"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。
今回のテーマは夏本番のマスク使用について。前編では、サーファー向けの海でつけるマスクや、ユニクロのエアリズムマスクを買うための行列のおかしさを挙げ、「マスクが絶対的正義だからね。人が密集しているかどうかは関係なく、マスクしなきゃダメみたいな」(堀江氏)、「『健康のためなら死ねる』みたいな感じっすね」(ひろゆき氏)と語った。
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ひろ でも、ここまでマスク信仰が強くなるとは思わなかったです。
ホリ 今はほとんどの人がマスクをしているけど、それでいいこともあるんだよ。
ひろ えっ、堀江さんに関係あることで?
ホリ うん。変装用にマスクを堂々と着けられるようになった。時期によってはマスクしていると逆に目立つことがあるじゃん。
ひろ でも、堀江さんが変装してもだいたいわかりますけどね。
ホリ なんでわかるの? その理由が知りたい。
ひろ ええと、目つきと体格と声っすね。
ホリ でも、街を歩いているときは声を出してないじゃん。
ひろ 声を出してなくても、堀江さんって体格がいいし、独特の雰囲気があるんで、すれ違う人たちに「一般市民じゃない」と伝わるんじゃないですかね。
ホリ でもさ、体格がいい人はいっぱいいるじゃん。
ひろ いますけど、その多くがスポーツをやっていたりして体格がいい人ですよね。そういう人と堀江さんって何か違うんですよ。
ホリ どういうこと?
ひろ スポーツをやっている人って、スポーツマン的な雰囲気があるんですよ。でも、堀江さんって別に雰囲気はスポーツマンではない。だから、すれ違う人からすると「スポーツマンじゃないのに、肩や腕がデカいのはなんでだろう?」と思うんじゃないですか。
ホリ そうなの?
ひろ 相撲取りだったら、みんな「あ、相撲取りだ」ってわかるじゃないですか。あとプロレスラーは、基本的に身長が高くて金髪とかなので、すぐにわかるんですよ。
で、堀江さんみたいな体格の人って、あとは格闘家とかなんですけど、堀江さんって格闘家のように重心が低くて中心にある足運びとかでもない。そうすると見慣れた感じじゃないから、目を引きやすいんだと思うんです。それで「あ、ホリエモンだ!」ということになるんだと思います。
ホリ そうなのか。だからマスクをしていても、声かけられる率が高いのか。
ひろ あと、堀江さんって歩くときはスマホを見ながらで、割とゆっくりめですよね。だから、やっぱり歩き方が大きいんじゃないですかね。
ホリ じゃあどうすればいいんだよ!(笑)
ひろ 格闘家の歩き方をマネすればいいんじゃないですか? 重心を低く中心に置いてキビキビ歩くようにする。
ホリ いやぁ......それは、面倒くさいな。
ひろ でしょうね(笑)。じゃあ、声をかけづらいように、外国人っぽくしちゃうっていうのはどうですか?
ホリ どうやって? 金髪にするとか?
ひろ ドレッドヘアかなんかのカツラをつけて、話しかけづらい雰囲気にするとか。
ホリ そっちのほうが、もっと面倒くせーよ!(笑)
●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。近著に『堀江貴文vs.外食の革命的経営者』(ぴあ)
●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。最新刊は『1%の努力』(ダイヤモンド社)