"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。
今回のテーマは「ホリエモンが語るレバノンの思い出」。前編では、ゴーン氏に会いにレバノンに行ったという堀江氏が、「中心街はすごくキレイだし、どこのカフェに行ってもシーシャがある」「水もキレイで魚介類が新鮮だから、食べ物もおいしい」と思い出を語った。
* * *
ひろ ちなみに、どんなメニューがあるんすか?
ホリ 例えば、羊の金玉(睾丸[こうがん])とか食えるわけよ。
ひろ は?
ホリ 羊の金玉だよ。
ひろ 今の話を聞いて、「羊の金玉が食えるなんてスゴイ! レバノンに行きたい!」と思う人はほとんどいないかと......。
ホリ いやいや、これが、うまいから。「羊の金玉」って、言ってみればふぐの白子みたいなもんだからね。
ひろ まぁ、魚類の精巣が「白子」なわけですけどね......。
ホリ だから一緒だろ。
ひろ でも、「金玉を食いたいか?」と言われても「ちょっと......」と思いません?
ホリ いやいや、羊の金玉はうまいから。機会があったら食べてみなよ。
ひろ いやぁ......(笑)。
ホリ あと羊のレバーもすごくうまかった。とにかくレバノン料理はめちゃくちゃおいしいのよ。ちなみにカルロス・ゴーンを紹介してくれたのも、レバノンのレストラン経営者だからね。
ひろ へー。
ホリ ロンドンで日本食レストランを経営している知り合いがいて、彼のところで「WAGYUMAFIA(ワギュウマフイア)」のイベントをやったんだよ。で、彼はレバノンのベイルートでもレストランやっていて「レバノンの店でもWAGYUMAFIAのイベントをやりたい」と言われたの。
ひろ レバノンで和牛ですか?
ホリ そう。だから、「レバノンか......」と思って、二の足を踏んでたんだよね。でも、その後、ゴーンさんがレバノンに逃げたから、「ゴーンと知り合い?」って聞いたら、「よく知っているし、うちの店にも来るよ」と言われて、レバノンに行くことになった。
ひろ その人、めっちゃくちゃ顔が広いですね。それにロンドンで成功したら、次はパリとかニューヨーク、東京に行くのかと思いきや、レバノンを選択するあたりも面白いです。
ホリ だよね。すごく優秀な人だと思ったよ。
ひろ レバノンではシーシャが吸えますけど、東京の飲食店は全面禁煙になるんですよね?
ホリ でも、シガーバーやシーシャバーみたいな専門店は、規制の対象外じゃないの。
ひろ じゃあ「シーシャ専門店」という立てつけにして、本格的な料理を出せば問題ないですね。シーシャバーだけど、普通にフルコースの料理が出てくるみたいな。
ホリ いやいや、そういう店でシーシャを吸いたいと思わないから。ちゃんとした店でご飯を食べて、その後にシーシャバーに行けばいいでしょ。
ひろ まあ、そうっすね。
●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。近著に『堀江貴文VS.外食の革命的経営者』(ぴあ)
●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。最新刊は『1%の努力』(ダイヤモンド社)