「金玉をイジられるのは〝生殺与奪感〟がハンパない」と話すラランド・ニシダさん
小説家としても活躍しているお笑い芸人・ニシダ(ラランド)が、ファンの方々とただただセックスの話をしていくシリーズ連載「ラランド・ニシダと『みんなのセックス大全!』」が始動!
特にお悩みには答えないし、何かしらの答えも出さないし、ジャッジもしません。ただただ、セックスの、話を、していきます。
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【No.03】
――前回、前々回に引き続き会社員のRさん(20代、女性)。これは今後、全員に聞こうと思っているのですが、「誰に教わったわけでもないけど相手の反応がいい秘伝のテクニック」みたいなものはありますか?
Rさん テクニック......。個人的には、竿を触りながら玉を舐めるのが得意なんですけど、男性は玉が別に気持ちよくないって聞いたこともあって。実際どうなんですか?
ニシダ 金玉問題ですよね。そこには信頼関係もある気がします。
Rさん 信頼関係ですか。
ニシダ なんか、金玉って生殺与奪感がハンパないんですよ。完全に生きるか死ぬかを握られている感じというか。
Rさん ええ(笑)。
ニシダ 金玉が死ぬほど痛かったという記憶って誰しもひとつやふたつは持ってるから。玉が好きっていう人は、そのゾクゾク感が好きなんだと思います。
Rさん なるほど。
ニシダ だから竿ありきの玉だと思う。そういう意味ではRさんはふたつとも攻めているので好きな人は多い気がします。
――首絞め、みたいなことなんですかね?
Rさん あー、ちょっとわかるかも。
ニシダ ときどきいますよね、首絞めてほしいっていう人。
Rさん 私も嫌いじゃないです。呼吸ができないやつではなくて、圧迫されて相手によって不自由にされている感覚が好き、みたいな。支配されているライトな危機感というか。まあでも、女性性と切り離せないのかな。
ニシダ 女性性?
Rさん やっぱり性器の形状からして「入れられる」しかできないから、どうしても支配されることに心地よさを見出すしかない的な......。
ニシダ あー、なるほど。
Rさん 「(首絞め)していい?」って聞かれて答えるのは違うんですよね。「してほしい」ってこっちが言って、してもらうのがうれしい......みたいな。
ニシダ 確かに、最初に提案するのがどっちなのかっていうのもありますね。そこは金玉と同じ、信頼関係が前提ですね。
Rさん ちなみに乳首は?
ニシダ 僕は乳首、好きですね。ただ、男性で乳首わからないっていう人はけっこういると思う。
Rさん そうなんですね!? 歴代、乳首がイヤな人いなかったので驚きです。
ニシダ 実際の比率どうなんだろう......。でも、セックス中に「ここ、わからないのよ」とは言いづらいのもあるかもしれない。
Rさん あー、こっちに気を使って反応してくれてるかもしれないのか。
ニシダ 雰囲気を崩したくないですし。あと、くすぐったいのと気持ちいいのは絶妙に違ったりするので、反応がいい=気持ちいいとは限らないとも思う。
Rさん でも、私はちゃんと言ってほしいかもしれないです! どこが気持ちいいとか、気持ちよくないとか。
ニシダ そうなんですね。とはいっても、言い方が難しいですよね。「違う違う! そこ違う!」って言われたら「いや、そんな大きい声で言わなくても......」ってなるだろうし(笑)。だからまあ、交渉術みたいなもので、「こっちよりもこっちのほうがベターですよ~」って伝え方なら否定しないしいいかもしれない。
Rさん あとは、お互いのセックスへの探求心にもよってきますよね。気持ちよさへのストイックさ、というか。
ニシダ 確かに、確かに。
Rさん ニシダさんは探求心ありますか?
ニシダ それなりにあると思いますね。
Rさん それなりに、というのは?
ニシダ ほかの人がどれくらいかわからないから(笑)。でも、どうやったらお互いもっと気持ちよくなれるのかは考えたいし考えてしまう。
Rさん 「全舐め・全舐められ」みたいなことですか?
ニシダ 「全舐め・全舐められ」みたいなことですね、確かに。
Rさん 「どこ舐め」までするかって感じですよね。
ニシダ そんな、常滑(とこなめ)みたいに。
Rさん それこそ、彼氏のアナルとかにいこうとすると止められるんですよ。
ニシダ あー。
Rさん 恥ずかしいんですかね。私としては一線を越えてみたい気持ちもあるんですけど。いけるならいこうよ!みたいな。ニシダさんアナルわかります?
ニシダ いや、わからない。やっぱり、排せつ器官だという気持ちのほうが強い。
Rさん 自分がする側でもですか?
ニシダ 自分がする側だとまた変わってきますが。こと自分のはわからないですね。
Rさん ......思えば歴代の恋人、誰も来ようとしなかったですね。
ニシダ そのスタンスの人が多いのは多い気がする。保守派というか。「セックスは性器だけでするものなのです」という人たち。一方で、Rさんは革新派で「アナルまでいってみたいです」というグループ。
Rさん 確かに、私セックス左派かもしれないです。
ニシダ 世間的には中道左派くらいが多いのかな(笑)。わからないですけど、まあ柔軟な探求心を持ってるほうがセックスが楽しめそうですよね。
Rさん そう思います! たくさんお話できてうれしかったです! ありがとうございました!
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■ニシダ(ラランド)
1994年7月24日生まれ、山口県宇部市出身。2014年、サーヤとともにお笑いコンビ「ラランド」を結成。著書に小説集『不器用で』『ただ君に幸あらんことを』(いずれも角川書店)