"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。今回はロンドンブーツ亮と宮迫博之の復帰について語る。
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ホリ 宮迫博之さんがユーチューブチャンネル『宮迫ですッ!』を開設したね。1月29日に上げた『宮迫博之からのご報告』という動画は、一連の騒動に対する謝罪で「高評価」の約12万に比べて、「低評価」が約19万。こんな低評価は初めて見たよ(笑)。
ひろ コメント欄にも「演技クサい」なんて意見もあって、かなり批判を受けてましたね。
ホリ ユーチューブでテレビ的な謝罪動画をアップしてもウケないんだよな。それよりも開き直って芸人らしく面白い動画を公開したほうがよかったの。「相方の隣に戻りたい」とか「テレビに出たい」とか言わずに、もっと吹っ切れてユーチューバーっぽくやるとかさ。
ひろ ネットだけでなく、マスコミの反応も宮迫さんには批判的ですよね。
ホリ ロンドンブーツ1号2号の田村亮さんも、宮迫さんのチャンネル開設の翌日に復帰会見をしたんだけど、メディアは亮さんには好意的で、ものすごく対照的な感じだった。
ひろ 「反社会的勢力と関わった」のが良くないのであれば、宮迫さんと亮さんの両方が悪いという論調になるはずなんですけど、亮さんは受け入れるけど宮迫さんはダメというのは、ちょっと基準がわからないです。
ホリ まあ、メディアとしては叩く相手がいたほうが話題になるってことでしょ。
ひろ それならチュートリアルの徳井義実さんのほうが、よっぽど叩く相手だと思うんですけどね。だって、宮迫さんも亮さんも別に法に触れていることをしていないですよね。
ホリ 確かに徳井さんは、ともすれば逮捕されてもおかしくない話だからね。
ひろ だから「宮迫さんだったら叩いていい」という感じがあるんじゃないかと思うんですよ。
ホリ あと、亮さんは淳(あつし)さんがプロデュースしたから叩かれなかったってのはあるよね。
ひろ そうですね。淳さんが優秀だったんですよね。亮さんの復帰にあたって必ず起こるであろうバッシングを予想して、淳さんが準備していた。
先に淳さんが復帰の告知をして、世間のバッシングが淳さんに向かったものの、淳さん自身は闇営業騒動にまったく関与していないので世間もバッシングをし続けることができない。そうやってバッシング欲が収まった段階で、満を持して亮さんを復帰させた。
ホリ 淳さんは「ユーチューブじゃなくて、まず地上波で復帰させる」と言っていたよね。そうやって「テレビが先」だというスタンスを明確にしたのも良かった。ロンドンブーツはテレビや既存メディアの味方であると思わせた。
★後編⇒ホリエモン×ひろゆき「宮迫さんは『テレビにすぐに出られないから、まずはユーチューブで』というスタンスが叩かれる理由にもなった」
●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。近著に『雇用大崩壊』(小学館)
●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著に『凡人道 役満狙いしないほうが人生うまくいく』(宝島社)