ペットショップの犬の中で一番売れ行きがいい犬の行動を学習して、aiboがお客さんに愛想を振りまく?

1月に発売され話題となった新型の犬型ロボット「aibo」。

『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」で、"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏は、新型「aibo」をどう評価しているのか? 前編に続いて語る!

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ひろ 今、公式ホームページを見たんですけどaiboを飼うには3年間継続の「aiboベーシックプラン」に入ることが必須みたいです。これは一括で9万円(税抜)を支払うか、月々2980円(税抜)を支払うかの2パターンがあります。「aiboが成長するために必要なサービス」とうたっているのが憎いですね(笑)。

ホリ 今、流行りのサブスクリプション(月額課金)モデルだね。

ひろ 月額で課金させるってのはおもしろいと思います。だって、「契約を切る=aiboが死ぬ」ってことなので、子供のいる家庭とかだとダラダラと契約しちゃうわけですから。そんで10年とか継続したら、利益率はすごいことになりますよ。

ホリ 機械とはいえ、飼えば飼うほど情も湧いてくるだろうしね。修理できなくなった昔のaiboの葬式をやっていた人がいるくらいだから。

ひろ aiboって1999年から2006年まで毎年のようにマイナーチェンジを繰り返していたので、うまくいけば毎年モデルチェンジをして、長期的に売れる市場になる可能性もありますよね。バービーとかリカちゃんとか、何十年も前に登場したのに、いまだに売れ続けてるじゃないすか。そういうポジションになれると、ソニーもおいしいんではないかと。

ホリ ぬいぐるみや人形の市場って、それなりの規模でずっと続くからね。

ひろ aiboって、ペット市場とぬいぐるみ市場に重なってる部分がある気がします。なので、aiboがギフトショップとかペットショップみたいな、おもちゃ屋さんじゃないところに置かれるようになると、もっと強い商品になる予感がします。

ホリ ペットショップで売るとおもしろいかも。

ひろ それこそAIを使って、ペットショップの犬の中で、一番売れ行きがいい犬の行動を学習して、aiboがお客さんに愛想を振りまくとかやったらおもしろいと思います。あえて焦らしたり、さみしげな声を出したり。プログラミング次第でなんでもできますからね。

ってことで、aiboが堀江さんの目の前で愛嬌(あいきょう)を振りまいたら、堀江さんもついつい買ってしまうんじゃないですか?

ホリ いや、絶対ないね。俺は、aiboはいらないわ(笑)。

(構成/杉原光徳 加藤純平 イラスト/西アズナブル)

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ) 1972年10月29日生まれ、福岡県出身。旧ライブドア社長。SNS株式会社オーナー兼従業員。『やっぱりヘンだよね』(集英社)が好評発売中

●西村博之(にしむら・ひろゆき) 1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著は『無敵の思考―誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21』(大和書房)