独創的なバカレシピを続々と開発している野島慎一郎氏 独創的なバカレシピを続々と開発している野島慎一郎氏

『週刊プレイボーイ』で「激ウマ!! バカレシピ研究所」を連載中のB級フード研究家・野島慎一郎(のじま・しんいちろう)さん。今回の"バカレピ"は、中華麺の代わりに緑のたぬきを使った「緑のたぬきで和風冷やし中華」!

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【今回の食材】
・緑のたぬき(東洋水産) 1個 
・すし お好みのもの1パック 
・カンタン酢(ミツカン) 適量 
・ごま油 適量

野島 いやー、もう季節はすっかり夏だな! となると、われわれもぼちぼち冷やし中華を始めないと!

助手 夏先取りでいいッスね! いったいどんな冷やし中華を作るんでしょ?

野島 今回は和風仕立ての冷やし中華を作りますよ。

助手 それもう中華風なのか和風なのか、訳わかんねーな!

野島 大阪・関西万博も開催中だし、日中友好ってことで! で、ベースとして使うのは緑のたぬきですよ。やっぱり和風ですから、中華麺じゃなくてそばを使わないと!

助手 この時点では完全なる和風ッスね。やっぱり具材も和風っぽいものを使うんスか?

(1)分解! スーパーなどですしのパックを調達したらネタとシャリを分解する。シャリは使わないので食べてしまって構わない。すしネタの種類はなんでもOK。お好みのものを選ぼう (1)分解! スーパーなどですしのパックを調達したらネタとシャリを分解する。シャリは使わないので食べてしまって構わない。すしネタの種類はなんでもOK。お好みのものを選ぼう

野島 もちろん。スーパーですしのパックを買ってきたので、このネタだけ使いますよ。余ったシャリはまとめておにぎりにして、石破首相にでも送って食べてもらいましょうか。

助手 また食べ方が下品とか炎上するからやめて差し上げろ!

(2)タレ! 緑のたぬきの粉末スープを100ミリリットル程度の冷水でしっかり溶かし、味見をしながらミツカンのカンタン酢を混ぜていく。酸味が自分好みに調ったらごま油を垂らして出来上がりだ (2)タレ! 緑のたぬきの粉末スープを100ミリリットル程度の冷水でしっかり溶かし、味見をしながらミツカンのカンタン酢を混ぜていく。酸味が自分好みに調ったらごま油を垂らして出来上がりだ

(3)冷やす! 緑のたぬきのフタに穴を開け、小えび天ぷらを抜いて麺だけの状態で熱湯を注ぐ。3分後、穴を使って湯切りし、流水を入れて捨てるのを何度か繰り返して麺を冷やそう (3)冷やす! 緑のたぬきのフタに穴を開け、小えび天ぷらを抜いて麺だけの状態で熱湯を注ぐ。3分後、穴を使って湯切りし、流水を入れて捨てるのを何度か繰り返して麺を冷やそう

野島 で、緑のたぬきを冷やし中華にする上で肝となるのがタレです。緑のたぬきの粉末スープを濃いめに溶かし、味見をしながらミツカンのカンタン酢を混ぜましょう。まろやかさもうまみも強いから、一発で味が決まるんです。

あとは緑のたぬきのフタに包丁などでブスッと穴を開け、作ったらカップ焼きそばの要領で湯切りし、さらに流水で麺を冷やしますよ。

助手 出た! バカレシピの奥義、包丁湯切り!

(4)仕上げ! 麺の水気をしっかり切ったらすしネタをのせ、その上からタレをかける。さらに小えび天ぷらを添えたら完成。完全に和風なのにしっかり冷やし中華。新感覚のウマさだ! (4)仕上げ! 麺の水気をしっかり切ったらすしネタをのせ、その上からタレをかける。さらに小えび天ぷらを添えたら完成。完全に和風なのにしっかり冷やし中華。新感覚のウマさだ!

(5)完成!「緑のたぬきで和風冷やし中華」 (5)完成!「緑のたぬきで和風冷やし中華」

野島 あとはすしネタや小えび天ぷらを盛りつけて、タレをかければ完成ですよ。

助手 うおお、なんか見た目が超華やかでいいッスね! 海鮮丼とかちらしずしみたいッス!

野島 もちろん味も最高ですよ。

助手 ズズゥーッ......おお、これはウマい! タレはまろやかな酸味の中にカツオだしの存在感があってすごくいい味だし、すしネタともめちゃくちゃ合いすぎててビビるッス!

野島 よく考えると普段のすしも酢飯+醤油でネタを食べるんですから、酢の利いたタレが合わないわけがないんですよ。

助手 そうか、要素を組み替えただけなのか。それでこの新感覚はすごい! すしネタたっぷりで食べるそばも抜群にウマいッス! これは今年の夏はぜひ取り入れていきたいッスね!

野島 そばならなんでもいけるから、「和食さと」や「夢庵」などの和食ファミレスですしとそばのセットを注文し、酢をもらってアレンジするのもアリ!

助手 それも食べ方が下品って炎上するやつだわ!

【『野島慎一郎の激ウマ!!バカレシピ研究所』は毎週金曜日更新!】