独創的なバカレシピを続々と開発している野島慎一郎氏 独創的なバカレシピを続々と開発している野島慎一郎氏

『週刊プレイボーイ』で「激ウマ!! バカレシピ研究所」を連載中のB級フード研究家・野島慎一郎(のじま・しんいちろう)さん。今回の"バカレシピ"は、アボカドの代わりに角切りのバターを使った「バターポキ丼」!

* * *

【今回の食材】
・刺し身用マグロ(ブロック) 1人前 
・有塩バター 50g 
・ご飯 1人前 
・めんつゆ 適量 
・青ネギ 適量 
・ごま 適量 
・わさび お好みで

野島 アボカドって〝森のバター〟って別名があるんですよね。なぜなら、脂肪分が約18%もあるという!

助手 あの濃厚クリーミーな味は果物とは思えないッス!

野島 でも私は気づいてしまいました。本物のバターは脂肪分がアボカドの4倍以上。つまり、アボカドを使う料理で代わりに本物のバターを使ったら、4倍激ウマ化が大確定!

助手 なんか今年はバカさに磨きがかかってるッスね! いったいどの料理のアボカドを入れ替えようと考えてるんでしょ!?

野島 今回試してみたいのはマグロとアボカドのポキ丼です。アボカドの代わりに角切りのバターがゴロゴロ入ったポキ丼とか、興奮しちゃうよな!

助手 それ、想像するだけで胃もたれしそう! っていうか、ポキ丼だと具もご飯も冷たいから、バターが全然溶けずにそのまま丸かじりすることになりそうッスね。

(1)漬ける! ブロック状の刺し身用マグロをビニール袋に入れ、全体が浸るくらいまでめんつゆを注ぐ。15分以上を目安に漬け込もう。めんつゆと一緒にわさびチューブを入れるのもアリだ (1)漬ける! ブロック状の刺し身用マグロをビニール袋に入れ、全体が浸るくらいまでめんつゆを注ぐ。15分以上を目安に漬け込もう。めんつゆと一緒にわさびチューブを入れるのもアリだ

(2)焼く! フライパンに薄くごま油(サラダ油でも可)を引き、中火で(1)の両面をサッと焼く。火をしっかり通しても問題はないが、表面だけサッと焼くくらいのほうがポキ丼っぽくなる (2)焼く! フライパンに薄くごま油(サラダ油でも可)を引き、中火で(1)の両面をサッと焼く。火をしっかり通しても問題はないが、表面だけサッと焼くくらいのほうがポキ丼っぽくなる

(3)切る! マグロの表面を焼いたら手早くまな板に移し、ひと口大の角切り。できればあらかじめ有塩バターも同じくらいのサイズにカットしておこう。バターの量はお好みで調整可能 (3)切る! マグロの表面を焼いたら手早くまな板に移し、ひと口大の角切り。できればあらかじめ有塩バターも同じくらいのサイズにカットしておこう。バターの量はお好みで調整可能

野島 よく気づきましたね。そのとおりなんですが、やっぱりバターはある程度溶けるくらいのほうがウマい。なので、めんつゆに漬けて味つけしたマグロの表面を軽く焼いてからカットし、バターが多少は溶けるようにしてから盛りましょう。あと、ご飯も炊きたてホカホカのものを使いたいですね!

助手 それならいいかもしれないッスね。っていうか実際に作ってみると、角切りにしたバターがゴロゴロのったポキ丼の見た目の破壊力ヤバすぎッスね!

(4)仕上げ! 丼に炊きたてのご飯を盛り、角切りのマグロとバターを盛りつけたら、刻み青ねぎとごまを振りかければ完成。お好みで温めためんつゆをかけるとバターが溶けてさらに激ウマ! (4)仕上げ! 丼に炊きたてのご飯を盛り、角切りのマグロとバターを盛りつけたら、刻み青ねぎとごまを振りかければ完成。お好みで温めためんつゆをかけるとバターが溶けてさらに激ウマ!

(5)完成!「バターポキ丼」 (5)完成!「バターポキ丼」

野島 ウハハッ! 本当にバカでジャンクな丼になったぞ。さあ、バターを溶かして全体に絡めながら食べてみて!

助手 グワアアァァーッ!! これはヤバい!! 信じられないほどウマすぎる!! さりげなくバターは有塩バターを使ったんスね。このこってりした塩気とめんつゆのハーモニーが完璧すぎて、マグロを引き立てまくってる! こりゃ本家ポキ丼より米がジャンジャン進むッス!

野島 ぎゃん! マジで大成功だ! ちょっと溶け始めたくらいのバターの塊とマグロを同時に食べるとムニッとした食感とともにバターの風味が口の中で爆発する感じが最高すぎる!

助手 でもこれはさすがに後から胃にボディブローのように効いてきそうッスね。バカウマだけど、オッサンが大量に食うのは厳しい!

野島 それは確かに。じゃ、今回は刻み青ねぎとごまを振りかけてみたけど、ここに胃薬とかもぶっかけてみるか!

助手 薬を料理に使おうとするんじゃない!

【『野島慎一郎の激ウマ!!バカレシピ研究所』は毎週金曜日更新!】