「ショートもこなせる」と豪語して入団したウィーラー(楽天)。メジャー29試合で打率.193、2本塁打と実績もビミョー。ペーニャの加入で崖っぷちか 「ショートもこなせる」と豪語して入団したウィーラー(楽天)。メジャー29試合で打率.193、2本塁打と実績もビミョー。ペーニャの加入で崖っぷちか

大きな資金を投入しても、活躍するのはひと握りだけ…。それがプロ野球の“助っ人”外国人選手だ。

今年も各球団で外国人選手が加入したが、はたして狙い通り活躍できるのか。前回まではセ・リーグを分析したが、第3回はパ・リーグの楽天ソフトバンクオリックスからチェック! (第1回⇒http://wpb.shueisha.co.jp/2015/03/21/45303/ 第2回⇒http://wpb.shueisha.co.jp/2015/03/22/45334/)

■楽天は3億円をドブに捨てた?

パ・リーグでは、やはり大量入れ替えの楽天が気になる。昨年はシーズン途中獲得も含め、9人に合計10億円以上の巨費を投じたが、残留したのはクルーズひとりだけ。で、今年も約5億5千万円で7人を獲得した。

最高額選手は、2億5千万円でパイレーツから来た内野手のサンチェス。デーブ大久保監督は「4番をやってもらわないと困る」と話していたが、評価は芳(かんば)しくなく、早くも困っている。

「2年前の日本一に貢献したマギーのような活躍はムリ。変化球攻めに対応できない典型的なタイプです」(パ・リーグ某球団スコアラー)

もうひとりの野手ウィーラーはもっとダメで、すでに戦力外ムード。そこで、慌てて日本で実績のあるペーニャを呼んだわけだ。

「昨年、オリックスを退団した直後にも楽天が声をかけたのですが、年俸2億円を吹っかけられて撤退。ところが、なかなか所属先が決まらず就活状態だったため半額以下で連れてこられたんです」(パ某球団スコアラー)

しかし、昨年32本塁打のペーニャを2億円で早く獲っておけば、合計3億円のサンチェスとウィーラーはいらなかったんじゃ…。投手のほうも抑えのミコライオが椎間板(ついかんばん)ヘルニアで全治3ヵ月。今年も開幕後にさらなる補強を強(し)いられそうだ。

巨人路線のオリックス

再補強濃厚なのはソフトバンクも同様。昨年、肘(ひじ)を手術したウルフが夏に復帰予定で、それまでの穴埋めという感じで補強したバンデンハークがどうなるかわからない。

彼は昨年、韓国で投手部門2冠と実績は十分。ところが2月下旬に左足を痛め、実戦登板すらできない状態。資金はジャブジャブ使える球団だけにもうひとり、ふたり獲る可能性は十分にある。

19年ぶりの優勝を目指すオリックスは近年、かつての巨人のように他チームで活躍した選手を選ぶ路線。今年も広島からバリントン、DeNAからブランコを獲った。

バリントンは肘の故障に加え、年俸高騰を嫌った広島が手放した形だが、4年間で40勝と実力は証明済み。隔年でふた桁勝利を挙げており、順番どおりなら今年は“当たり年”だ。

また、ブランコにも似たような話がある。

「ブランコは中日でもDeNAでも1年目は頑張り、2年目以降は手を抜くという悪癖があった。逆に言えば、来年はアテにならなくても今年に限っては活躍する可能性大でしょう(笑)」(オリックス関係者)

ブランコは昨年、体重オーバーで左右の太ももの肉離れが3回。昨オフはそれを反省し、山にこもって岩を持ち上げるなど昭和のスポ根みたいな特訓の末、8kg減量した。やっぱり今年はやりそうだ。

(写真/小池義弘)