餅に合わないはずがないですから。ぜひ皆さんにもにんにく背脂マシマシで食べてほしいですね。
助手 そうッスね! っていうかこれ、餅がウマすぎて無限にお代わりを食べたくなっちゃうから、シメの麺までたどり着けそうにないッス!
野島 確かに......。じゃあ麺は冷凍庫で保存しといて、今年の年越しそばにでもしますか!
助手 あと360日も保存しておけるわけないだろ!
ライター、マンガ家、B級フード研究家。独創的な料理を続々と開発している。著書『世界一美味しい「どん二郎」の作り方』(宝島社)。YouTube『のじまちゃんねる』